診療マル秘裏話     号外Vol.1034 平成29年12月1日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)年一回の点滴の骨粗鬆症の薬で通院の負担減少
2)新型煙草の使用は健康被害を生じ推奨できない














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 年一回の点滴の骨粗鬆症の薬で通院の負担減少












 横浜市の主婦(75)は約2年
前、背骨を折り、骨が弱る「骨
粗鬆症」と診断されました。そ
の後も骨折が続き、腰の痛みで
歩くのも困難になりました。毎
週の通院で骨を強くする薬を使
い、楽に歩けるようになりまし
た。昨年発売された、年1回の
点滴で済む新薬に替えると通院
の負担も減りました。

 手足の骨の端や背骨は、内部
がスポンジのような網目状構造
で周りを硬い骨が覆っています。
骨を造る細胞と壊す細胞が集ま
り、常に新しい骨に置き換わっ
ていますが壊す細胞の方が活発
になると骨の量が減ります。網
目状の構造もスカスカになり、
骨折しやすくなるのが骨粗鬆症
で患者数は約1300万人と推定さ
れます。

 骨の量は20~40歳代にピ
ークを迎え、加齢とともに減り
ます。女性は50歳前後で閉経
を迎えると、骨を壊す細胞の働
きを抑える女性ホルモンが減り、
骨の量が減ります。

 骨粗鬆症が進むと、荷物を持
ち上げただけで背骨が折れたり、
転んだだけで脚の付け根の骨が
折れたりします。背骨を折ると
内臓の機能低下や腰痛を招き、
脚の付け根の骨を折ると寝たき
りにつながります。 どちらの
骨折も死亡リスクを高めます。
また腕の付け根や手首の骨も折
れやすくなります。

 背骨を折った主婦は前かがみ
の姿勢になったために胃が圧迫
され、十分食べられなくなりま
した。「怖い病気だと実感した」
と話しています。

 治療では骨を強くするために
薬を使いますが、効き目が長く
続く新薬「ゾレドロン酸(商品
名・リクラスト)」が昨年11
月に登場しました。 骨を壊す
細胞の働きを抑える「ビスホス
ホネート薬」の一種ですが、週
1回や月1回服用する従来の薬
よりも骨の表面に長くとどまり、
年1回の点滴で済みます。

 骨粗鬆症は、骨折以外に自覚
症状があまりなく、薬の飲み忘
れや中断が課題でした。 慶友
整形外科病院(群馬県館林市)
の慶友骨関節疾患センター長・
岩本潤さんは「年1回の点滴な
ら、患者は服薬を気にしなくて
よくなる」と語っています。

 新薬は、従来の薬と同様に骨
折のリスクを下げる効果に加え、
一度脚の付け根の骨を折った患
者さんが再び骨を折るリスクや
死亡のリスクを下げる効果も期
待されています。このため重症
の患者さんや従来の薬が合わな
い患者さんに向いています。一
方、発熱や筋肉痛の副作用が起
こる他、腎機能が低い患者さん
は使えないので注意が必要です。


 治療や発症予防にはバランス
のよい食事が大切です。特に骨
の成分となるカルシウムや、ビ
タミンD、ビタミンKは重要で、
乳製品、サケなどの魚や納豆に
多く含まれています。ビタミン
Dを増やす日光浴も良いと考え
られています。

 聖隷浜松病院(浜松市)の骨・
関節外科部長、森諭史さんは「
骨は負荷がかかることで形成が
進む」と説明し、ジョギングや
ウォーキングなどを薦めていま
す。激しい動きが難しい人には、
机に手を置いて片方の脚で立つ
訓練などがお薦めです。

 リスクが高まる50歳を過ぎた
ら、保健所や人間ドックなどで
骨の検診を受けるのが望ましい
と考えられます。子供の頃から
バランスのとれた食事や運動を
心がければ強い骨づくりにつな
がります。森さんは「骨の健康
を保つためには適切な生活習慣
が大切」と強調しています。

骨粗鬆症の疫学について解説し

ている動画です。

 

 

 

 

 



 負荷がかかる運動は、不可。
















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2】 新型煙草の使用は健康被害を生じ推奨できない













 日本呼吸器学会はこのほど、
「非燃焼・加熱式タバコや電子
タバコの新型タバコに対する見
解」を公式ホームページに掲載
しました。同学会はこれら新型
タバコの使用は「健康に悪影響
をもたらし受動喫煙による健康
被害も生じる可能性がある」と
指摘した上で、「使用は推奨で
きない」との見解を示しました。

 非燃焼・加熱式タバコや電子
タバコは、従来型の燃焼式タバ
コとは異なる新しいタバコ製品
です。非燃焼・加熱式タバコは、
葉タバコを加熱することでニコ
チン含有エアロゾルを発生させ
て吸引させ、電子タバコはニコ
チンを含む液体または含まない
液体を加熱して、エアロゾルを
発生、吸引させます。非燃焼・
加熱式タバコやニコチン含有の
電子タバコには、従来型の燃焼
式タバコと同様に依存性薬物の
ニコチンが含まれています。

 これらの新型タバコは、「煙
が出ない、あるいは煙が見えに
くいので禁煙のエリアでも吸え
る」、「受動喫煙の危険がない」、
「従来の燃焼式たばこより健康
リスクが少ない」などと誤認さ
れ、急速な広がりをみせている
ということです。そのため同学
会は、新型タバコの国民の健康
に対する影響や社会的影響につ
いて憂慮し、今回学会としての
見解を示しました。

 新型タバコの使用と病気や、
死亡リスクとの関連性について
の科学的証拠は現時点では明ら
かでなく、「推測にすぎない」
としています。しかし、体内に
有害物質が取り込まれるのは明
らかであり、「従来のタバコと
比べて健康被害の低減につなが
る曝露量なのかどうか、科学的
根拠はない」との考えを示して
います。

 同学会は、新型タバコを使用
する人や受動喫煙の可能性があ
る人にとっても、非燃焼・加熱
式タバコや電子タバコの使用は
推奨できないとしています。こ
のことから、従来の燃焼式タバ
コと同様にすべての飲食店やバ
ーを含む公共の場所、公共交通
機関での使用は認められないと
の見解を示しました。

新型タバコについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 私用の新型タバコの使用は、
認められない。笑

















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編集後記



 骨粗鬆症の恐ろしい所は、骨
密度だけでは、骨の強度は測定
できないということです。 骨
密度が高くても、骨質(骨のコ
ラーゲンの状態)が悪ければ、
骨は、固く脆くなり、骨折しや
すくなります。現在の所、骨質
を測定することは、慈恵医大の
整形外科でないとできません。
主に、ビスホスホネーとは、骨
密度を改善するので、骨質改善
の選択的エストロゲン受容体モ
ジュレーター(SERM:サーム)
の様なお薬を併用することが望
まれます。エストロゲンはコラ
ーゲンの合成を促進します。
 これらの新型タバコは、「煙
が出ない、あるいは煙が見えに
くいので禁煙のエリアでも吸え
る」、「受動喫煙の危険がない」、
「従来の燃焼式たばこより健康
リスクが少ない」などと誤認さ
れ、急速な広がりをみせている
というのは、事実で先日も患者
さんが「電子タバコを吸ってい
ます。この方が健康被害が少な
いと聞いているので」とおっし
ゃっていました。通常のタバコ
と比べて、ブリックマン指数が
計算しにくく健康被害の程度を
推測しにくいと感じました。ま
た、上記の様な誤認をする方が
たくさんいるという事実も肌で
感じることができました。

 五人の使者が誤認した。笑











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