診療マル秘裏話     号外Vol.1035 平成29年12月2日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)インフルエンザ治療薬アビガンは初期SFTF患者に効果有
2)昼間の火傷は夜間の火傷に比べ早く治る可能性














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 インフルエンザ治療薬アビガンは初期SFTF患者に効果有












 マダニを介して発症するウイ
ルス感染症 「重症熱性血小板
減少症候群(SFTS)」につ
いて、愛媛大学などの研究グル
ープが11月9日、新型インフル
エンザ治療薬「アビガン」(一
般名・ファビピラビル)を患者
さんに投与する臨床研究で一定
の効果が、得られたと発表しま
した。

 来年にも、承認申請のための
治験開始が検討されています。

 現在、SFTSのワクチンや
有効な治療法は、ありません。
研究には34医療機関が参加しま
した。昨年、患者さん10人が
アビガンを5~14日服用した
所、血小板が速やかに増える等
して8人が回復しました。2人
は死亡しましたが、研究グルー
プは「すでに多臓器不全に至っ
ていたため」と分析しています。
ウイルス量が高まる前の治療が
重要だそうです。

 SFTSは、6日から2週間
の潜伏期間を経て、発熱や頭痛、
嘔吐おうと などの症状が表れ、
重症化すると命にかかわります。
国立感染症研究所によると、2
013年以降、今月1日までに
315人の患者が報告され、う
ち60人が死亡しています。

 研究グループは、臨床研究を
継続中で、同大の安川正貴教授
(血液・免疫・感染症内科)は
「症例数を増やし、さらに効果
を検証したい」と話しています。

このニュースのニュース動画

です。

 

 

 

 



 拳闘での健闘を検討する。笑












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2】 昼間の火傷は夜間の火傷に比べ早く治る可能性













 体が目覚めている昼間に負っ
た傷ややけどは、夜間に負傷し
た場合に比べて早く治る可能性
があると、英MRC分子生物学
研究所などの研究チームが11月
9日、米医学誌サイエンス・ト
ランスレーショナル・メディシ
ンに発表しました。
 傷ややけどを負った直後に、
周囲から皮膚の線維芽細胞が集
まり、コラーゲンを生み出して
蓄積するペースが、昼間の方が
速いためとみられます。遺伝子
の働きが約24時間周期で変動す
る細胞レベルの体内時計が関与
しており将来は手術の際に薬物
で体内時計を調節すれば、早く
治るかもしれないという事です。
 英国のやけど患者さん118
人(18~60歳)の治療記録
では、午後8時~午前8時にや
けどした患者さんがほぼ完治す
るまでに平均28日かかったの
に対し、午前8時~午後8時に
やけどした患者さんは同17日
しかかからなかったそうです。
 体内時計の中枢は脳にあり、
目で昼間の明るさを感知して、
昼夜の周期に、合わせる一方、
全身の細胞レベルの体内時計を
統合しています。研究チームが
夜行性のマウスで実験した所、
活動時間帯に、皮膚を負傷した
場合、周囲から集まる線維芽細
胞が休息時間帯に負傷した場合
に比べ、約2倍多かったそうで
す。

火傷の応急措置について解説し

ている動画です。

 

 

 

 



 不肖の息子が負傷した。笑














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編集後記



 マダニを介して発症するウイ
ルス感染症 「重症熱性血小板
減少症候群(SFTS)」につ
いて、愛媛大学などの研究グル
ープが11月9日、新型インフル
エンザ治療薬「アビガン」(一
般名・ファビピラビル)を患者
さんに投与する臨床研究で一定
の効果が、得られたと発表した
のは、喜ぶべきことです。SFTS
には、現在治療法がありません。
薬の投与が、SFTS初期に限られ
るという制限はあるものの早期
発見されれば、命が助かるとい
う大きな恩恵が与えられる薬剤
ですので、もっと多くの施設で
臨床試験を行うべきでしょう。
 体が目覚めている昼間に負っ
た傷ややけどは、夜間に負傷し
た場合に比べて早く治る可能性
があると発表したのは、素晴ら
しい業績です。夜間に負傷した
火傷は、治りにくい旨、患者さ
んに申しあげておけば、多少の
治療期間の延長は、患者さんも
納得して下さるものと推察致し
ます。夜間にする火傷としては、
湯たんぽなどで、気づかない内
に火傷となる低温熱傷がありま
す。その場合、低温熱傷だから
治りが速いのではなく、むしろ
治りにくいということを言って
おかねばなりません。

 夜間に薬缶で、火傷する。笑










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