診療マル秘裏話     号外Vol.1036 平成29年12月3日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)敗血症重症化を防ぐオリゴ核酸を動物実験で発見
2)腹部不快症状があるも検査で明確な病気がない














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 敗血症重症化を防ぐオリゴ核酸を動物実験で発見












 信州大菌類微生物研究センタ
ー(上伊那郡南箕輪村)のセン
ター長、下里剛士准教授(分子
生命工学)らの研究グループが
11月9日までに、敗血症の重症
化を防ぐ効果がある、DNAの
断片(オリゴ核酸)をマウス実
験を通じて発見しました。専門
家によると、現在、敗血症が重
症化した場合に、高価な薬品が
投与されていますが、必ずしも
死亡するリスクは抑えられてい
ません。下里准教授は「重症化
を防ぎ、かつ安価な薬品の開発
につながることが期待できる」
と話しています。

 敗血症を起こす原因の一つに、
炎症や血液凝固につながる物質
「血小板活性化因子」がありま
す。実験を担当した山本祥也(
よしなり)さん(27)=信大大
学院博士課程3年=は、同因子
を分解する、酵素の生成を促す
物質を探し、所属する研究室が
保存していたオリゴ核酸を全て
実験に使用しました。2015
年8月ごろ、オリゴ核酸の一種
「A型CpG―ODN」が効果
を示すことを発見しました。

 山本さんは、マウスの脾臓の
細胞を使って実験後、生きたマ
ウスで効果を検証しました。血
小板活性化因子のみを投与した
マウスは20分以内に敗血症の
症状で死にましたが、同因子の
投与前に「A型CpG―ODN」
を与えたマウスは敗血症の症状
が抑えられ、生存率は100%
でした。

 横浜市立大大学院医学研究科
の佐藤隆医師(呼吸器病学)に
よると、敗血症や、敗血症によ
るショック状態を防ぐための治
療には、通常、抗菌薬や血圧を
上昇させる昇圧薬などを使いま
す。重症化して血液凝固が過度
に起こり多臓器障害を起こした
場合は、血液凝固を抑える蛋白
質を合成した薬品が使われます。

 この薬品は、体重50キロの
人が6日間投与して50万円程
がかかり、保険を適用するのに
も厳密な診断が必要となります。
投与しても、必ずしも死亡する
リスクを抑えることができない
ということです。

 佐藤医師は、下里准教授らの
研究成果について、「A型Cp
G―ODN」が、血小板活性化
因子の働きを阻害しつつ、炎症
を起こす物質ができるのを抑え
る効果を示したと説明しました。
抗菌薬や昇圧薬と併用して早い
段階に投与することで、多臓器
障害への進行を抑えられる可能
性があるとしています。

 実験で使ったオリゴ核酸は、
分子構造を設計して人工的に作
ったもので、佐藤医師や下里准
教授によると、重症化した際に
投与する薬品よりも安価で予防
薬を作れる可能性があるという
ことです。

 研究グループの論文はこの程、
国際学術誌「フロンティアーズ・
イン・イムノロジー」に掲載さ
れました。 

血小板因子が、血小板活性化

因子のことを指していると考え

られます。

 

 

 

 



 安価な行火を購入する。笑
















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2】 腹部不快症状があるも検査で明確な病気がない













 「胃が痛い」「もたれる」等
腹部の不快な症状があるのに、
検査を受けても明確な病気が見
つからないことは多くあります。
消化作用や収縮運動など、胃の
働きが鈍くなることなどが原因
と考えられるこうした症状は「
機能性ディスペプシア(FD)」
と呼ばれています。しかし胃に
炎症がなく、有効な対処法を見
つけるのが難しい場合もあり、
医者泣かせの病気とも言えます。
 日本消化器病学会ガイドライ
ンはFDについて「症状の原因
となる器質的、全身性、代謝性
疾患がないにも関わらず、慢性
的に心窩部痛(上腹部の痛み)
や、胃もたれ等の心窩部を中心
とする腹部症状を呈する疾患」
と規定しました。 有用な診断
指標はなく自覚症状による診断
が中心ですが健康診断では受診
者の11~17%に、病院にか
かった人では44~53%に見
つかるとの統計もあります。
 川崎医科大・川崎医療福祉大
の春間賢特任教授は「日本では
内視鏡検査を年間1400万人
が受けるが、胃がんや胃潰瘍・
十二指腸潰瘍などの器質性疾患
が見つかるケースは大幅に減っ
た。代わりにこの30年間で、
機能性ディスペプシアと逆流性
食道炎が大幅に増えている」と
話しています。
 しかし患者さんが訴える症状
は胃痛やもたれ、のどの違和感、
胸焼け、下痢、便秘、おなかが
張るなど多種多様です。時には
「口から胃を引っ張り出すでし
ょ。それを洗濯板でゴシゴシこ
すられている痛さなんです」等
と言われ、医師が困惑するケー
スもあるということです。東海
大医学部内科学系 総合内科の
高木敦司教授によると腹部症状
があるのに胃の内視鏡検査で器
質性疾患が見つからず、ピロリ
菌感染診断でも陰性の場合はFD
の可能性が高いそうです。また
ピロリ菌陽性と診断された場合
でも、除菌したのに症状が残れ
ば治療が必要ということです。
実際の診療では、腹部症状がい
つごろから起こりどの程度のも
のか。食事との関係はあるか、
体重減少はあるかなどを質問し
ます。必要に応じて血液検査や
超音波検査、腹部コンピュータ
ー断層撮影(CT)なども行い
ます。

 FDの原因と考えられるのは、
胃や十二指腸の運動障害や知覚
過敏、心理的要因、胃酸の分泌、
ピロリ菌、遺伝的要因、生活習
慣の乱れ等多岐にわたり、複数
の要因が重なり発症する場合も
多いとされています。このため
治療法の選択も複雑で、消化管
運動機能改善薬や、胃酸分泌を
抑制するH2ブロッカー、プロ
トンポンプ阻害薬のほか、抗不
安薬、抗うつ薬、漢方薬などを
使う場合もあります。
 生活習慣、特に食生活の改善
も重要です。十分な睡眠を取り
規則正しい生活を送ることや、
暴飲暴食をやめて、消化器系の
バランスを改善し健康を増進す
るヨーグルトや納豆などの食品
(プロバイオティクス)を、毎
日の食事に取り入れるよう高木
氏は推奨します。
 「FDは、下痢や便秘を繰り
返す過敏性腸症候群(IBS)
以上に、生活の質(QOL)が
低くなるというデータもある」
と春間氏は言っています。薬剤
の効果が出ず治療が長引くケー
スも多いのですが、「一人一人
の(患者の)状態をよく見てい
けば、治る病気。ピロリ除菌、
胃酸を抑える薬、漢方薬、さら
に生活改善などをしっかりやっ
ていけば、決して治らない病気
ではありません」と強調しまし
た。

機能性ディスペプシアについて

解説している動画です。

 

 

 

 



 美しい水晶を推奨する。笑
















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編集後記


 敗血症の重症化を防ぐ効果が
あるDNAの断片(オリゴ核酸)
をマウス実験を通じて発見した
のは偉大な業績です。敗血症を
起こす原因の一つに炎症や血液
凝固につながる物質、「血小板
活性化因子」=PAFがあり、
PAFを分解する、酵素の生成
を促す物質を探し所属する研究
室が保存していたオリゴ核酸を
全て実験に使用したそうですか
ら、壮大な実験を行ったと言え
るのではないでしょうか?最近、
抗アレルギー薬でPAF阻害の
作用を唱っている新薬が登場す
るそうですから、こうした新薬
もオリゴ核酸と類似の作用を、
及ぼすかどうか非常に興味があ
ります。
 「胃が痛い」「もたれる」等
腹部の不快な症状があるのに、
検査を受けても明確な病気が見
つからない事は多くあり、消化
作用や収縮運動など、胃の働き
が鈍くなることなどが原因と考
えられるこうした症状は「機能
性ディスペプシア(FD)」と呼
ばれているのですがしかし胃に
炎症がなく、有効な対処法を見
つけるのが難しい場合もあり、
医者泣かせの病気とも言えると
されています。 こうした西洋
医学で対処が難しい病気は漢方
薬やハーブティーの飲用、アロ
マテラピー等が効果的な場合が
あります。いずれも安価な値段
で、購入し試すことができます。
それに加えて、生活習慣の改善
を行えば、かなりの確率で症状
が改善するものと思われます。
 
 かなりの確率で治療法を確立
する。笑









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