診療マル秘裏話   号外Vol.1093 平成30年2月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)ストレスを受けて活性化する炭水化物摂取促進神経
2)くしゃみを抑える行為がいかに危険かという事














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 ストレスを受けて活性化する炭水化物摂取促進神経












 白いご飯や砂糖が多いお菓子
など炭水化物を食べたくなるの
は、ある神経細胞が影響してい
ます。そんな研究成果を生理学
研究所(愛知県岡崎市)などが、
1月17日付の米科学誌セルリポ
ーツで発表しました。この神経
細胞はストレスを受けると活性
化するということです。

 生理研の箕越靖彦教授(神経
内分泌学)らの研究グループが
マウスで確認しました。エネル
ギー不足を察知して活性化し、
代謝を調整して、エネルギーを
回復させる役割をする酵素に、
着目しました。マウスの脳内で
活性化させました。 その際、
視床下部にある神経細胞「CR
Hニューロン」の一つが活性化
していたことが確認できたとい
うことです。

 マウスは炭水化物より、高脂
肪の食べ物を好む傾向がありま
す。CRHニューロンの活動を
高めたところ、脂肪食の摂食が
通常の3分の1ほどに減り、炭
水化物の摂食量が9・5倍にな
りました。逆に抑制すると、炭
水化物の摂食量は増えず、脂肪
食を多く食べました。

 炭水化物を求めることに影響
する神経細胞が特定できたこと
で、箕越教授は「なぜストレス
がたまると甘いものを食べたく
なるのか。原因解明につながる
ことが期待できる」と話してい
ます。

糖質制限中の蛋白質の摂取のし

方についての動画です。

 

 

 

 



 摂食行為で身体が接触する。











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2】 くしゃみを抑える行為がいかに危険かという事











 くしゃみを抑えると喉の裂傷
や鼓膜の損傷、脳血管の破裂等
を引き起こす可能性があると、
研究者らが1月15日、警鐘を鳴
らしました。

 多くの人は、くしゃみが出そ
うになると、本質的にくしゃみ
の爆発力を抑え込もうとして口
や鼻などをすべてふさぎます。
しかし、こうした行為が場合に
よって、いかに危険かという事
が、英レスター(Leicester )
にある病院の救急外来を、最近
受診した34歳の男性の症例で明
らかになりました。この男性は、
首の腫れと激痛を訴えていまし
た。

 英医学誌ブリティッシュ・メ
ディカル・ジャーナル(BMJ )
の症例報告データベース「BMJ 
Case Reports」に、掲載された
論文によると、担当医師らは、
「患者は鼻をつまみ、口を閉じ
てくしゃみをこらえようとした
後、首の辺りで破裂するような
感覚を覚えたと話した」として
詳細を説明しました。CAT (コ
ンピューター断層撮影)のスキ
ャン画像を見ると、抑制された
くしゃみの力によって喉の後部
が破裂していたことが確認でき
たと述べています。

 まれな症例ではありますが、
くしゃみを抑制したことにより
両肺の間に空気がたまってしま
った例や脳血管が膨張した状態
にある脳動脈瘤の破裂が起きた
例さえあるということです。

 医師らは、「鼻孔や口を覆っ
てくしゃみを抑制するのは危険
な行為であり、避けるべきだ」
と結論付けています。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 

 



 文章間隔を空ける感覚を養う。












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編集後記



 ストレスを受けると活性化す
る視床下部にある神経細胞「C
RHニューロン」の一つが白い
ご飯や砂糖が多いお菓子などの
炭水化物を食べたくするという
のは偉大な業績です。ストレス
を受けると、エネルギー不足を
察知して活性化し、代謝を調整
して、エネルギーを回復させる
役割をする酵素があるという事
も知りませんでした。この酵素
をマウスの脳内で活性化させて
どの神経が活性化するかという
のを調べる手法も斬新としか言
いようがありません。教授が言
うように「なぜストレスがたま
ると甘いものを食べたくなるの
か。原因解明につながることが
期待できる」というのも素晴ら
しい論理だと思いました。
くしゃみを抑えると喉の裂傷
や鼓膜の損傷、脳血管の破裂等
を引き起こす可能性があるとい
う警鐘を研究者らがならしたの
は、至極正しいことだと思いま
す。くしゃみや咳は、台風なみ
のスピードで空気が押し出され
るということが分かっています。
これを鼻や口を押えることで止
めようとすれば、それ相応の力
が空気の通り道である気道にか
かるのは、間違いありません。
救急外来を、最近受診した34歳
の男性の症例の治療については
どうだったのでしょうか?抑制
されたくしゃみの力によって喉
の後部が破裂していたという事
ですから、手術で喉の後部を、
再建したというのが治療だった
のではないでしょうか?本当に
災難だったとしか言いようがあ
りません。

 軽傷でも、注意すべき外傷と
警鐘を鳴らす。笑










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