診療マル秘裏話    号外Vol.1117 平成30年3月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★












目次
 
1)早食いの人は咀嚼し食事時間をかけて減量可能
2)心房細動のバイオマーカー(4種のマイクロRNA)が、同定
















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 




 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 早食いの人は咀嚼し食事時間をかけて減量可能












 早食いになりがちな人は、食
べ物をよくかんで箸を休めなが
ら食事をすることで減量できる
可能性があるとする九州大学(
Kyushu University )の、研究
論文が2月13日、発表されまし
た。

 英医学誌ブリティッシュ・メ
ディカル・ジャーナル(BMJ )
のオンライン版「BMJ Open」に
掲載されたこの研究は、日本人
約6万人を対象に食べる速度と
体重の増減との関連を調べまし
た。

 九大の研究チームは論文で、
食事の速度は肥満や体格指数(
BMI )の値、腹囲に影響すると
指摘し、「食べる速度を遅くす
ることを目的とした治療介入は、
肥満予防や肥満関連の健康リス
クの低減に効果的とみられる」
と結論づけました。

 BMI は身長と体重から算出さ
れ、体重が適正範囲内かどうか
を判断する際に用いられます。

 研究チームは、肥満などがき
っかけで主に成人期に発症する
2型糖尿病と診断された患者さ
んら5万9717 人の医療保険デー
タを分析しました。被験者は20
08~2013年にかけて定期検診を
受けており、年齢、性別、BMI、
腹囲、血圧、食生活、飲酒や、
喫煙の有無などを調べました。

 その結果、食事の速度がゆっ
くりなグループの4192人は当初
から腹囲の平均値が小さく、BM
Iの平均値は標準範囲内の22.3、
肥満者の割合も全体の21.5%で
した。

 これに対し、早食いのグルー
プの2万2070 人では、肥満者の
割合は44%で、BMI の平均値も
肥満気味とされる25でした。

 研究チームは、こうした結果
は「食べる速度を遅くすること
で肥満の減少やBMI 値の低下に
つながることを示唆している」
と述べています。

早食いの人が太りやすい原因に

ついて解説している動画です。

 

 

 

 



 福井出身者の腹囲を図った。















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆












2】 心房細動のバイオマーカー(4種のマイクロRNA)が、同定











 東京医科歯科大学は2月6日、
心房細動に関連して血中で増加
する4種類のマイクロRNAを同定
し、これらをバイオマーカーと
して用いた診断パネルは、心房
細動の発症予測に有用な可能性
を示したと発表しました。この
研究は、同大大学院保健衛生学
研究科生命機能情報解析学分野
の笹野哲郎准教授、棗祐有大学
院生と、同医歯学総合研究科
循環制御内科学の平尾見三教授、
同難治疾患研究所生体情報薬理
学の古川哲史教授らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、国際科学誌「Circulation 
Journal 」オンライン版で発表
されています。

 心房細動は発作性として始ま
り、徐々に慢性化します。動悸
などの自覚症状があったとして
も、動悸発作時の心電図がなけ
れば心房細動とは診断できませ
ん。また、心房細動の約3分の1
は自覚症状がないとの報告もあ
り、この場合は、健康診断など
の心電図検査で偶然発見される
以外には診断されることはあり
ません。 つまり、本当は心房
細動を発症しているのに診断さ
れてない人は相当数いると考え
られます。

 心房細動の重大な合併症とし
て、心臓でできた血栓が脳に飛
び血管を閉塞する心原性脳梗塞
があります。 心原性脳梗塞は
重症例が多く死亡あるいは重度
の後遺症を残す事が多いと報告
されています。心房細動と診断
されると、脳梗塞のリスクを考
えて脳梗塞の予防治療を行いま
すが、診断されていない人には
当然ながら治療は行われず、脳
梗塞を発症したのちに心房細動
だったと判明することも珍しく
ありません。 このため、心房
細動の有無を予測できるような
簡便な検査が求められています。

 研究グループは、血液中のマ
イクロRNA に着目しました。今
回は、心房細動患者さんおよび
健常者15名から採血を行い、73
3種類のマイクロRNAを網羅的に
解析しました。また、心房細動
の動物モデルとしてマウスを用
いた心房頻拍誘発モデルを作成
し、心房組織の中の672 種類の
マイクロRNA を網羅的に解析し
ました。これらの結果を統合し
て心房細動に関連するマイクロ
RNA の候補を選び、さらに心房
細動患者および健常者計100名
より採血を行って血中マイクロ
RNA を定量しました。最終的に
心房細動に関連して増加する4
種類のマイクロRNA(miR-99a-5
p、miR-192-5p、miR-214-3p、m
iR-342-5p )が同定され、これ
らを組み合わせたマイクロRNA
診断パネルは、感度76%、特異
度80%の精度で心房細動の発症
を予測することが明らかになっ
たということです。

 研究グループでは、東京医科
歯科大学医学部附属病院に通院
する患者さんを中心に被験者を
募り、遺伝子多型解析・マイク
ロRNA 解析・特殊心電図解析・
血液凝固能解析などを組み合わ
せた、より精度の高い心房細動
と心原性脳梗塞の発症予測研究
を2018年度より行う予定として
います。

心房細動について解説している

動画です。

 

 

 

 



 制度の精度を向上する。笑












◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆














編集後記


 早食いになりがちな人は、食
べ物をよくかんで箸を休めなが
ら食事をすることで減量できる
可能性があるとする研究論文が
発表されたのは、偉大な業績で
す。そのメカニズムとして食事
に時間をかけることで、肝臓か
らインシュリン様の筋肉を増や
すホルモンが出ることが考えら
れます。筋肉が増えれば、脂肪
の燃焼が増えて減量できるとい
う訳です。逆に、早食いをして
いると、このインシュリン様の
ホルモンが分泌されないので、
いくら運動しても減量に結びつ
かず、運動が嫌になり、肥満や
サルコペニア型肥満となってし
まうようです。
 心房細動に関連して、血中で
増加する4種類のマイクロRNAを
同定し、これらをバイオマーカ
ーとして用いた診断パネルは、
心房細動の発症予測に有用な可
能性を示したと発表したのは、
素晴らしい業績です。心房細動
は心拍数が正常の場合は、ほと
んど症状を認めず、見逃されや
すい不整脈と言えましょう。そ
のため、この様なバイオマーカ
ーができれば、見過ごされない
と期待しています。心房細動の
重大な合併症として、心臓でで
きた血栓が脳に飛び血管を閉塞
する心原性脳梗塞があり、心原
性脳梗塞は重症例が多く死亡あ
るいは重度の後遺症を残す事が
多いと報告されているためこの
バイオマーカーによる早期発見、
早期治療を実現して頂きたい物
です。

 心原性脳梗塞の塞栓症に対す
る即戦力となる治療法。笑









************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
  解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」http://www.mag2.com/m/0000121810.html 
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長 
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト http://www.eitokukaisalanuma.or.jp/
ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp
このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。