診療マル秘裏話    号外Vol.1133 平成30年3月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)免疫細胞ががん組織に入り込み攻撃促す治療法
2)特定行為研修の修了者を、県内で拡大する施策
















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 免疫細胞ががん組織に入り込み攻撃促す治療法












 免疫細胞ががん組織に入り込
んで攻撃しやすいよう促すこと
で白血病を治すことに京都大の
湊長博・特命教授(免疫学)ら
の研究グループがマウスの実験
で成功しました。がんの新たな
治療法につながる可能性がある
ということです。3月2日、英科
学誌ネイチャーコミュニケーシ
ョンズに発表しました。

 湊さんらは、細胞が動きすぎ
ないように制御する分子「Si
pa1」に着目しました。この
分子を遺伝子操作で働かなくし
たマウスは、慢性骨髄性白血病
の原因となるがん細胞を注射し
ても、病気を発症せず、すべて
が生き残りました。この分子が
働くマウスは40日後までにすべ
て死にました。

 生き残ったマウスはがん組織
の深くに免疫細胞が入り込んで
いました。「ブレーキ役」であ
るSipa1の働きが抑えられ、
免疫細胞が自由に動けるように
なって、がん細胞を直接攻撃で
きたと考えられるとしています。

 この分子の働きを抑えると別
の病気など副作用のリスクも考
えられる一方、適切に活用した
薬を開発できれば、がんの新た
な治療法として期待できるとい
うことです。白血病以外のがん
にも効く可能性もあります。が
んの治療薬「オプジーボ」など
が効かない患者さんはがん細胞
まで薬が届いていない可能性が
あります。湊さんは「オプジー
ボなどと組み合わせることで、
より強い効果を発揮できる可能
性がある」と話しています。

オブジーボの免疫ブレーキをは

ずすメカニズムについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 八機の航空機が、輸送能力を
発揮した。笑










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2】 特定行為研修の修了者を、県内で拡大する施策











 診療看護師(JNP)を含む
特定行為研修の修了者について、
国は団塊世代が75歳以上にな
る2025年までに10万人の
養成を目指していますが、周知
や普及が進んでいるとはいえま
せん。県は新年度からJNPの
離島病院への導入支援や、特定
行為研修の修了者を県内で拡大
する施策に乗り出します。

 厚生労働省のまとめでは2017
年12月現在、38の特定行為のう
ち一部の研修を受けた人を含む
修了者は全国で738人です。
各都道府県に最低1カ所の設置
を目指す指定研修機関は、34都
道府県(69機関)にとどまって
います。県医療人材対策室によ
ると県内の修了者は11人、研修
機関は未開設です。

 一方、日本NP教育大学院協
議会によると、原則、38の特定
行為の全てに対応できるJNP
は現在全国で292人です。県
内では、長崎医療センターと県
病院企業団で計7人が働いてい
ます。

 同企業団は今後、離島4病院
に各2人のJNPの配置を計画
しています。県は支援のため新
年度「特定行為研修(38行為)
修了者育成事業」を創設しまし
た。 JNPを目指す人に修学
資金を貸与し、離島の病院に一
定期間勤めれば返還が免除され
る仕組みです。県は新年度当初
予算案に国負担分を含めた53
5万円を計上、同企業団も同額
を拠出して費用に充てます。

 併せて県は新年度、医療機関
が看護師を研修に派遣する際の
費用を一部助成している、既存
制度で、特定行為研修を対象に
加える予定です。同室は「将来、
今の医師数では地域医療を支え
きれない恐れがある。周知や研
修機関の開設にも取り組みたい」
としています。

 JNPは大学院での専門教育
も受け、特定行為の実施だけに
とどまらない知識や技能を持つ
民間資格ですが、国は資格とし
て認めていません。同企業団の
米倉正大企業長は、「JNPは
患者を総合的に診ることができ、
高度医療の現場だけでなく離島
の病院、介護施設でも役割を果
たせる」と強調しています。国
がJNPを特定行為研修とは、
別枠で資格として認め、普及を
図るよう求めています。

 診療看護師(JNP)とは、
日本NP教育大学院協議会が認
定する資格です。 5年以上の
実務経験後、大学院の専門課程
を修了し試験に合格すると認定
されます。米国などで普及して
いる診療看護師を参考に、国内
の教育機関が認定制度を構築し
ました。厚生労働省が2010年度
に国の制度化を検討し、当時は
導入が見送られましたが、教育
機関側が独自に認定を始め、国
立病院機構などが現場での活用
を進めてきました。厚労省は20
15年度、特定行為研修制度を導
入しました。JNPも同制度で
特定行為の実施を正式に認めら
れる形になりました。

特定看護師について解説してい

る動画です。

 

 

 

 

 



 患者さんに正式な清拭を行っ
た。笑













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編集後記




 免疫細胞ががん組織に入り込
んで攻撃しやすいよう促すこと
で白血病を治すことに京都大の
湊長博・特命教授(免疫学)ら
の研究グループがマウスの実験
で成功したのは偉大な業績です。
今までオブジーボの様な抗PD-1
抗体しか、免疫のブレーキをは
ずす手段がありませんでした。
しかし、このように免疫細胞が
がん組織に入りこんで攻撃しや
すいように促すことができれば、
新たながんの治療法となり得る
と思われます。また抗PD-1抗体
と併用することで、がん細胞が
免疫細胞に設定している免疫の
ブレーキを完全にはずすことが
可能になると良いのにと考えて
います。
 診療看護師(JNP)を含む
特定行為研修の修了者について、
国は団塊世代が75歳以上にな
る2025年までに10万人の
養成を目指しているということ
ですが、診療看護師を国家資格
として認めないことが普及や、
認知が足らない原因のような気
がします。米国の診療看護師を
モデルにしているのであれば、
医師の業務負担軽減につながり、
国家資格として認めるべきだと
私は考えています。ドクターコ
トーのように何でもできる医師
であったとしても、医療資源が
少ない離島の病院や診療所では
全ての患者さんに医療の恩恵を
行き渡らせることは難しいと考
えています。
 
 妖精を養成する。笑












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