診療マル秘裏話    号外Vol.1144 平成30年4月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)免疫細胞Tリンパ球を簡単に検出する方法を開発
2)場面緘黙(かんもく)症という小児期の不安症
















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 免疫細胞Tリンパ球を簡単に検出する方法を開発












 富山大の研究グループは3月
16日、がん患者さんの腫瘍の中
から、がん細胞を殺す免疫細胞
「Tリンパ球」を簡単に検出す
る方法を開発したと発表しまし
た。従来はTリンパ球の検出に
約3カ月掛かっていましたが、
新しい方法では約10日で検出で
きるということです。研究グル
ープは数年内に臨床試験を開始
するとしており、Tリンパ球を
使った新たながん治療法の確立
が期待されます。

 研究グループによると、がん
細胞を攻撃することができるT
リンパ球は、がん細胞を見つけ
るセンサー「TCR」を持って
います。Tリンパ球のTCR遺
伝子を取り出して、患者さんの
Tリンパ球に入れることで患者
さんのTリンパ球が、がん細胞
を攻撃できるようになる可能性
があります。

 従来は、Tリンパ球を培養し、
クローン細胞を大量に作る方法
で、TCR遺伝子を取り出して
いましたが、時間を要するのが
課題となっていました。

 研究グループはマウスのがん
細胞を使った研究で、Tリンパ
球1個1個からTCR遺伝子を
検出する独自の方法を開発し、
検出するまでの期間も、大幅に
短縮されました。検出したTC
R遺伝子100~200個を解析し、
がん細胞を見つけることができ
るTCR遺伝子を突き止めまし
た。

 さらに、がん細胞を見つける
ことができるTCR遺伝子を入
れたTリンパ球を培養し、がん
細胞を持つマウスに注入した所、
がん細胞が増殖することはあり
ませんでした。



 研究グループは、富山大大学
院医学薬学研究部免疫学講座の
岸裕幸准教授、村口篤名誉教授、
先進がん免疫治療学講座の浜名
洋客員准教授、下岡清美客員助
教らで構成されます。研究成果
は3月12日、米国科学誌「キャ
ンサーイミュノロジーリサーチ」
電子版に掲載されました。

抗体分子とBCRとTCRについて

解説している動画です。TCRに

ついては、13分32秒から解説さ

れています。

 

 

 

 



 厚生労働省の委員会が構成さ
れる。笑














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2】 場面緘黙(かんもく)症という小児期の不安症













 自宅ではおしゃべりなのに幼
稚園や保育園、小学校などでは
話すことができない。 そんな
様子が1カ月以上も続くような
ら、場面緘黙(かんもく)症と
いう小児期の不安症かもしれま
せん。「無理に話をさせるので
はなく話さなくてもいいと安心
させてあげて下さい」と、梅花
女子大学(大阪府茨木市)心理
こども学部心理学科の伊丹昌一
教授はアドバイスします。場面
緘黙症は幼稚園や学校といった
「場所」、授業中などの「場面」、
「特定の人」と一緒にいるとき
など、限られた状況で話すこと
ができない症状で、文部科学省
が定める情緒障害教育の対象に
なっています。

 幼稚園児から小学生に多く、
男児よりも女児に目立ちます。
限られた状況以外では普通にし
ゃべることができるので、言葉
の発達の遅れとは異なります。
主な原因は話すことや人間関係
を築くことへの不安だと考えら
れています。

 「不安の正体は、子どもによ
ってさまざま。例えば、滑らか
に言葉が出てこない吃音(きつ
おん)などにより、話すと周り
の子どもたちにからかわれる事
がストレスとなって緘黙になる
こともあります」と伊丹教授は
話しています。

 無理に話をさせようとしたり、
話をしないことでいじめられる
ような経験があったりすると、
症状が悪化して不登校につなが
る恐れもあります。原因となっ
ている不安は一朝一夕には解消
できないという事です。「原因
を見つけようと焦らず、『その
ままでいい』と子どもに伝える
ことがとても大切です。褒める
ことを通して言葉や行動に少し
ずつ自信を持てるようにしてや
り、不安を和らげてほしい」と
いうことです。

 もし、場面緘黙が疑われると
きは心療内科や精神科を受診し、
幼稚園や学校などにも相談しま
す。無理に話さなければならな
い状況をつくらないなど理解と
見守りが得られれば、多くの場
合、年齢とともに症状は改善し
ます。

 伊丹教授は「場面緘黙の子ど
もたちは、人見知りやわがまま
で話さないのではなく、話すこ
とができない状態なのです。周
囲がこの病気を理解してあげる
ことが何よりも必要です」と話
しています。

場面緘黙症について解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 緘黙状態が常態化する。笑











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編集後記




 がん患者さんの腫瘍の中から、
がん細胞を殺す免疫細胞「Tリ
ンパ球」を簡単に検出する方法
を開発したと発表したのは偉大
な業績です。従来はTリンパ球
の検出に約3カ月掛かっていま
したが、新しい方法では約10日
で検出できるということですの
で大幅な時間短縮を実現した事
は素晴らしいという他ありませ
ん。研究グループは、数年内に
臨床試験を開始するとしており、
Tリンパ球を使った新たながん
治療法の確立が期待されるとい
うことです。ただTリンパ球に
既にがん細胞からブレーキがか
かっているとするとブレーキを
外す必要があります。またブレ
ーキが掛かっていないがん細胞
だけを検出したとすると患者さ
んに投与時にブレーキがかかる
可能性があります。
 自宅ではおしゃべりなのに幼
稚園や保育園、小学校などでは
話すことができない。 そんな
様子が1カ月以上も続くような
ら、場面緘黙(かんもく)症と
いう小児期の不安症かもしれな
いということで、幼稚園児から
小学生に多く、男児よりも女児
に目立つことから不安というよ
り、羞恥心によるものと私は、
考えています。女児でも容易に
話すことができる環境を作る事
が必要だと思います。羞恥心を
克服しやすい環境を作るという
のは簡単そうで、なかなか難し
い課題であると思います。いず
れにしても羞恥心や不安を克服
しなければ、社会に出た時に、
本人が困ることになります。そ
の克服のきっかけを作ってあげ
ることをためらってはならない
と私は考えています。 

 話すのが容易になるように、
用意する。笑









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