診療マル秘裏話  号外Vol.1277 平成30年9月10日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)一見治ったかの様で赤く盛り上がる肥厚性瘢痕
2)睡眠時間減は心身の不調や学習能力低下を招く















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 一見治ったかの様で赤く盛り上がる肥厚性瘢痕











 けがなどによる傷が治ったか
のように見えたのに、しばらく
してからみみず腫れのように赤
く盛り上がることがあります。
このような症状を「肥厚性瘢痕
(ひこうせいはんこん)」と呼
びます。多くは一過性ですが、
傷の種類や体質などにより治療
が必要になることがあります。
京都大学医学部付属病院(京都
市)形成外科の鈴木茂彦教授に
聞きました。皮膚に傷ができる
と、血液中の成分が固まりかさ
ぶたになって傷をふさぎます。
かさぶたの中では、白血球の働
きにより殺菌され壊死(えし)
した組織も掃除されていきます。
この段階を「炎症期」と呼び、
炎症期が過ぎると毛細血管に富
んだ赤く軟らかい「肉芽組織」
がつくられ傷を埋めます。やが
て肉芽組織の表面に表皮が再生
して傷痕を残して治ります。瘢
痕とは傷痕のことです。
 ところがいったん治った傷が
数カ月後に赤みを帯びて盛り上
がることがあります。治ったは
ずの傷の中で炎症が続いており、
肉芽組織が過剰につくられる事
が原因です。かゆみや引きつれ
などが生じることもあります。

 鈴木教授は「関節など常に動
いて刺激されているような場所
に傷があったり、傷の中に異物
が残っていたりすると炎症が続
きやすくなります。 あるいは
体質なども考えられます。手術
痕よりもすり傷ややけどの方が
肥厚性瘢痕になりやすいのです」
と話しています。 肉芽組織が
過剰につくられても次第に吸収
されるので、数カ月から長くて
も数年で赤みは引き皮膚の表面
も自然に平らになります。しか
し、引きつれがひどい場合や肉
芽組織が目立つ場所にあって気
になる場合は治療が行われます。
治療は内服薬や塗り薬、患部の
圧迫のほか、瘢痕の程度により
形成外科的な手術が行われる事
もあります。

 「肥厚性瘢痕を防ぐには、け
がをした際にむやみに消毒液を
使わないことです」と鈴木教授
は述べています。炎症期に消毒
液を使うと白血球の働きを妨げ
ることになるため、炎症期が長
引くことになるということです。

 鈴木教授は「日常的なすり傷
などの場合は、すぐ傷の周囲を
流水で洗い異物を取り除き救急
絆創膏などで湿潤に保ち、刺激
を与えないことが傷ついた皮膚
の再生を促すことになります」
と話しています。

傷跡を残さずに傷を治す方法に

ついて解説している動画です。

ただし、浅い傷の場合です。

 

 

 

 



 再生医療が最盛となる。笑















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2】 睡眠時間減は心身の不調や学習能力低下を招く













 子どもの生活習慣の乱れは心
身の不調や学習能力の低下を招
き、将来の病気のリスクを高め
るなどさまざまな弊害をもたら
します。子どもの発達の専門家
である国立青少年教育振興機構
(東京都渋谷区)の鈴木みゆき
理事長は、最も重要なのは「十
分な睡眠と規則正しい食事」と
強調しています。2011年の経済
協力開発機構(OECD)の調
査によると、日本人の平均睡眠
時間は8時間未満で、世界的に
も短さが際立ちます。文部科学
省の、「早寝早起き朝ごはん」
国民運動が始まった2006年以降、
午後10時以降に、就寝する幼児
の割合は減少していますが、「
生活環境が多様化する中、朝起
きてご飯を食べ、夜は早く眠る
という生活リズムが守られにく
くなっている」と鈴木理事長は
言っています。

 必要な睡眠時間には個人差が
ありますが、6~13歳であれ
ば9~11時間が一つの目安と
なります。 睡眠不足が続くと、
いらいらや落ち込み注意力低下
が生じ、肥満、生理不順、生活
習慣病等のリスクも高まります。

 鈴木理事長は「朝、子どもが
自分で起きてくるときは機嫌が
よいもの。毎朝親が起こしてい
るようなら睡眠時間が足りない
のかもしれません」と指摘して
います。

 人間は昼行性の動物です。朝
の光とともに目覚め、夜はメラ
トニンというホルモンが分泌さ
れて自然に眠りに就きます。し
かし、夜にスマートフォンなど
のブルーライトを浴びると脳が
昼間と勘違いし、メラトニンの
分泌が遅れて深い睡眠の時間が
減るともいわれています。人間
は起床後に体温が上がり活動を
始めますが、夕食で取ったエネ
ルギーは就寝中に使われてしま
います。このため、体温上昇や
活動に必要なエネルギーは朝食
で補わねばなりません。エネル
ギー源の確保が目的なので手の
かからないものでもよいとされ
ています。手がかからないと言
っても、小麦粉製品(パン等)、
乳製品(牛乳、ヨーグルト、チ
ーズ等)が主になると腸に炎症
を起こし、逆効果です。

 また、何時に寝るか、ゲーム
は何時まで遊んでよいかなど、
家庭ごとの状況に合わせたルー
ルをつくるのも効果的です。

 生活環境が多様化し、子ども
を家庭内だけで育てるのは難し
いと言われています。鈴木理事
長は「親や兄弟、教師などとの
『縦の関係』、友達との『横の
関係』、地域との『斜めの関係』
を築いて、子どもが規則正しい
生活を送れるよう社会全体で支
えていくことが大切ではないで
しょうか」と持論を語りました。

年齢に応じての睡眠時間につい

ての動画について解説している

動画です。

 

 

 

 



 常勝の城将の体温が上昇する。














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編集後記




 けがなどによる傷が治ったか
のように見えたのに、しばらく
してからみみず腫れのように赤
く盛り上がることがあり、これ
を肥厚性瘢痕と呼んでいます。
関節など常に動いて刺激されて
いるような場所に傷があったり、
傷の中に異物が残っていたりす
ると炎症が続きやすくなり肥厚
性瘢痕ができやすくなります。
また、消毒薬の使い過ぎも肥厚
性瘢痕につながるそうです。日
常的なすり傷などの場合は、す
ぐ傷の周囲を流水で洗い異物を
取り除き救急絆創膏などで湿潤
に保ち、刺激を与えないことが
傷ついた皮膚の再生を促すこと
になり、肥厚性瘢痕を作らずに
早く創傷治癒が為されるという
ことです。
 日本人の平均睡眠時間は8時
間未満で、世界的にも短さが際
立っていることは、諸外国から
指摘されていることです。ただ
睡眠時間は、長ければ良いと言
うものではなく、生活習慣病に
なりにくいのは、7時間前後と
言われています。 生活様式が
夜型に傾き、その結果、朝起き
れない子どもが多いようです。
生活様式の最たるものはスマホ
です。幼児期から心配でスマホ
を持たせる親が増えたことも、
一因ではないかと思います。夜
型になると体内時計がずれを起
こし、睡眠の質が損なわれ何時
も学校で眠いということになり
かねません。 成人するまでは、
そうした特殊なこと(スマホ、
ゲーム、テレビ等の夜間の視聴)
をしなければ、早寝、早起きが
可能であるし、望ましいと私は
考えています。

 市長がテレビ番組を視聴する。














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