診療マル秘裏話  号外Vol.1278 平成30年9月11日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)再発悪性脳腫瘍に放射性治療薬を使う臨床試験
2)軽度認知障害女性は男性より症状悪化しやすい















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 再発悪性脳腫瘍に放射性治療薬を使う臨床試験











 国立がん研究センター(東京
都)と量子科学技術研究開発機
構(千葉市)は今年7月から、
再発した悪性脳腫瘍の患者に対
し、薬から放射線を出す放射性
治療薬を使う臨床試験(治験)
を始めました。悪性度が高い膠
芽腫や、他の臓器のがんが転移
した転移性脳腫瘍などで再発し
た患者さんが対象となります。

 新薬は成分の銅の働きによっ
て、通常の治療が効きにくい低
酸素化した腫瘍細胞に集積し、
ベータ線などを放出して内部か
ら腫瘍を攻撃します。 マウス
実験では、生存期間を2倍以上
に延ばす効果があったという事
です。

 治験では、原則として1週間
ごとに注射で4回投与します。
2021年3月までの約3年間
に、12~30人の患者さんを
対象に実施する予定です。順調
に進めば、8~10年後には治
療薬として使えるようになる見
込みです。肺がんや子宮頸がん
などにも適用を拡大できる可能
性があるとしています。

悪性脳腫瘍の息子さんのご相談

動画です。

 

 

 

 



 主要な腫瘍を薬から放射線を
出す放射性治療薬で治療する。
















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2】 軽度認知障害女性は男性より症状悪化しやすい













 認知症の前段階と言われる軽
度認知障害(MCI)の女性は、
男性より症状が悪化しやすいと
の研究結果を東京大教授の岩坪
威さんらのグループがまとめ、
米科学誌に発表しました。認知
障害の悪化が速い女性には腎機
能の低下がみられるという特徴
もあり、生活習慣病の影響が窺
われました。

 研究の対象は、全国の38医療
機関で診療を受け、物忘れなど
がみられたMCIの男女234
人(平均年齢72歳)。認知機能
や脳の画像の検査を続けて3年
間追跡調査し、悪化の原因など
を分析しました。

 その結果、期間内に認知症へ
移行したのは女性が60%で、男
性の44%より高いという結果が
でました。女性の場合、腎機能
がわずかに下がると、認知機能
も悪化していることが分かりま
した。

 認知症発症の主な原因とされ
るアルツハイマー病にかかって
いる人の割合は、研究に参加し
た男女間で大きな差はありませ
んでした。同じ方法で実施され
た北米の研究では、認知機能の
悪化に男女差はなかったという
ことです。

 データ解析を担当した、東大
講師の岩田淳さんは「糖尿病や
高血圧などの生活習慣病は腎機
能を低下させるほか、動脈硬化
を引き起こして神経細胞が壊さ
れ、認知機能の悪化を招く」と
説明しています。

 そのうえで、男女差が生じた
理由について、「女性は男性よ
り体が小さいため血管も細く、
生活習慣病で血管がダメージを
受けやすいためではないか」と
し、体格が影響しているとの見
方を示しました。

軽度認知障害について解説して

いる動画です。

 

 

 

 



 対角線上に体格が良い男性が
並ぶ。笑














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編集後記




 再発した悪性脳腫瘍の患者に
対し、薬から放射線を出す放射
性治療薬を使う臨床試験(治験)
を始めたのは、素晴らしい試み
です。 ただ、同じく再発した
悪性脳腫瘍に対してはウイルス
療法の臨床試験が現在進行中で
す。そのことは最近のメルマガ
でも述べました。ウイルス療法
の良い所は、何回でも同じ治療
を繰り返すことができ、効果は
繰り返すほどに良くなるという
ことでした。薬から放射線を出
す放射性治療薬では、同じ治療
を繰り返すのは、難しいのでは、
ないかと推察されます。 また
腫瘍のみに作用して、正常細胞
には作用しないようなDDS を考
える必要があると思われます。
 認知症の前段階と言われる軽
度認知障害(MCI)の女性は、
男性より症状が悪化しやすいと
の研究結果が出たのは意外でし
た。 しかし、男女差が生じた
理由について、「女性は男性よ
り体が小さいため血管も細く、
生活習慣病で血管がダメージを
受けやすいためではないか」と
し、体格が影響しているとの見
方をするのは早計であると思い
ます。もし体格が影響すること
を証明するなら、体格の良い女
性と小柄な女性を比較するべき
であると思います。 男女差の
原因は、私は、食生活にあると
考えています。女性は、幾つに
なっても、西洋風の食事が好き
です。例えば、トランス脂肪酸
が入っているパンでも味さえよ
ければ、平気で食べます。私の
妻もそうです。 片頭痛持ちで、
頭痛のため、朝寝込むことがあ
る程、困窮していてもパンを食
べコーヒーを飲んでいます。米
では既にトランス脂肪酸の食品
添加が禁止されているのに日本
では、野放しで女性が好んで食
べるのは、本当に残念でなりま
せん。

 総計を計算するのは早計です。















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