診療マル秘裏話  号外Vol.1326 平成30年11月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)より感度高いドライアイのスクリーニング検査
2)血管内治療で用いるX線撮影装置に新機能導入















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 より感度高いドライアイのスクリーニング検査











 順天堂大学は10月10日、ドラ
イアイ患者では最大開瞼時間が
有意に低下しており、涙液層破
壊時間と正の相関が認められた
と発表しました。 この研究は、
同大医院眼科の村上晶教授、猪
俣武範助教らの研究グループに
よるものです。研究成果は、「
Scientific Reports」に掲載さ
れています。

 ドライアイは日本に2000万人、
世界に10億人以上いると推測さ
れる最も多い眼疾患です。ドラ
イアイの原因は、加齢、ストレ
ス、デジタル機器の使用時間の
増加などがあり、ドライアイは
今後も増加すると考えられてい
ます。

 研究グループは最大開瞼時間
(まばたきをできるだけ我慢で
きる時間)のドライアイのスク
リーニング検査としての有用性
と、新ドライアイ診断基準(20
16年)における最大開瞼時間の
カットオフ値の設定のための検
証を行いました。

 その結果、最大開瞼時間は、
ドライアイの診断で必須の検査
である、涙液層破壊時間と正の
相関を示し、ドライアイ患者で
は有意に低下している事が判明
しました。最大開瞼時間が12.4
秒以下の場合は、感度82.5%、
特異度51.0%でドライアイを疑
う可能性が高いことが示された
ということです。

 今回の研究により、最大開瞼
時間がドライアイの簡易スクリ
ーンングとしての有用性が明ら
かになりました。 これにより、
これまでドライアイと診断され
ないまま、ドライアイ症状でQO
L や仕事の効率が低下していた
人々に対し、セルフチェックの
結果をもとにしたドライアイの
啓蒙と眼科への受診を喚起する
ことで、ドライアイの重症化を
未然に防ぐことが期待されます。

 今後、研究グループは今回の
研究成果をもとに、2016年11月
にリリースしたiPhone用アプリ
「ドライアイリズム」のまばた
き測定機能の向上を検討してい
ます。同アプリに搭載されてい
るドライアイ疾患特異的質問紙
票と組み合わせることで、より
感度の高いドライアイのスクリ
ーニングを行うことができるよ
うになるとしています。

ドライアイについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 

 



 換気の重要性を喚起する。笑
















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2】 血管内治療で用いるX線撮影装置に新機能導入














 島津製作所は10月11日、血管
投影システム「トリニアス」シ
リーズの「ユニティエディショ
ン」向けオプションに新機能を
導入したと発表しました。下肢
長尺表示オプション「スコアチ
ェイス」に骨の像を減算処置し
て、血管のみを強調する機能を
追加しました。

 同システムは狭窄した血管を
カテーテルで拡張する、血管内
治療で用いるX線撮影装置です。
外科治療と比べ低侵襲な血管内
治療は治療技術の確立が進んで
います。 下肢領域においても、
高血圧や、糖尿病を原因とする
動脈硬化に対するカテーテル治
療が増加しています。患者さん
の被ばくや造影剤投与量を低減
する技術が求められています。

 今回導入した機能は下肢全域
の血管を造影して撮像した長尺
画像から骨の像を減算処理する
ことで、血管だけを鮮明に表示
します。カテーテル治療をより
安全かつ効率的に進めるために
血管画像を強調するロードマッ
プと呼ばれる処理も再造影なし
で行えます。スコアチェイスの
価格は770万円(税別)から
です。

血管内治療について解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 協調作業であることを強調す
る。笑













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編集後記




 ドライアイ患者では最大開瞼
時間が有意に低下しており、涙
液層破壊時間と正の相関が認め
られたと発表したのは、偉大な
業績です。ドライアイは日本に
2000万人、世界に10億人以上い
ると推測される最も多い眼疾患
であり、ドライアイの原因は、
加齢、ストレス、デジタル機器
の使用時間の増加などがあり、
ドライアイは今後も増加すると
考えられているので、スクリー
ニングの検査は、非常に重要で
す。加えてシェーグレン症候群
のような自己免疫疾患がからん
でくると治療に難渋することが
予想されます。
 血管投影システム「トリニア
ス」シリーズの「ユニティエデ
ィション」向けオプションに新
機能を導入したと発表したのは、
素晴らしい業績です。同システ
ムは狭窄した血管をカテーテル
で拡張する、血管内治療で用い
るX線撮影装置で、外科治療と
比べ低侵襲な血管内治療は治療
技術の確立が進んでおり、下肢
領域においても、高血圧や、糖
尿病を原因とする動脈硬化に対
するカテーテル治療が増加して
いるということなので、患者さ
んの被ばくや、造影剤投与量を
低減する技術として有用ではな
いかと考えられます。ぜひその
ような患者さんに優しい治療を
目指して頂きたいものです。

 被ばくや造影剤投与量を低減
する技術を提言する。笑















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