診療マル秘裏話  号外Vol.1347 平成30年12月1日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)iPS細胞から神経細胞作成パーキンソン病患者に移植
2)有害化学物質が海に流出事故で52人が体調不良














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 iPS細胞から神経細胞作成パーキンソン病患者に移植











 京都大病院は11月9日、様々
な細胞に変化する、人のiPS
細胞(人工多能性幹細胞)から
神経細胞を作り、50歳代のパ
ーキンソン病の男性患者の脳に
移植したと発表しました。保険
適用を目指した臨床試験(治験)
計画の一環で、iPS細胞から
作った神経細胞をパーキンソン
病患者に移植した手術は、世界
初となります。

 京大の高橋 淳教授(脳神経
外科)らは京大iPS細胞研究
所が備蓄する健康な人のiPS
細胞から、脳内の情報伝達物質
ドーパミンを分泌する神経細胞
を作製しました。京大病院で10
月、患者さんの脳の左側に約2
40万個の細胞を、特殊な注射
針で移植しました。約半年後に
右側にも移植を行います。

 京大病院によると深刻な健康
被害は出ていないという事です。
他人の細胞を脳に移植するため、
患者さんには今後、拒絶反応を
抑える免疫抑制剤を1年間投与
します。陽電子放射断層撮影(
PET)などで患者さんの脳の
状態を確認し、2年かけて安全
性と有効性を検証します。万が
一、がんが発生した場合は放射
線治療や手術で除去するという
ことです。京大病院では2020年
までに、50~69歳の患者さん計
7人に移植する計画です。

 iPS細胞を、人に移植する
治療は、理化学研究所が14年、
iPS細胞から作った網膜の細
胞を、目の難病「加齢黄斑変性
かれいおうはんへんせい」の患
者さんに、移植する臨床研究を
実施しました。iPS細胞から
作った細胞を人に移植する世界
初の例となりました。

 今回、京都大で実施した移植
は保険適用を目指した臨床試験
(治験)の枠組みで行われ、臨
床研究よりも実用化に近いとさ
れています。海外では、胎児の
神経細胞を使った移植例が数多
くあり、一定の安全性が確かめ
られていることから、最初から
治験で実施する事になりました。

 iPS細胞を使った治療は他
に、大阪大が重い心臓病や角膜
の病気、慶応大が脊髄損傷、京
大の別のチームが血液の難病で
実施を計画していますが、いず
れも臨床研究となっています。

 パーキンソン病は、ドーパミ
ンを補充する薬や、脳に電極を
埋め込んで体を動きやすくする
手術が保険適用となっています
が、根本的な治療法はありませ
ん。症状が進むと、日常生活が
困難になり、介護が必要になる
ケースも多いとされています。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 



 異色の移植を行う。笑














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2】 有害化学物質が海に流出事故で52人が体調不良














 中国東部の福建省(Fujian)
で7トン近くの有害化学物質が
海に流出する事故があり、52人
が体調不良に陥っています。地
元当局が11月6日明らかにしま
した。

 事故が発生したのは11月4日
未明です。輸送船と埠頭(ふと
う)をつないでいた管が破損し、
C9芳香族6.9 トンが海に流出し
ました。C9は石油製品の一種で、
接着剤や印刷用インク、塗料の
材料に使われることが多いので
すが、人体に害があります。

 地元環境当局は11月5日午後
までに海水の浄化作業が終了し
たと述べましたが、依然として
強い異臭があるほか、地元漁師
たちは魚が死んでいると苦情を
申し立ています。

 同省泉港区(Quangang)の行
政府によると、影響を受けたの
は沿岸部の住民で、C9に触れた
後めまい、吐き気、嘔吐、呼吸
困難といった症状を訴えました。
現在は10人が入院中で、うち1
人は汚染された海に落ちて肺炎
を起こしたということです。

 環境当局は、海水は浄化され、
専門家が水質と水産物を検査し
たと発表しました。一方、ソー
シャルメディア上では、地元行
政府は事故の深刻さを隠すつも
りで、事態を矮小(わいしょう)
化しているとの投稿が相次いで
います。

3年前の爆発事故でも有害物質

が流出したというニュース動画

です。

 

 

 

 



 事態を矮小化すること自体、
無謀だ。笑















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編集後記





 京都大病院は11月9日、様々
な細胞に変化する、人のiPS
細胞(人工多能性幹細胞)から
神経細胞を作り、50歳代のパ
ーキンソン病の男性患者の脳に
移植したと発表したのは偉大な
業績です。治験の責任者である
高橋良輔・脳神経内科長による
と、手術は約3時間で終了し、
男性患者は発熱や不眠などもな
く、術後の経過は良好という事
ですから、まずは成功という事
でしょう。今回の知らせを聞い
たパーキンソン病の患者団体か
らは喜びの声が聞かれたそうで
すから、いかに将来の治療に、
期待しているかが分かります。
一方で、移植した細胞ががん化
するなどのリスク(危険性)も
あると聞いており安全性を確保
してほしいという声もあるよう
です。
 中国東部の福建省(Fujian)
で7トン近くの有害化学物質が
海に流出する事故があり、52人
が体調不良に陥っているという
ことで残念でなりません。中国
共産党はこのような事故の場合
隠ぺい工作をするのが常套手段
と言われています。一度、汚さ
れた海を、元の状態に回復させ
るのには、大変な努力が必要で
しょう。黄砂の健康被害のよう
に中国一国でとどまることなく
環境被害の影響が周辺国に及ぶ
ことだけは避けて頂きたいもの
です。海の希釈能力はかなり大
きいとされているもののそれだ
けに頼って、無策であるのは、
愚の骨頂と言う他、ありません。
このような事故の場合、原因の
徹底究明し、再発防止を誓うと
いうことと漁師の人の健康被害
を救済するという二面での対策
を真剣に講じて頂きたいと切に
願う次第です。

 自己責任の事故を防止する。
















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