診療マル秘裏話  号外Vol.1351 平成30年12月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)妊娠中栄養不足の女性から生まれた子は高血圧
2)サバ人気の背景は健康志向、中東へ輸出量増加














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 妊娠中栄養不足の女性から生まれた子は高血圧











 妊娠中に栄養不足だった女性
から生まれた子供が、成人後に
高血圧になるメカニズムを、ラ
ットの実験で解明したと、藤田
敏郎・東京大先端科学技術研究
センターフェロー(内科学)ら
のチームが発表しました。妊娠
中の過度のダイエット等に警鐘
を鳴らす内容で、論文が米医学
誌に掲載されました。


 妊娠中の母親の栄養不足やス
トレスにより、低体重で生まれ
た子供は、成長後に高血圧など
の生活習慣病になりやすいとさ
れています。日本では、体重25
00グラム未満の「低出生体重児」
の割合が9.5%前後と高いとされ
ています。

 チームは、妊娠中のラットに
低蛋白食を与え、低体重で生ま
れたラットを育てました。多く
のラットは成長すると肥満にな
り、高血圧症も発症しました。
こうしたラットを詳しく調べた
結果、母体の低栄養で胎児がス
トレスホルモンにさらされ、子
の脳内遺伝子の働き方が変化し、
高血圧になりやすい体質になる
ことが分かりました。

 出生時の低体重と生活習慣病
の関係に詳しい福島県立医科大
の福岡秀興特任教授の話「『小
さく産んで大きく育てる』とい
う考え方が日本では根強いが、
妊婦が体重増加を抑制し過ぎる
危険性を示す社会的意義の大き
い成果だ」

女性の栄養不足のリスクについ

て解説している動画です。

 

 

 

 



 母体の低栄養に胎児が対峙す
る。笑














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2】 サバ人気の背景は健康志向、中東へ輸出量増加














 サバがおいしい季節。サバ人
気が盛り上がる中、各地でブラ
ンド化が進んだり、多彩な加工
品が開発されたり。最近は国産
サバの中東方面への輸出もぐん
と伸びています。

 福井県小浜市の釣姫(つるべ)
漁港。いけすを管理する、浜家
直澄(はまいえただすみ)さん
が港から100メートルほど離
れた、いけすの上からエサを投
げ入れると、海面が急に波立ち
ます。中にいるサバが、一斉に
エサを食べ始めたのです。

 かつて京都へサバを運ぶ「鯖
(さば)街道」の起点でもあっ
た小浜市。 福井県でのサバの
漁獲量は1970年代には年間1万
2千トン以上だった時期もあり
ますが、平成に入ったころから
激減、今では数十トンしかとれ
なくなりました。

 そこで、「鯖、復活」をコン
セプトに2016年から全国でも珍
しいサバの養殖を、市や漁協等
が連携して始めました。

 一般に養殖する魚はタイやカ
ンパチといった高級魚です。エ
サ代などを考えると、サバのよ
うな安い魚はコストに見合いま
せん。

 そこでブランド化で価値を高
めました。京都の酒造会社から
酒かすをもらい、エサとともに
与え、「よっぱらいサバ」と名
付けました。酒かすを与えるこ
とで生臭みを抑える効果もある
ということです。 その結果、
天然のサバと比べてキロあたり
の魚価は数倍になりました。

 技術革新も行いました。「こ
れまでは天然の小サバをいけす
に入れていたが、卵からの人工
孵化(ふか)に成功した」と市
農林水産課の畑中直樹さんは言
っています。養殖では海水温の
チェックも大切ですが、いけす
にセンサーを入れ、測りに行か
なくても済むなどコスト削減に
も努めました。

 初年度は1千匹、今年度は1
万匹を養殖します。主に飲食店
に刺し身やしめサバ用に出荷さ
れます。提携企業がこのサバを
使ったサバ料理専門店「SAB
AR(サバー)」を開業しまし
た。東京、大阪、香港などに19
店舗あり、連日、サバ好き客で
にぎわっています。

 サバのブランド化は各地で進
められており、天然サバでは、
「旬(とき)さば」(長崎県松
浦市)、「北釧鯖(ほくせんさ
ば)」(北海道釧路市)、養殖
では「お嬢サバ」(鳥取県岩美
町)などがあります。

 サバ人気の背景にあるのが、
健康志向です。サバは血流など
によい、DHA(ドコサヘキサ
エン酸)やEPA(エイコサペ
ンタエン酸)が豊富に含まれて
います。このため、サバ缶も大
人気です。業界団体によると、
2016、2017年と2年連続で水産
缶詰では、ツナ缶を超えてトッ
プの生産量になりました。この
人気に押されるように、加工品
も多彩になっています。

 サバ缶を製造するマルハニチ
ロは9月「さばそぼろ」を発売
しました。しょうゆベースの味
付けで、ご飯などにかけて食べ
ます。最近のサバ人気について
同社は「青魚のもつ栄養を手軽
にとることができ、缶詰など加
工品なので、時短、簡便調理の
時代に合ったのではないか」と
分析しています。

 ブランドサバ「八戸前沖(は
ちのへまえおき)さば」の水揚
げ地の青森県八戸市は、サバ加
工品の一大生産地でもあります。
「ぜんぎょれん八戸食品」では、
女性従業員が解凍されたサバを
包丁で三枚におろしていた。1
匹をさばくのにわずか15秒しか
かかりません。同社では生協と
共同開発した「しめ鯖 真空パ
ック」が人気です。「昔ながら
のすっぱいしめサバだが、調味
料は酢、塩、砂糖しか使ってい
ない」と石川勝巳社長は言って
います。

 八戸では水産、観光など業界
が一体となって「八戸前沖さば
ブランド推進協議会」を立ち上
げて、後押しをしてきました。
「トムヤムクン」「ハバネロ」
など様々な味つけのサバ缶、ト
マト煮、りんごワイン煮込み、
焼さば飯の素、鯖の冷燻(れい
くん)などが売り出されており
、協議会認定の加工品は、20点
以上に増えました。

 サバの資源量は、十数年単位
で大きな周期があります。例え
ば、日本近海にもいるマサバの
場合、1990年代から2000年代前
半は低い水準でしたが、2004年
以降は資源量の増加傾向が続い
ています。このため、ゴマサバ
を含むサバ類の国内の漁獲量は
ここ数年増えています。

 漁獲量増加を背景に、サバの
輸出も盛んです。2017年のサバ
の輸出量は約23万2千トンで、
2013年の倍近い量です。

 急速に伸びているのは、エジ
プト、ナイジェリアなど中東、
アフリカ地域が中心です。農林
水産省によると、中東地域では、
主にスープや煮込み料理の具材
として利用されているという事
です。

鯖の養殖について解説している

動画です。

 

 

 

 



 鯖の漁獲量は、サバを読んで
はいけない。笑














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編集後記




 妊娠中に栄養不足だった女性
から生まれた子供が、成人後に
高血圧になるメカニズムを、ラ
ットの実験で解明したと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
妊娠中の過度のダイエット等に
警鐘を鳴らす内容なので、『小
さく産んで大きく育てる』とい
う考え方が、極端になると危う
いことを示しています。妊娠中
の女性が気を付けることは沢山
あります。第一に食べ物の制限
があります。マグロなどの大型
回遊魚は、有機水銀が魚の中で
食物連鎖で濃縮されているので、
一定量以上食べられません、生
肉も、トキソプラズマ症発症の
可能性があるので、食べられま
せん。同じ理由で、妊娠中から
ネコを飼うのは止した方が良さ
そうです。妊娠中の喫煙も厳禁
です。切迫早産などを誘発する
ほか、胎児にも影響がでること
は必至だからです。上記に加え
て、栄養不足はダメということ
になります。
 かつて京都へサバを運ぶ「鯖
(さば)街道」の起点でもあっ
た小浜市。 福井県でのサバの
漁獲量は1970年代には年間1万
2千トン以上だった時期もあり
ますが、平成に入ったころから
激減、今では数十トンしかとれ
なくなくなったことを契機に、
サバの養殖を始めたのは慧眼だ
ったと思います。ただアメリカ
合衆国の巨大資本が南米で行っ
ている、鮭の養殖は、公害を垂
れ流し、養殖の鮭は、食べては
いけないと言われるほど危険な
魚ととなっている様です。この
ような負の連鎖に入ってしまう
となかなか抜け出せず、苦労し
ているようです。日本のサバの
養殖が同じ轍を踏まないことを
期待したいと思います。サバの
ブランド化は各地で進められて
おり、天然サバでは、「旬(と
き)さば」(長崎県松浦市)、
「北釧鯖(ほくせんさば)」(
北海道釧路市)、養殖では「お
嬢サバ」(鳥取県岩美町)など
があるというのは初耳でした。

 養殖のサバはサバサバしてい
るかも知れない。笑















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