診療マル秘裏話  号外Vol.1410 平成31年2月12日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)早期の認知機能低下を評価するバイオマーカー
2)オキシトシンを鼻からスプレー する治療薬で自閉症改善














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 早期の認知機能低下を評価するバイオマーカー










 筑波大学は1月17日、アルツ
ハイマー病(AD)など認知症の
発症に関わるアミロイドβ蛋白
質(Aβ )の脳内からの排出に
働く3つの蛋白質が早期の認知
機能低下を評価するバイオマー
カーとして有効であることを明
らかにしたと発表しました。こ
の研究は同大医学医療系の内田
和彦准教授、株式会社MCBIの鈴
木秀昭研究員らの研究グループ
によるものです。研究成果は「
Alzheimer’s&Dementia: Diag
nosis, Assessment&Disease M
onitoring」オンライン版に201
8年12月18日付で,掲載されまし
た。

2015年の世界の認知症は4680万
人で、このまま何もしなければ
その数は20年ごとに倍になると
言われています。認知症の60〜
80%を占めるADは、ゆっくりと
認知障害が進むのが特徴で、そ
の発症には、脳内に蓄積された
Aβ が関わっていることが分か
っています。Aβ は正常な脳内
でも産生されており、脳から血
液へと排出されている(Aβ ク
リアランス)。ADではAβ クリ
アランスの低下が発症の原因と
考えられています。今回の研究
では、Aβ クリアランスに関与
する、アポリポ蛋白質(ApoA-I)、
トランスサイレチン(TTR )、
補体蛋白質(C3)という3つの
蛋白質につき、血液バイオマー
カーとしての臨床有用性を検討
しました。273 名の被験者を対
象に、血清中のこの3つの蛋白
質とコレステロール量を測定し、
その中で軽度認知障害(MCI )
およびADと診断された63名の被
験者につき、MRIおよびSPECT検
査を行って脳画像を比較しまし
た。

その結果、この3つの蛋白質の
血中量がMCI における認知機能
低下および脳イメージングの変
化と一致しており、これらの蛋
白質が、認知機能低下を評価す
る上で、有効なバイオマーカー
となることが明らかとなりまし
た。

認知症の前駆段階である軽度認
知障害(MCI )は、認知症の発
症を予防する潜在的介入のため
の重要な機会と考えられます。
このため、血液バイオマーカー
によって認知機能低下の評価を
行うことは、ADなどの認知症の
予防において重要となります。
研究に用いた3つの蛋白質を対
象とするMCI スクリーニング検
査は、MCBIがすでに実用化して
います。 今回の研究で早期MCI
の認知機能低下とそれに伴う脳
血流低下や脳萎縮と関連するこ
とが明らかになったことで、認
知症の予防につながる血液検査
として期待されます。 今後、
研究グループはより多くの症例
を用いた臨床研究を行うととも
に、運動などの予防介入による
効果と血液バイオマーカーの関
連性について研究を進める予定
ということです。

北大の認知症バイオマーカーの

取り組みについての動画です。

 

 

 

 



 昨日の定価が店主の認知機能
の低下に伴って低下することを
期待する。笑













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2】 オキシトシンを鼻からスプレー する治療薬で自閉症改善














 他者の気持ちを読み取ること
が苦手など、対人コミュニケー
ション障害から生きづらさを抱
えるとされる「自閉症スペクト
ラム障害(ASD)」。「幸せ
ホルモン」とも呼ばれる「オキ
シトシン」を鼻からスプレーす
る治療薬で症状の改善が見られ
たと、浜松医科大学などが実用
化に向けた研究を進めています。
これまでASDに有効な治療法
はなく、全国の患者や家族らか
ら注目を集めています。
 研究代表者で同大の山末英典
教授によると、ASDは自閉症
やアスペルガー症候群等を総称
する診断名で、100人に1
人の割合で存在します。2~3
歳で特徴が表れますが、大人に
なるまで分からず「職場で意図
せず人を怒らせてしまうなど、
トラブルにつながることもある」
ということです。
 山末教授は、ASD患者さん
が男性に多いことに着目しまし
た。女性の陣痛や母乳分泌に関
わるオキシトシンが、協調性に
関係するのではないかと仮説を
立てました。臨床試験したとこ
ろ、オキシトシンを鼻から吸引
した成人男性患者は、治療前に
は活動が低下していた感情理解
などをつかさどる脳の部位が活
発化、コミュニケーション能力
の向上が見られました。
 近年、ASDの認知度向上に
伴い受診率が上昇しています。
診断者数も増加傾向にあり、社
会的な関心も高まっていますが、
有効な治療法はありません。山
末教授は「患者や家族、社会全
体にも大きな負担が生じている」
と語り、早期に治療薬を開発し
たいと話しています。
 山末教授は、昨年12月、医療
分野に貢献した若手研究者に贈
られる内閣府の日本医療研究開
発機構(AMED)理事長賞を
受賞しました。
 治療薬は現在、第3段階まで
ある試験の第2段階で、全国7
大学で治験を実施しています。
今後は、女性や子どもなどへの
効果や安全性を確認し、2023年
ごろまでの実用化を目指すとい
うことです。 

山末教授の出演しているこの

治療法についての動画です。

 

 

 

 



 工場でのコミュニケーション
能力の向上。笑















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編集後記



 筑波大学は1月17日、アルツ
ハイマー病(AD)など認知症の
発症に関わるアミロイドβ蛋白
質(Aβ )の脳内からの排出に
働く3つの蛋白質が早期の認知
機能低下を評価するバイオマー
カーとして有効であることを明
らかにしたと発表したのは偉大
な業績です。早期の認知症であ
れば、色々な治療を試みること
によって、認知症の症状が改善
することが知られているからで
す。認知症を早期発見し、治療
につなげる努力の大切さが身に
染みて分かります。早期認知症
の場合、歩く距離が落ちている
場合が多いようです。転倒骨折
を恐怖に思うあまり、歩かなく
なるということも問題です。そ
のため、これらバイオマーカー
によって発見された早期認知症
の方の歩行を改善したいと思う
次第です。できればアロマテラ
ピーを行いながらの自分史年表
の作成を試みることもやってみ
たいと考えております。これは、
回想法と呼ばれる方法で早期の
認知症に効果が認められるよう
です。
 他者の気持ちを読み取ること
が苦手など、対人コミュニケー
ション障害から生きづらさを抱
えるとされる「自閉症スペクト
ラム障害(ASD)」ですが、
「幸せホルモン」とも呼ばれる
「オキシトシン」を鼻からスプ
レーする治療薬で症状の改善が
見られたと実用化に向けた研究
を進めているのは、喜ばしい事
です。しかし、この臨床試験で
は、余り効果が見られなかった
という報告もあるようですから、
真実の結果を大衆に分かるよう
に示して頂きたいものです。こ
れまでASDに有効な治療法は
ないとされているので、期待値
が上がるのですがオキシトシン
の副作用もあるので注意が必要
です。自分の愛するものを壊そ
うとするものがあると自分の身
を捨てても壊そうとするものを
不当に攻撃するという副作用で
あるとか、それが国家単位で起
こると戦争になるようです。ま
た、その攻撃が内部の裏切りも
のに向かう攻撃であるとひどい
バッシングになるそうです。幸
せホルモンとか愛情ホルモンと
か言ってもこうした悪い働きを
するということも十分考えてか
ら薬を使うべきだと思います。

 体臭を大衆に知られないよう
にする。笑
















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