診療マル秘裏話  号外Vol.1458 平成31年4月9日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)傷ついた半月板の再生促す素材をチームで開発
2)心臓病患者の心臓を、3Dプリンターで再現した模型















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 傷ついた半月板の再生促す素材をチームで開発













 スポーツ選手や高齢者に多い
膝のけが「半月板損傷」で、傷
ついた半月板の再生を促す素材
を、大阪医科大と繊維大手グン
ゼ(大阪市)のチームが開発し
ました。患部に移植すれば半年
で半月板が再生し、素材は体内
で分解されることを動物実験で
確認しました。 来年にも臨床
試験(治験)を始め、2022年春
の承認申請を目指します。神戸
市で開かれる日本再生医療学会
で、3月23日発表します。

 半月板は、膝の関節にある「
C」の字の形をした軟骨のよう
な組織です。主成分はコラーゲ
ンで、クッションの役割を果た
しています。急に強い力が加わ
ったり、加齢の影響ですり減っ
たりして損傷すると、痛みや引
っかかり感などの症状が表れま
す。国内では年間約2万8000人
が損傷部の切除手術を受けてい
ますが、組織は再生せず、治療
後も膝に水がたまるなど悪化し
やすいとされています。

 チームは細胞が立体的な組織
を作りやすくする「足場」を設
ければ、手術で切除した部位を
再生できるのではと着想しまし
た。グンゼが縫合糸などの用途
に開発した無害なプラスチック
で、綿状の素材を作りました。

 この素材を、半月板の一部を
切除したブタの膝に移植すると、
24週後には、ほぼコラーゲンに
置き換わりました。 チームは、
周囲から細胞が入り込んでコラ
ーゲンを分泌したと見ています。

 グンゼは昨秋、同じプラスチ
ックを使って膝の軟骨の再生を
促すシートを欧州で製品化しま
した。チームの大槻周平・大阪
医大講師は「既に使われている
医療用素材を応用するため安全
で安価な手法だ」と話していま
す。

 スポーツ障害に詳しい丸太町
リハビリテーションクリニック
(京都市)の森原徹・副院長の
話、「選手生命を延ばす効果が
期待できるが、置き換わるまで
強度が保たれるのかなどの課題
を克服する必要がある」

膝の培養幹細胞治療による再生

医療について解説している動画

です。

 

 

 

 



 郷土の郷士が忍耐力の強度を
試される。笑












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2】 心臓病患者の心臓を、3Dプリンターで再現した模型















 京都のベンチャー(新興企業)
が、心臓病患者さんの心臓を3
D(3次元)プリンターで再現
した模型が、新しいタイプの医
療機器として認められました。
高難度の心臓手術の成功率向上
や時間短縮につながると評価を
集めた事が、国を動かしました。

 京都市の「クロスエフェクト」
(竹田正俊社長)。自動車部品
の見本など様々な製品を3Dプ
リンターで作る社員約40人の
企業です。心臓模型の製造は、
国立循環器病研究センター(大
阪)の医師に依頼され、2009年
から始めました。

 心臓病患者さんの心臓をコン
ピューター断層撮影法(CT)
で撮影しました。画像を基に3
Dプリンターで鋳型を作り、ポ
リウレタン樹脂を流し込むこと
で、一つ一つの血管や弁まで実
物そっくりの模型が完成します。

 これまで同センター等の研究
チームが、150例以上の心臓
手術のシミュレーション(模擬
訓練)に使用しました。従来な
ら手術が難しいと判断された患
者さんでも執刀できたケースが
ありました。同センターの帆足
孝也・小児心臓外科医長は、「
心臓の構造が事前にわかるので
手術の精度が上がり、時間も数
十分短縮できる。家族への手術
法の説明や、若手の医師の教育
にも役立つ」と話しています。
しかし、医療機器ではなかった
ため研究チーム以外が、手術に
利用する事はできませんでした。

 そんな中、同社の取り組みに
注目した厚生労働省は、昨年10
月、医療機器の中に「立体臓器
模型」という分類を新設しまし
た。同社の心臓模型は、今年2
月、メスやピンセット、X線フ
ィルム等と同等の一般医療機器
(クラス1)に認められました。

 活用が期待されるのは、生ま
れつき心臓に異常がある新生児
の手術です。新生児の心臓は小
さく、メスで切開できるのは1
~2センチです。内部が見えに
くく、血管を縫うのも難しいの
です。こうした難手術を要する
新生児は年約3000人に上ります。

 模型の価格は1個20万~50万
円に上りますが、同社は、保険
適用を目指し、模型の有効性を
詳しく調べる臨床試験(治験)
を計画しました。竹田社長は「
3~5年以内の適用を実現し、
模型で救える命を増やしたい」
と語っています。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 

 



 制度の精度を上げる。笑














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編集後記




 スポーツ選手や高齢者に多い
膝のけが「半月板損傷」で、傷
ついた半月板の再生を促す素材
を大阪医科大と繊維大手グンゼ
(大阪市)のチームが開発した
のは偉大な業績です。 患部に
移植すれば半年で半月板が再生
し、素材は、体内で分解される
ことを動物実験で確認している
ということなので、人間の場合
も同じく再生すると仮定しての
臨床試験と推測できます。ただ
動物実験での結果が、必ずしも
人間に当てはまらない可能性も
少ないながらあります。人間は、
二足歩行ですが、実験動物は、
ほとんどの場合四足歩行です。
類人猿で実験を行うのはコスト
がかかります。こうした動物と
人間の違いが、半月板の再生に
影響を及ぼさないことを期待し
たいと思います。
 京都のベンチャー(新興企業)
が、心臓病患者さんの心臓を3
D(3次元)プリンターで再現
した模型が、新しいタイプの医
療機器として認められたのは喜
ばしい事です。以前から、手術
前の予行演習として、3Dプリ
ンターでアウトプットした臓器
を使うということは、聞いた事
がありました。 しかし、生ま
れつき心臓に異常がある新生児
の手術はどんなものかというの
は初耳でした。新生児の心臓は
小さく、メスで切開できるのは
1~2センチで、内部が見えに
くく、血管を縫うのも難しいな
ら、事前の手術の予行演習は、
必須と言えましょう。しかしな
がら、臨床試験をする際には、
比較対象の予行演習をしない、
場合に、患者さんに不利益が、
生じないリスクがあります。そ
のような場合も、不慮の事態に
備えて、予行演習をした医師が
レスキューできる仕組みを作る
ことが絶対に必要だと思います。

 北朝鮮の非核化は、他の国の
例と比較できない。笑














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