診療マル秘裏話  号外Vol.1459 平成31年4月11日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)グルテン蛋白質が原因遺伝性自己免疫疾患セリアック病
2)ゾフルーザ の添付文書の重大な副作用に出血追加















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 グルテン蛋白質が原因遺伝性自己免疫疾患セリアック病













 セリアック病は、小麦や大麦、
ライ麦などに含まれるグルテン
という蛋白質が原因で発症する
遺伝性の自己免疫疾患の一つで
す。欧米では50年以上も前から
知られている病気で、米国では
人口の約1%の割合で患者さん
が存在するといわれています。
東京女子医科大学病院(東京都
新宿区)消化器病センター消化
器内科の大森鉄平助教は「セリ
アック病は、似た症状を示す他
の病気もあるので、早期に診断
を受け、グルテンを含む食品を
避けることが必要です」と話し
ています。腹痛や下痢などの消
化器症状を引き起こすセリアッ
ク病は欧米ではメジャーな病気
ですが、アジア諸国では極端に
患者さんが少ないという事です。

 体内に侵入した異物を認識し
て排除を促す白血球には、「H
LA(ヒト白血球抗原)」で示
される型があり、両親から遺伝
的に受け継いでいます。大森助
教は「セリアック病はHLAの
型が、DQ2とDQ8というタ
イプを持つ人に多く発症します。
欧米人はこのタイプを持つ人が
多いのですが、日本を含むアジ
ア諸国ではほとんどいないため、
発症はまれだといわれています」
と話しています。

 グルテンは、主に小腸で消化
吸収されますが、HLA―DQ
2とDQ8の型を持つ人は、グ
ルテンが消化されてできた蛋白
質に対し過剰な免疫反応が起こ
り、粘膜に炎症を来して腹痛や
下痢が生じるのだという事です。
なぜ免疫反応が過剰になるのか
は詳しく分かっていません。セ
リアック病は、症状、血液検査
での特異的な抗体の有無、内視
鏡での組織検査などで診断しま
すが、クローン病や潰瘍性大腸
炎などの炎症性腸炎がないこと
が前提となります。他の自己免
疫疾患と違い、原因となるグル
テンが体内に入らなければ症状
が起こらないので、小麦や大麦、
ライ麦などを原料とする食品を
避けること(グルテン除去食)
で症状が改善するということで
す。ただし、厳格なグルテン除
去食は食物繊維やビタミンB群
の不足、炭水化物の取り過ぎで
肥満になりやすいので注意して
頂きたいと思います。

 大森助教は「セリアック病で
小腸内の炎症が続くと、栄養を
取り込む絨毛(じゅうもう)と
呼ばれる部分が萎縮し、腹部膨
満感や体重減少、栄養不良が起
こります。原因不明の慢性的な
下痢が続く場合、詳しい検査を
してください」と勧めています。

セリアック病について解説して

いる動画です。

 

 

 

 



 過剰な炎症の症状を箇条書き
にする。笑
















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2】 ゾフルーザ の添付文書の重大な副作用に出血追加















 インフルエンザの新しい治療
薬「ゾフルーザ」について、厚
生労働省は添付文書の重大な副
作用に「出血」の追記を指示し
ました。これを受けて、製造元
の塩野義製薬(大阪市)は文書
を改訂しました。


 厚労省によると、この薬を飲
んだ後、血便や血尿などの症状
が表れた人が25人おり、13人は
服薬との因果関係が否定できま
せんでした。亡くなった人も3
人いましたが、明確な因果関係
は確認できなかったということ
です。

 改訂後の添付文書には、服用
から数日後に出血症状が表れる
場合があることも追記され、薬
を処方する前に患者さんや家族
に説明するよう医師に求めてい
ます。

 ゾフルーザは昨年3月の発売
以降、錠剤を1回飲むだけで、
治療効果が期待できる利便性等
が注目されています。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 



 海底の資源のリストアップを
改訂する。笑















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編集後記




 セリアック病は、小麦や大麦、
ライ麦などに含まれるグルテン
という蛋白質が原因で発症する
遺伝性の自己免疫疾患の一つで、
欧米では、50年以上も前から知
られている病気で米国では人口
の約1%の割合で、患者さんが
存在するといわれていわれてい
るそうです。 セリアック病は、
似た症状を示す他の病気もある
ので、早期に診断を受け、グル
テンを含む食品を避けることが
必要とのことですが、グルテン
フリーの食品を食べることが、
必要な病気として、リーキーガ
ット症候群があります。こちら
は、遺伝性の病気ではないので、
セリアック病と区別がつくのだ
と理解しています。ただ治療上
はグルテンフリーの食事をする
ことに変わりはないので西洋風
の食事は、慎むことが必要とな
りましょう。グルテンフリー食
は、東洋人にとっては、比較的
に取り組みやすく、欧米人にと
っては辛い治療となるようです。
 インフルエンザの新しい治療
薬「ゾフルーザ」について、厚
生労働省は添付文書の重大な副
作用に「出血」の追記を指示し
たのは、残念なことです。私の
クリニックでもインフルエンザ
に対し、多数処方しましたが、
出血の副作用を訴えた人は皆無
でした。重大な副作用の追記を
行うには、その機序があるはず
ですが、よく分かっていない様
で残念です。脳梗塞予防などで
抗血小板剤を内服している人や、
抗凝固剤を内服している人には、
処方しづらくなります。本当に
残念です。 インフルエンザの
患者さんで、飲み薬のゾフルー
ザと吸入薬のイナビル(ノイラ
ミニダーゼ阻害薬)のどちらか
を選んでくださいというと十中
八九、ゾフルーザを選択しただ
けに患者さんの利便性と副作用
を良いように両立することは、
難しいと感じました。

 海霧が立ち込めて視界が妨げ
られなかった人は皆無だった。

















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