診療マル秘裏話  号外Vol.1464 平成31年4月16日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)歯周炎の破壊組織を、幹細胞や血液成分で再生
2)「網膜色素変性症」の患者を治療する臨床研究















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 歯周炎の破壊組織を、幹細胞や血液成分で再生













 順天堂大学等は今月から、歯
周炎で壊れた骨等の組織を患者
さん自身の幹細胞や血液成分を
使って再生させる臨床研究計画
を開始しました。動物実験では
歯を支える骨がおおむね再生し、
人でも同様の効果が期待できる
ということです。2年後の実用
化を目指しています。

 歯周炎は、歯を支える骨まで
壊れるほど歯周病の症状が進ん
だもので、国内に300万人以
上の患者さんがいるとされてい
ます。有効な治療法は確立され
ていません。糖尿病や動脈硬化
などの病気にも悪影響を及ぼす
ことが知られています。

 臨床研究は、順天堂大、日本
大、愛知学院大などのチームが
実施します。歯周炎の患者さん
の皮下脂肪から取り出した「脂
肪幹細胞」に、患者さんの血液
から分離した成分、「多血小板
血漿(PRP)」を混ぜて患部
に移植します。移植することで、
骨などの組織の再生を促します。
今秋から患者さん10人に実施し、
安全性や有効性を検証します。

 犬を使った実験では、移植か
ら2か月で、壊れた骨の約8割
が再生したということです。同
チームの飛田護邦・順天堂大准
教授(再生医療)によると、P
RPのみを患部に注入する治療
は行われていますが、効果は十
分に検証されていません。飛田
准教授は「安全性や有効性が確
認されれば、50万円以下で治療
できるようにしたい」としてい
ます。

 大阪歯科大学の馬場俊輔・主
任教授( 口腔インプラント学)
の話「歯科では、細胞を使った
本格的な再生医療の臨床研究に
なる。低コストで使えるように
なれば、画期的だ」

PRP療法、PRF療法での再生

医療について解説している動画

です。

 

 

 

 



 歯周病の危険性を告知する、
詩集と刺繍を作る。笑













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2】 「網膜色素変性症」の患者を治療する臨床研究















 iPS細胞(人工多能性幹細
胞)を使い、目の難病「網膜色
素変性症」の患者さんを治療す
る臨床研究について、理化学研
究所の高橋政代プロジェクトリ
ーダーは3月23日、今夏までに、
大阪大の有識者委員会に審査を
申請する方針を明らかにしまし
た。


 高橋さんらは、別の目の難病
「加齢黄斑変性」の患者さんに
も同様の治療を施しており、チ
ームとして、iPS細胞を用い
た2例目の臨床研究となります。

 計画では、光に反応して神経
に情報を伝える「視細胞」のも
とになる細胞を人のiPS細胞
から作製します。視細胞が減っ
た網膜色素変性症患者さん数人
に移植を行います。

 高橋さんはこの日、神戸市内
で行った講演で、人のiPS細
胞から作った細胞が、サルの目
の中で成熟して視細胞になり、
視野の一部が回復したとの実験
結果を報告しました。2年たっ
ても視細胞が残っていたという
ことです。

黄斑変性症で手術をされた時の

ニュース動画です。

 

 

 

 



 定法に従って昇進との情報を
得る。笑
















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編集後記




 順天堂大学等は今月から、歯
周炎で壊れた骨等の組織を患者
さん自身の幹細胞や血液成分を
使って再生させる臨床研究計画
を開始したのは、喜ばしいこと
です。歯周病によって破壊され
た組織は、たとえインプラント
で歯だけ変えても、元に戻りま
せん。それを患者さん自身の幹
細胞や血液成分を使って再生さ
せるということですからこんな
に素晴らしいことはありません。
歯周炎は、歯を支える骨まで壊
れるほど歯周病の症状が進んだ
もので、国内に300万人以上
の患者さんがいるとされている
ということで、有効な治療法は
確立されていません。糖尿病や
動脈硬化などの病気にも悪影響
を及ぼすことが知られているの
でこれらの病気に対する悪影響
を最小限にするためにも歯周炎
で壊れた組織を元に戻すのは、
喫近の課題であると言えるでし
ょう。
 iPS細胞(人工多能性幹細
胞)を使い、目の難病「網膜色
素変性症」の患者さんを治療す
る臨床研究について、理化学研
究所の高橋政代プロジェクトリ
ーダーは、今夏までに、大阪大
の有識者委員会に審査を申請す
る方針を明らかにしたのや吉兆
と言えましょう。 「加齢黄斑
変性」の患者さんにも、同様の
治療が施されたとされています
が、加齢黄斑変性症の場合は、
患者さん自身のiPS細胞を用
いたため、非常に費用がかさみ
ましたが、拒絶反応を経験しな
いで済みました。しかし、今回
の移植治療では、他人のiPS
細胞を使う可能性が出てきまし
た。京都大学の研究所では既に
他人のiPS細胞がストックさ
れており、拒絶反応やGVHDの様
な副作用が出にくいものが蓄積
されているようです。コストの
ことを考えるとその方が安上が
りと言えましょう。ただ副作用
が出にくいと言っても、絶対に
出ないという保証はありません。
そこをどうするのかによって、
臨床研究の効果が違ってくると
推測されます。

 歩哨の兵士が待遇を保証され
た。笑




















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