診療マル秘裏話  号外Vol.1614 令和1年10月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)有害粉じんに曝露でがん発症率が10~30%上昇
2)電動車いすが、自動車に代わる足の役割果たす













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】)有害粉じんに曝露でがん発症率が10~30%上昇












 2001年9月11日にジハーディ
スト(聖戦主義者)らがハイジ
ャックした旅客機で世界貿易セ
ンタービル(World Trade Cent
er)に突入した時、当時26歳だ
ったジャクリーン・フェブリレ
ット(Jacquelin Febrillet )
さんはその近くで働いていまし
た。

 それから15年後、フェブリレ
ットさんは転移性がんと診断さ
れました。有害性の粉じんを浴
びたことが原因と考えられてい
ます。「私は9月11日にそこに
いた…あの日以来、何年間も毎
日そこまで仕事に通っていた」
と、現在44歳になったフェブリ
レットさんは語っています。世
界貿易センタービルの跡地「グ
ラウンド・ゼロ(Ground Zero)」
の近くに住んでいたこともある
ということです。

 フェブリレットさんとは異な
り、当時19歳だったリチャード・
ファーラー(Richard Fahrer)
さんは事件当日、現場の近くに
はいませんでした。しかし2001
~2003年、世界貿易センタービ
ルのシンボルであるツインタワ
ー(Twin Towers )があったマ
ンハッタン(Manhattan )南部
で測量技師として定期的に働い
ていました。

 ファーラーさんは18か月前、
侵襲性の強い大腸がんと診断さ
れました。通常は高齢の男性が
発症する疾病で、ファーラーさ
んに大腸がんの家族歴はありま
せんでした。

 フェブリレットさんやファー
ラーさんのように、約3000人が
犠牲になった米同時多発攻撃の
後、貿易センタービルの近くに
暮らしていたり、働いていたり
した人の間で、がんの発症率が
増加しています。

 彼らはグラウンド・ゼロに駆
け付けた緊急隊員ではありませ
ん。また何か月もがれきの除去
に携わった作業員でもありませ
ん。しかし、米同時多発攻撃か
ら18年を迎えたニューヨーク市
では今、そうした人々と同じよ
うに有害な粉じんの影響を受け、
がんや重篤な疾病を発症する人
が増えているというのです。20
01年9月11日の事件では、ダイ
オキシン、アスベストなど発が
ん性物質を含む大量の化学物質
が前例のない規模で放出されま
した。消防士ら初期対応者や何
か月もがれきの除去にあたった
ボランティアらが最初に影響を
受けました。複数の研究が、こ
れらの人々の間でがんや心臓疾
患リスクが増したことを示して
います。

 連邦政府による生存者支援プ
ログラム「世界貿易センター健
康プログラム」では、約1万人
のこうした初期対応者やボラン
ティアの人々ががんと診断され
ています。

 そして、今年6月末時点の支
援プログラム対象者のうち、初
期対応者ではない人の数は約2
万1000人でした。これは2016年
6月時点の約2倍となっており、
このうち約4000人ががん患者さ
んで、中でも前立腺がん、乳が
ん、皮膚がんが多かったという
ことです。

 専門家は、全てのがん患者さ
んの原因を突き止めることは不
可能だとしながらも、がん発症
率と有害粉じん暴露には明確な
相関関係があるとしています。

 ニューヨーク市消防局の医療
部門責任者デビッド・プレザン
ト(David Prezant)氏は,有害
粉じんにさらされた人はさらさ
れなかった人に比べ、がん発症
率が「10~30パーセント高い」
ことが複数の研究で分かってい
るとAFP に述べました。

 そして、この発症率の増加は、
有害粉じんにさらされた人が年
をとることでさらに高まると考
えられています。プレザント氏
によると、がんリスクは年齢高
まることが分かっており、また
肺がんなど一部のがんでは発症
までに20~30年かかるとされて
います。

 ドナルド・トランプ(Donald
Trump)大統領はこれを受け7
月、犠牲者が補償金を請求でき
る期限を2020年12月から2090年
まで延長しています。

同時多発テロ事件をビルの内部

から描いたドラマの予告編です。

 

 

 

 



 返済の期限を延ばされて機嫌
が悪い。         笑















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2】 電動車いすが、自動車に代わる足の役割果たす












 政府やメーカーが電動車いす
の普及に力を入れています。近
年、高齢者による運転免許の自
主返納が増える中、自動車に代
わる「足」の役割が期待されて
います。安全性向上に加え、洗
練されたデザインの機種も登場
しています。福祉器具のイメー
ジを一新し、電動車いすを日常
の移動手段として定着させたい
考えです。
 スズキは、ハンドルで操作す
るタイプの電動車いすで業界シ
ェア首位を誇っています。主力
モデルの「ET4D」(36万
8000円)は、急な坂道に差
し掛かると音声で案内するなど
安全性に配慮しました。大きな
荷物かごや、フル充電後の連続
走行距離が31キロと長いのも
好評です。
 ベンチャー企業WHILL(
ウィル、横浜市)は、手元のレ
バーで操作する電動車いすを販
売しています。売れ筋の「モデ
ルC」(45万円)は、車いすに
見えない近未来的なデザインを
採用しました。同社は「道行く
人から格好いいと声を掛けられ
て喜ぶ購入者もいる」(広報)
と自信を深めています。
 警察庁の統計では、2018年の
免許返納件数は42万1190件。こ
の10年間、急ピッチで増えてい
ます。一方、電動車いすの認知
度は低いと言えます。日本自動
車工業会の2017年度の調査では、
免許返納後の移動手段として、
電動車いすを選ぶ人は3%にと
どまっています。スズキの担当
者は「実際に走っている様子か
ら存在を知り購入する方が多い」
とし、「電動車いすに乗るほど
老けていないと反発されないよ
う、利便性でアピールしたい」
と語っています。
 経済産業省は、高齢者の日常
生活を支える移動手段として電
動車いすを普及させるため、官
民で方策を検討しています。

階段を登れる次世代型電動車い

すについて解説している動画で

す。

 

 

 

 

 

 不朽の名作の普及を考える。

















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編集後記





 2001年9月11日にジハーディ
スト(聖戦主義者)らがハイジ
ャックした旅客機で世界貿易セ
ンタービル(World Trade Cent
er)に突入した時、働いていた
人たちや、生活していた人達の
間で、がんの発生率が高まって
いるというのは、残念なことで
す。日本ではアスベストの曝露
が多く、悪性の胸膜腫にかかる
人が多くなっています。その為
アスベストが使われた建物を取
り壊す場合は、作業員の方は、
厳重な防護をしなければ作業を
することができないのです。こ
のようなテロの結果の粉塵によ
るがんの発症は、日本のアスベ
スト曝露による悪性胸膜腫発症
より、防ぐことが難しいと思わ
れます。それ故にトランプ大統
が保障の期限を延ばしているの
ではないでしょうか?
 政府やメーカーが電動車いす
の普及に力を入れているのは、
喜ばしいことです。しかしなが
ら、自動車の免許返納は認知症
が原因となっていることが多く
電動車いすを認知症の人が運転
しても、安全なのか疑問です。
自転車は、原則として、車道を
走るけれども、電動車いすは、
歩道を走るものだと思います。
電動車いすが安全といえども、
使い方を誤ると歩道を歩いてい
る人にけがをさせる可能性は、
あると思われます。また混んで
いる歩道では、通行の邪魔にな
ることを忘れてはなりません。
歩行者の側も歩きスマホをして
いる人が多く、事故に巻き込ま
れる可能性はむしろ上昇してい
るものと私は、考えています。

 化膿疾患の可能性を考える。

















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