診療マル秘裏話  号外Vol.1650 令和1年11月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)異常な免疫細胞を制御性T細胞に変える化合物
2)PKN が関与した心不全の新規メカニズムを解明















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】異常な免疫細胞を制御性T細胞に変える化合物












 体内の臓器などを誤って攻撃
する異常な免疫細胞を免疫反応
にブレーキをかける正反対の免
疫細胞に変える化合物を発見し
たと、京都大やアステラス製薬
(東京都)のチームが発表しま
した。免疫異常で起きる関節リ
ウマチなどの新薬開発につなが
る可能性があります。論文が国
際科学誌サイエンス・イムノロ
ジー電子版に掲載されました。

 免疫は、ウイルスや細菌など
の異物を攻撃し、体を守る仕組
みです。しかし、体を攻撃する
異常な免疫細胞が作られること
があり、重い皮膚炎や1型糖尿
病、関節リウマチなどの自己免
疫疾患の原因にもなります。一
方、免疫細胞の中には、異常な
免疫反応を抑える「制御性T細
胞(Tレグ)」もあります。

 Tレグ発見者として知られる
京大客員教授の坂口志文・大阪
大特任教授らは、アステラス製
薬が持つ約5000種類の化合物を
調べ、異常な免疫細胞をTレグ
に変化させる化合物を見つけ出
しました。皮膚炎や1型糖尿病
のマウスに1日1回ずつ約2週
間飲ませたところ、何もしなか
ったマウスより症状が抑えられ
ました。目立った副作用もみら
れなかったということです。

 この化合物には、Tレグで働
く遺伝子を活性化させる作用が
あるため、異常な免疫細胞の一
部がTレグに変わったとみられ、
坂口さんは「今後は変換効率を
高め、副作用が強い免疫抑制剤
に代わる薬を開発したい」と話
しています。

 吉村昭彦・慶応大教授(免疫
学)の話「体内でTレグを増や
す画期的な方法だ。薬として応
用するには、化合物の副作用を
より慎重に調べる必要がある」

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 



 最小限の努力で効率的に公立
高校に入学する。     笑














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2】 PKN が関与した心不全の新規メカニズムを解明













 名古屋大学は10月23日、プロ
テインキナーゼN(PKN)が関与
した心不全の新規メカニズムを
明らかにしたと発表しました。
この研究は、同大大学院医学系
研究科循環器内科学の坂口輝洋
客員研究者、竹藤幹人助教、室
原豊明教授、同大神経情報薬理
学の天野睦紀准教授、貝淵弘三
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は「Circulat
ion 」に掲載されています。日
本において、心疾患による死亡
は悪性新生物(がん)に次いで
2番目に多く、心不全による死
亡数は心疾患の内訳の中で最も
多いとされています。また、高
齢化に伴い、さらに患者数の増
加が予想されています。心不全
治療は、β遮断薬やアンギオテ
ンシン受容体阻害薬の有効性が
報告されていますが、1980年代
以降、治療薬の目立った進歩が
なされていないのが現状であり、
心不全治療薬の新規開発が期待
されています。 研究チームは、
心不全モデルマウスを作成し、
マウスの心筋でPKN が活性化し
ていることを明らかにしました。
次に、PKN ノックアウトマウス
を作成し、心不全を誘導する手
術を行うと、心臓の肥大化や心
臓の線維化が通常のマウスと比
較して抑制されていたことが分
かったということです。生化学
実験では、アクチン結合性転写
活性因子MRTFA のアクチンに結
合する部位がPKN によりリン酸
化され、アクチンとの結合を阻
害していることを見出しました。
続いて、心不全モデルの心臓を
用いた免疫沈降法では、PKN ノ
ックアウトマウスで心不全によ
って促進されたMRTFA/SRFの複
合体の形成を抑制し、SRF と心
不全関連遺伝子のプロモーター
との結合が阻害されることが示
されました。同研究によりPKN
はMRTFA/SRFを介して心不全の
病態に関わる事が示されました。

今回の研究により、PKNがMRTFA
のリン酸化を介してアクチンと
の結合を阻害し、SRF を介した
心不全関連遺伝子の発現をもた
らすことが証明されました。近
年、キナーゼ阻害薬は高い選択
性が得られ、創薬のターゲット
としても注目されており、メカ
ニズムの解明による新規創薬の
可能性が期待される、と研究グ
ループは述べています。

心不全の病態と原因について、

解説している動画です。

 

 

 

 



 心機一転、新規創薬のプロジ
ェクトにかかわる。    笑














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編集後記



 体内の臓器などを誤って攻撃
する異常な免疫細胞を免疫反応
にブレーキをかける正反対の免
疫細胞に変える化合物を発見し
たと、京都大やアステラス製薬
(東京都)のチームが発表した
のは、偉大な業績です。 現在、
自己免疫性疾患には、副腎皮質
ステロイドホルモンや免疫抑制
剤などの免疫自体の力を削ぐ薬
が使われています。これらの薬
は、免疫自体の力を削いでしま
うので、感染症のリスクが高く
なります。つい最近も自己免疫
性の炎症性腸疾患である潰瘍性
大腸炎の小児の方を診ました。
主治医の先生は、免疫抑制剤を
入院して行うことを強要してい
るようでした。ガイドラインに
沿った医療しかできないとおっ
しゃられたそうですが、将来あ
る小児の方に免疫抑制剤を開始
するのは、止めた方が良いと思
いました。ご両親とご本人さん
が当クリニックの自費診療を選
んで頂き、幸いだと思いました。
 名古屋大学は10月23日、プロ
テインキナーゼN(PKN)が関与
した心不全の新規メカニズムを
明らかにしたと発表したのは、
素晴らしい業績です。人間心臓
が、力尽きると死に至ることは、
誰でも理解できると思います。
心不全というのはその一歩手前
の状態と言えるので、心不全の
新規メカニズムの解明は寿命を
延ばす最良の治療手段となるの
ではないかと推測しています。
心疾患による死亡は悪性新生物
(がん)に次いで2番目に多く、
心不全による死亡数は心疾患の
内訳の中で最も多いとされてい
ます。また、高齢化に伴い、さ
らに患者数の増加が予想されて
います。心不全治療は、β遮断
薬やアンギオテンシン受容体阻
害薬の有効性が報告されていま
すが、1980年代以降、治療薬の
目立った進歩がなされていない
のが現状であり、心不全治療薬
の新規開発が期待されている中
でのメカニズム発見は、取り分
け凄いと言えるのではないでし
ょうか?

 韓国のように造花が増加する。
















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