診療マル秘裏話  号外Vol.1655 令和1年11月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)感染症発症後に日常生活に支障来すME/CFS発症
2)難治性のてんかんの15~30%が、実はPNES














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】感染症発症後に日常生活に支障来すME/CFS発症












 ウイルスなどによる感染症を
発症後に、体を動かせないほど
の疲労感が長く続き、日常生活
に支障を来す慢性疲労症候群(
CFS)。単に疲労がたまった
状態とは異なり、休養しても回
復せず、職場や学校に行けなく
なることもあります。国立精神・
神経医療研究センター(東京都
小平市)神経研究所免疫研究部
の山村隆部長によると、慢性疲
労症候群は、免疫異常によって
引き起こされる脳神経系の病気
で、筋痛性脳脊髄炎(ME)と
も呼ばれます。健康だった人が、
ある日突然、激しい全身の倦怠
(けんたい)感に襲われ、首な
どのリンパ節の腫れ、全身の筋
肉痛、体に力が入らない、睡眠
障害などの症状に見舞われる病
気です。

 こうした症状が6カ月以上続
くのが特徴とされています。集
中力が低下したり、音、光、化
学物質に過敏になったりするこ
ともあります。「疲労」以外の
症状が強く表れるケースが多く、
「慢性疲労症候群」という病名
は誤解を生みやすいため、「M
E」または「ME/CFS」と
呼ぶ専門家が増えているという
ことです。

 疲労感には波が見られます。
症状が軽い患者さんで通勤や通
学が可能なほど軽快するときも
ありますが、限度を超えると、
翌日からは疲労感が強まって何
もできなくなります。周囲から
は症状の深刻さが理解されない
ため、「仮病ではないか」と誤
解されやすいとされています。
山村部長は「精神疾患ではなく、
仮病でもありません。免疫系に
異常があることは確実です。周
囲の人が誤解や偏見をなくし、
サポートすることが大切です」
と訴えています。どんな人が慢
性疲労症候群を発症しやすいの
でしょうか。「10~40代の女性
に多く見られます。積極的にス
ポーツに取り組んでいた元気な
人が、発症することも少なくあ
りません。また、本人や家族が
免疫に異常が生じる甲状腺や血
液の疾患を持っている例も多い」
と山村部長は言っています。

 感染症との関連もあるようで
す。「約7割の人は細菌やウイ
ルスによる感染症が引き金とな
り、発症しています。社会生活
が送れないほどの疲労感が表れ
るのは、感染症を発症してから
数週間~数カ月後で、何年も持
続することが多いようです。症
状の多くは、脳内の炎症や脳の
血流低下が原因であることが、
画像検査などにより明らかにな
ってきています」と説明してい
ます。

 現在、根本的な治療法はない
が、薬の研究が進んでおり、山
村部長は「諦めずに希望を持っ
てほしい」と話しています。

慢性疲労症候群について解説し

ている動画です。

 

 

 

 



 最近の細菌は、厄介だ。笑












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2】 難治性のてんかんの15~30%が、実はPNES













 「心因性非てんかん発作(P
NES)」は、てんかん発作と
よく似た症状を示すため、治療
に抗てんかん薬が使われるケー
スが多いとされています。しか
し、真のてんかんではないため
薬の効果は得られず、発作が長
引き集中治療室(ICU)に搬
送される患者さんもいるそうで
す。国立病院機構奈良医療セン
ター(奈良市)てんかんセンタ
ーの沢井康子医師に聞きました。
てんかん発作は大脳の神経細胞
が過剰に興奮することで起こる
ため、発作時にはてんかん性の
脳波異常が見られます。 一方、
PNESでは、けいれん、意識
消失、転倒など、てんかん発作
とかなり似た症状が表れますが、
脳波の異常は見られません。ま
た、けいれん時にもかかわらず
目が閉じている、頭部や体を左
右に揺らすなど、てんかん発作
では見られない動きを示すこと
もあります。発作の時間も、1
時間以上続くなど長いこともあ
ります。

 難治性のてんかんの15~30%
が実はPNESとの報告があり
ます。真のてんかんとPNES
の合併もあります。「ストレス
で腹痛や頭痛が生じるように、
PNESも、精神的葛藤が身体
症状に転換されたものです」と
沢井医師は言っています。感動
したり怒ったりすると涙が出る
ように、仕事が立て込んでいる
などの心理的な負荷がきっかけ
で、まるで反射のように、てん
かんに似た症状が生じてしまう
のだということです。

 PNESか真のてんかんかの
判断がつかない場合は、5日程
度の入院で、長時間ビデオ脳波
モニタリングを行い、非てんか
ん性であることを確認します。

 PNESの治療では精神療法
としてカウンセリングが行われ
ます。症状が表れる状況や場所
を患者さんから聞き、発作の原
因となるストレスを見つけ出し
ていきます。発作が生じる理由
を整理し、原因となるストレス
をリスト化することで、症状が
軽減するケースも少なくないと
いうことです。不要な抗てんか
ん薬が使用されている場合は、
減量もしくは中止します。

 「PNESはてんかんとの区
別がとても難しい。発作が起こ
った時に、動画などで記録して
おくと診断の助けになります」
と沢井医師は話しています。

てんかんの13症例をアニメ化し

た動画です。

 

 

 



 芙蓉の花は不要と言われた。














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編集後記




 ウイルスなどによる感染症を
発症後に、体を動かせないほど
の疲労感が長く続き、日常生活
に支障を来す慢性疲労症候群(
CFS)または、筋痛性脳脊髄
炎(ME)と呼ばれる病気があ
ります。健康だった人が、ある
日突然、激しい全身の倦怠(け
んたい)感に襲われ、首などの
リンパ節の腫れ、全身の筋肉痛、
体に力が入らない、睡眠障害な
どの症状に見舞われる病気とさ
れています。こうした症状が6
カ月以上続くのが特徴とされて
います。集中力が低下したり、
音、光、化学物質に過敏になっ
たりすることもあるようです。
「疲労」以外の症状が強く表れ
るケースが多く、その一つとし
て、アロディニアがあります。
アロディニアとは通常では疼痛
をもたらさない微小刺激が、す
べて疼痛としてとても痛く認識
される感覚異常のことです。多
くは、ミクログリア細胞が関わ
っている事例が多く、ミクログ
リア細胞の作用を抑制するミノ
マイシンで治療します。
 「心因性非てんかん発作(P
NES)」は、てんかん発作と
よく似た症状を示すため、治療
に抗てんかん薬が使われるケー
スが多いのですが、てんかんの
発作と比べて薬の効果は得られ
ず、発作が長引き集中治療室(
ICU)に搬送される患者さん
もいるということですのでてん
かんとの鑑別診断は、重要と言
えるでしょう。てんかん発作は
大脳の神経細胞が過剰に興奮す
ることで起こるため、発作時に
はてんかん性の脳波異常が見ら
れます。その一方で、PNES
では、けいれん、意識消失、転
倒など、てんかん発作とかなり
似た症状が表れますが、脳波の
異常は見られないということで
す。 また、けいれん時にもか
かわらず目が閉じている、頭部
や体を左右に揺らすなど、てん
かん発作では見られない動きを
示すこともあり、発作の時間も、
1時間以上続くなど長いことも
あるということで、専門家が診
れば区別が容易だと思われます。

 用意をするのは容易だった。
















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