診療マル秘裏話  号外Vol.1662 令和1年12月3日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病の患者急増
2)有名教授がテレビ番組で、腰痛の治し方を議論














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病の患者急増












 糖尿病の9割以上を占める「
2型糖尿病」の患者さんが急増
し、大きな問題になっています。
この病気自体が引き起こす高血
糖は病状がある程度進行するま
で、ほとんど自覚症状がありま
せん。しかし、高血糖状態が続
けば血管に大きなダメージが生
じ、さまざまな合併症を引き起
こすことが患者さんの健康状態
や生活に大きな影響を与えてし
まいます。

 日本糖尿病財団理事長で新百
合ヶ丘総合病院(川崎市)糖尿
病センター長の岩本安彦医師は
「糖尿病は長い時間をかけて進
行することが多い病気だ。『治
療している目の前の人が5年後、
10年後にどうなっているのか』
という視点に立って一人一人の
予後を考える。特に合併症の発
症をどう防ぐかが重要な治療課
題になる」と強調しています。
合併症の中で知られているのが、
腎機能障害と目の網膜障害、神
経障害という3大合併症です。
これらの障害は高血糖が続くこ
とで体内の細い血管(細小血管)
が劣化して血流が阻害され、臓
器や神経組織の機能が失われる
ことで起きます。

 これらの合併症は検尿や採血
による腎機能検査や眼底検査な
どで発見や進行度の診断は比較
的容易で、早期の治療が可能に
なっています。それでも、進行
すれば腎機能障害は人工透析の
導入が必要になり、網膜障害は
失明を引き起こす恐れがありま
す。

 3大合併症の残り一つの神経
障害は、より注意が求められま
す。「神経障害で比較的早期か
ら出てくる足のしびれなどを糖
尿病の合併症と気づかない事例
も少なくない。放置していると、
同時に進行する免疫力の低下も
加わって血流が滞りやすい足先
では、わずかな傷や細菌感染か
ら体組織が壊疽(えそ)を起こ
すこともある」と岩本医師は指
摘しています。しかも、この状
態が続くと、膝や足の付け根か
ら先の全体に広がって切断を余
儀なくされることもあるので、
影響は深刻です。3大合併症ほ
ど認知度は高くはありませんが、
高血糖により細い血管と同様に
硬化(弾力性の低下)が進む冠
動脈など太い血管(大血管)へ
の影響も軽視できません。

 動脈硬化の進行は、発病すれ
ば生命の危機にも至る脳卒中や
心筋梗塞の発病リスクを患者さ
んでない人の3倍から4倍に高
めてしまうからです。さらに、
動脈硬化は高血圧症も併発させ
てしまい、相乗効果で発病リス
クを引き上げることになります。

 岩本医師は「肥満傾向のある
人は要注意だ。糖尿病の病状が
進行すると、脳卒中や心筋梗塞
の発病リスクを高めるだけでな
く、発病した場合は重症化しや
すくなるし、治療も難しくなる」
と警鐘を鳴らしています。対策
としては、継続的な治療による
血糖値のコントロールと、食事
内容の改善や規則的な運動の習
慣化などの生活習慣の見直しが
基本になります。ただ、「早期
に効果が見えてこないことも多
いため、なかなか継続しない。
自身がなぜこのような治療が必
要か、十分に理解することが必
要だ」と言っています。同セン
ターで力を入れているのが、患
者教育です。患者教育のプログ
ラムには教育入院(通常7日間)
だけでなく、市民公開講座とい
う形での糖尿病教室を開催して
います。

 教室では医師や看護師、管理
栄養士らが講師となり、病状に
応じた治療についてだけでなく、
日常生活での注意点や食生活を
見直すポイントなどについて分
かりやすく説明します。

 岩本医師は「糖尿病は血糖値
の上昇自体よりも、長い間に引
き起こされる合併症の予防が治
療の大きな目的になります。一
緒に暮らしている家族に対して
も、血糖値の管理をなぜしてい
るのか、十分に理解してもらう
ことが重要になる」と話してい
ます。

2型糖尿病患者数の増加につい

て解説している動画です。

 

 

 

 



 官吏が皇帝の血糖値の管理を
行う。          笑















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2】 有名教授がテレビ番組で、腰痛の治し方を議論













 金岡恒治・早大教授と松平浩・
東大病院特任教授が11月8日、
BS日テレの「深層NEWS」
に出演し、腰痛の治し方を議論
しました。コメンテーターは、
読売新聞 東京本社の山口博弥
編集委員が務めました。
 金岡氏は「体の内側の筋肉を
適切に動かせるようになると、
骨盤のずれが少なくなり腰痛を
予防できる」と指摘しました。
効果のある体操やストレッチ法
を実演を交えながら紹介しまし
た。松平氏は「原因がはっきり
しない腰痛が多く、無理な姿勢
や動作にストレスが加わると痛
みが長引く」と説明しました。
腰痛による経済損失は3兆円に
上るとの試算も示しました。

慢性疼痛の市民講座のダイジェ

スト動画です。

 

 

 



 資産を試算する。笑













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編集後記



 糖尿病の9割以上を占める「
2型糖尿病」の患者さんが急増
し、大きな問題になっています
が、この病気自体が引き起こす
高血糖は病状がある程度進行す
るまで、ほとんど自覚症状があ
りません。しかし、高血糖状態
が続けば血管に大きなダメージ
が生じ、さまざまな合併症を引
き起こすことが患者さんの健康
状態や生活に大きな影響を与え
てしまうことは問題です。症状
がないのになぜ治療しなければ、
ならないのかと考えている内に、
動脈硬化が進行し、取り返しが
つかない合併症を発症するとい
うパターンが、ほとんどです。
病気は、症状が出てから治療す
るものではなく、未病の状態か
ら、将来の合併症を睨んだ対策
をするべきだということを肝に
銘じて頂きたいものです。
 腰痛は、腰部に炎症があり、
それを治療しなければならない
という固定観念がこびり付いて
いる方が、議論するとこのよう
な不毛な議論となります。腰痛
の8割は、神経障害性疼痛であ
り、腰部に炎症がありません。
神経障害性疼痛はミクログリア
細胞の力が強くなり、起こる事
が分かっています。その場合、
治療は、ミクログリアの活性を
抑制することになります。いく
ら、腰部の炎症を止めようとし
ても、ミクログリア細胞に対す
るアプローチがなければ、腰痛
は治りません。実際にはミクロ
グリア細胞の活性を下げるのは、
抗生物質のミノマイシンだけで
す。当クリニックでも、円背で
腰痛が取れなかった高齢女性が
痛みが無くなったと喜ぶ事例が
増えています。

 辞令に背く事例が後を絶たな
い。           笑












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