診療マル秘裏話  号外Vol.1673 令和1年12月16日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)表皮中のメラニン集合体を分解する新シミ対策成分
2)妊娠高血圧腎症を対象とした国内の治験を開始














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】表皮中のメラニン集合体を分解する新シミ対策成分











 小林製薬は、表皮中のメラニ
ン集合体(メラノソーム)を分
解する新たなシミ対策成分を見
いだしました。ビタミンC誘導
体(L-アスコルビン酸2-グ
ルコシド)、ホオノキ抽出液、
プルーン酵素分解物の3成分を
組み合わせることで高いメラノ
ソーム分解能を示すことが分か
りました。同社は、スキンケア
事業の拡大を成長戦略の一つに
掲げ、2019年12月期までの3カ
年中期経営計画で2017年12月期
に約60億円だった売上高を90億
円に引き上げる方針です。今回
の知見を製品開発や販売に生か
していく考えです。

 シミの原因はメラニンにあり
ますが、さまざまな経路で生成
されるため、1カ所のメラニン
産生を抑えても根本的な解決は
難しいとされています。そこで
同社は“できてしまったシミ”
である表皮内メラノソームに着
目し、これを分解することが効
果的なシミ解決につながると考
えました。メラノソーム分解能
を向上させる素材の探索を図り、
ビタミンC(VC)誘導体、ホ
オノキ抽出液、プルーン分解酵
素の組み合わせが有効であるこ
とを発見しました。

 3次元培養皮膚モデルによる
メラニン生成率の評価では、V
C誘導体のみに比べ、3成分を
組み合わせ添加することが有意
にメラニン生成率を低下させる
ことを実証しました。無添加状
態のメラニン生成率が100%に対
し、3成分添加は約60%に下が
りました。3成分を添加した3
次元皮膚培養モデルを電子顕微
鏡で観察すると、分解したメラ
ノソームが認められました。

 ヒト試験でも有意な効果があ
りました。20~30代女性20人の
上腕内側部に紫外線を照射、人
工的な色素沈着を起こし、3成
分配合クリームを約1カ月半塗
布しました。結果、肌の明るさ
は非塗布部分に比べ有意に向上
しました。VC誘導体、ホオノ
キ抽出液、プルーン分解酵素分
解物の組み合わせはシミ対策に
有効と考えられます。

ケシミンクリームのCM動画で

す。

 

 

 



 調味料を添加した後に点火し
たが、味の悪さを責任転嫁した。












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2】 妊娠高血圧腎症を対象とした国内の治験を開始













 協和キリンは、KW-3357(
製品名アコアラン)について、
妊娠高血圧腎症を対象とした国
内第3相臨床試験(治験)を開
始したと発表しました。同薬は
組み換えDNA技術や糖鎖制御
技術を用いて作製したヒト天然
型アンチトロンビン(AT)と
同一のアミノ酸配列かつ同じタ
イプの糖鎖構造を持つ遺伝子組
み換えAT製剤です。2015年に
は「先天性アンチトロンビン欠
乏に基づく血栓形成傾向」と「
アンチトロンビン低下を伴う播
種性血管内凝固症候群(DIC)」
の適応で承認されています。協
和キリンは日本血液製剤機構(
JB、東京都港区)と販売委受
託契約を締結しており、アコア
ランの販売と医療機関への情報
提供活動は、JBが担当してい
ます。

妊娠高血圧症候群について解説

している動画です。

 

 

 



 幸三さんが糖鎖構造を解明し
た。           笑














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編集後記



 小林製薬が、表皮中のメラニ
ン集合体(メラノソーム)を分
解する新たなシミ対策成分を見
いだしたのは、素晴らしい業績
です。ビタミンC誘導体(L-
アスコルビン酸2-グルコシド)、
ホオノキ抽出液、プルーン酵素
分解物の3成分を組み合わせる
ことで高いメラノソーム分解能
を示すことを見つけたという事
ですが、それほど特殊な成分で
ないことから、特許を取得しな
いとすぐに真似をする会社が、
出現しそうです。ヒト試験でも
有意な効果があり、20~30代女
性20人の上腕内側部に紫外線を
照射し、人工的な色素沈着を起
こし、3成分配合クリームを約
1カ月半塗布した所、肌の明る
さは、非塗布部分に比べ有意に
向上し、VC誘導体、ホオノキ
抽出液、プルーン分解酵素分解
物の組み合わせは、シミ対策に
有効と判断されました。
 協和キリンが、KW-3357(
製品名アコアラン)について、
妊娠高血圧腎症を対象とした国
内第3相臨床試験(治験)を開
始したと発表したのは素晴らし
い企画です。同薬は組み換えD
NA技術や糖鎖制御技術を用い
て作製したヒト天然型アンチト
ロンビン(AT)と同一のアミ
ノ酸配列かつ同じタイプの糖鎖
構造を持つ遺伝子組み換えAT
製剤であり、2015年には「先天
性アンチトロンビン欠乏に基づ
く血栓形成傾向」と「アンチト
ロンビン低下を伴う播種性血管
内凝固症候群(DIC)」の適
応で承認されている既存薬とい
うことです。妊娠高血圧腎症で
は、治療として行われる、水分
摂取制限や利尿剤投与がお母さ
んの血栓症リスクを高めるため、
適応追加のための、臨床試験実
施となったと考えられます。

 定価の低下を期待する。笑













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