診療マル秘裏話  号外Vol.1677 令和1年12月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)朝食咀嚼が,食後30分のインスリン分泌量上昇に関与
2)腎がん手術不能例で凍結療法という選択肢あり














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】朝食咀嚼が,食後30分のインスリン分泌量上昇に関与











 北海道大学は11月25日、食後
の血糖値は朝に40回咀嚼を行っ
た条件で最も低くなり、食後30
分のインスリン分泌量の上昇に
関与することを発見したと発表
しました。この研究は、同大学
大学院教育学研究院の山仲勇二
郎准教授と札幌国際大学スポー
ツ指導学科の大塚吉則教授らの
研究グループによるものです。
研究成果は「The Tohoku Journ
al of Experimental Medicine」
に掲載されました。

食事により血糖値が上昇すると
血糖調整ホルモンのインスリン
分泌が促進され、健康な人では、
食事により上昇した血糖値が食
後2~3時間で食事前の数値にま
で低下します。よく噛んで食べ
ることは、日本国内において、
家庭内でも簡単に実行できる健
康法として知られており、よく
噛むこと、つまり咀嚼には、摂
食調節に関わるさまざまな健康
効果があることが科学的に明ら
かになってきています。咀嚼運
動の強化は、摂食量、食欲のコ
ントロール、食後のエネルギー
代謝量の増加、糖代謝能に影響
することが報告されています。
また、インスリンによる血糖値
の調節作用には1日の中で異な
り、朝に比べ夜間にはインスリ
ンによる血糖値の低下作用が低
下することが報告されています。
しかし、咀嚼運動による糖代謝
能の改善に時刻による違いがあ
るかについては不明でした。

今回研究グループは、咀嚼運動
が食後の血糖値およびインスリ
ン濃度に与える影響を、朝と夜
で比較する実験を実施し、咀嚼
運動が糖代謝能に与える影響に
概日リズムが存在するか否かを
検証しました。

朝食を食べないと昼食と夕食の

血糖値が上昇するという動画で

す。

 

 

 

 



 皮革製品を比較する。笑















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2】 腎がん手術不能例で凍結療法という選択肢あり














 腎臓にできる腎がんは、高齢
化とともに増加傾向にあります。
手術が難しい患者さんに対して
は凍結療法という選択肢があり、
近年普及しつつあります。東京
慈恵会医科大学付属柏病院(千
葉県柏市)泌尿器科の柳沢孝文
診療医長は「あくまで手術が基
本ですが、がんが小さければ凍
結療法が可能な場合もあります。
手術以外にも治療の可能性があ
るのです」と話しています。腎
がん(腎細胞がん)は毎年10万
人に約8人程度と、がんの中で
は頻度が低いものの、高齢化に
伴い増加傾向にあります。40代
から80代が主体ですが、30代以
下での若年発症もみられます。
男女比は2対1で男性に多いと
されています。

 腎がんが大きくなると、血尿、
腹部のしこり、腹痛などの症状
が現れますが、初期には自覚症
状はなく、「人間ドックや別の
病気で検査を受けたときに偶然
見つかるケースが、全体の約8
割を占めます」と柳沢医師は言
っています。

 腎がんの早期発見には超音波
検査が有効ですが、診断を確定
するためには造影剤を使ったコ
ンピューター断層撮影(CT)
検査を行います。

 腎機能の低下した患者さんは
造影剤が使用できないため、造
影剤を使わない磁気共鳴画像装
置(MRI)検査を選択します。
これらの画像検査で診断が難し
い場合は、腫瘍の組織を採取し
て検査します。治療はがんの場
所や大きさにもよりますが、腫
瘍部分のみを摘出し、腎臓の正
常な部分をできる限り残す腎温
存手術が基本となります。がん
の大きさが4センチ以下(小径
腎がん)で、高齢や合併症で全
身麻酔のリスクが高い場合、凍
結療法が選択肢となります。

 凍結療法は放射線科医が行い
ます。局所麻酔後に、うつぶせ
の状態で背中から直径約1.5 ミ
リの細い針を刺します。急激な
温度変化に弱いがんの性質を利
用し、刺した針でアルゴンガス
(マイナス80℃)による凍結と
ヘリウムガスによる解凍(25℃)
を2回繰り返します。治療中に
痛みを感じることもなく、治療
後は針の痕にテープを貼るだけ
です。

 2011年7月に小径腎がんに対
する凍結療法が保険適用となり、
同病院では今年3月までに256人
に凍結療法を行っています。現
在、凍結療法が可能な医療機関
は全国に20施設ほどあります。

 柳沢医師は「がんの残存や再
発が10%程度ありますが、再凍
結もできます。高齢化が進むに
つれ、今後は需要が増えていく
と予測されます。手術のリスク
が高い高齢者でも、凍結療法と
いう選択肢があることをぜひ知
ってください」と強調していま
す。

腎細胞がんの凍結療法について

解説している動画です。

 

 

 

 



 協調体制が重要だと強調した。














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編集後記



 北海道大学が11月25日、食後
の血糖値は朝に40回咀嚼を行っ
た条件で最も低くなり、食後30
分のインスリン分泌量の上昇に
関与することを発見したと発表
したのは、素晴らしい業績です。
咀嚼をすれば、多くインスリン
が分泌するということは知って
いましたが、まさかそれが朝行
うことで、最大限の効果を得る
ということは知りませんでした。
朝食を食べない、あるいは断食
することが健康に良いと言って
いる人がいますが、そんなこと
はありません。特に、デットッ
クス効果があるということを、
いう人がいるそうですが、朝は、
一日の活動の準備をする時間で
あることを考えるとそれを疎か
にすることは、人生を台無しに
すると言っても過言ではないと
思います。
 腎臓にできる腎がんは、高齢
化とともに増加傾向にあります。
手術が難しい患者さんに対して
は凍結療法という選択肢があり、
近年普及しつつあるということ
は喜ばしいことです。特に高齢
で手術に耐える体力がないとい
う人には、凍結療法は、一筋の
光と言えるでしょう。凍結療法
は放射線科医が行い、局所麻酔
後に、うつぶせの状態で背中か
ら直径約1.5 ミリの細い針を刺
します。急激な温度変化に弱い
がんの性質を利用し、刺した針
でアルゴンガス(マイナス80℃)
による凍結とヘリウムガスによ
る解凍(25℃)を2回繰り返し
ます。治療中に痛みを感じるこ
ともなく、治療後は針の痕にテ
ープを貼るだけという簡便さも
人気となる要因がありそうです。

 韓国では造花が増加傾向。笑















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