診療マル秘裏話  号外Vol.1679 令和1年12月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)iPS細胞由来軟骨細胞で、膝関節軟骨を再生
2)非遺伝性ALSでCSFから毒性高い異常蛋白質検出














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】iPS細胞由来軟骨細胞で、膝関節軟骨を再生











 京都大は11月27日、人工多能
性幹細胞(iPS細胞)から軟
骨組織を作り、膝関節の軟骨が
損傷した患者さんに移植する臨
床研究計画を厚生労働省に申請
したと明らかにしました。承認
が得られれば、患者さんへの移
植を実施し、効果や安全性を確
かめます。
 申請したのは、京大iPS細
胞研究所の妻木範行教授らのグ
ループです。学内の委員会で先
月承認され、12月7日に厚労省
に申請しました。
 軟骨は加齢とともにすり減る
ほか、スポーツなどのけがで損
傷すると、関節をスムーズに動
かすことが難しくなります。患
者さん自身の軟骨細胞を移植す
る方法もありますが、十分な量
の確保が難しいということです。
 グループは2015年、iPS細
胞を軟骨細胞に変え、軟骨組織
を作製しました。ラットなどに
移植しても腫瘍はできなかった
としています。 

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 



 鰈が華麗に加齢する。笑














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2】 非遺伝性ALSでCSFから毒性高い異常蛋白質検出














 脳や脊髄の運動神経細胞が死
滅して筋肉を動かせなくなる筋
萎縮性側索硬化症(ALS)の
うち、9割を占める非遺伝性の
患者さんについて、脳脊髄液か
ら毒性の高い異常な蛋白質を検
出したと、慶応大などの研究チ
ームが11月30日までに発表しま
した。
 この蛋白質は、遺伝性の患者
さんで原因の一つとして知られ
る「SOD1」遺伝子が生み出
します。正常な場合、細胞に有
害な活性酸素の分解反応を促し
ますが、異常な構造になると、
この蛋白質自体が毒性を持ち、
運動神経細胞を死滅させます。
 調べたのは脊髄ではなく、脳
や脊髄の周囲にある脳脊髄液で
すが、非遺伝性患者でも原因の
一つである可能性が示されまし
た。異常な構造となり、毒性を
生じる仕組みを解明できれば、
新たな治療薬を開発する手掛か
りになると期待されます。

ALS(筋委縮性側索硬化症)に

ついて解説している動画です。

                                         

 

 

 



 以上のような異常な構造とな
る。           笑













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編集後記



 京都大が11月27日、人工多能
性幹細胞(iPS細胞)から軟
骨組織を作り、膝関節の軟骨が
損傷した患者さんに移植する臨
床研究計画を厚生労働省に申請
したと明らかにしたのは、喜ば
しいことです。 厚生労働省の
平成26年患者調査(疾病分類編)
によると、平成の間に最も患者
数が増加した整形外科疾患は、
変形性膝関節症(OA)や老年性
股関節症、ヘバーデン結節など
の関節症で、1990年(平成2年)
には23万8000人だった患者数が、
2014年(同26年)には,125万人
へと5倍以上に増えているされ
ています。つまり、非常に再生
医療の需要がある疾患という事
にあります。患者さん自身の軟
骨細胞を移植する方法もありま
すが、十分な量の確保が難しい
というのは、完全に軟骨がすり
減ってしまった高齢者の患者さ
んが多いせいだと思います。
 脳や脊髄の運動神経細胞が死
滅して筋肉を動かせなくなる筋
萎縮性側索硬化症(ALS)の
うち、9割を占める非遺伝性の
患者さんについて、脳脊髄液か
ら毒性の高い異常な蛋白質を検
出したと、慶応大などの研究チ
ームが11月30日までに発表した
のは画期的な発見であると思い
ます。筋萎縮性側索硬化症(A
LS)では、根本的な治療法が
確立されていません。この蛋白
質は、遺伝性の患者さんで原因
の一つとして知られる「SOD
1」遺伝子が生み出すとされて
いて、正常な場合、細胞に有害
な活性酸素の分解反応を促しま
すが、異常な構造になるとこの
蛋白質自体が毒性を持ち、運動
神経細胞を死滅させるという事
で、異常な構造となり、毒性を
生じる仕組みを解明できれば、
新たな治療薬を開発する手掛か
りになることを期待したいと思
います。

 改名の謎を解明する。笑













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