診療マル秘裏話  号外Vol.1680 令和1年12月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)粘膜に発生する胃マルトリンパ腫は悪性度低い
2)再生医療、来年度から国の支援削減可能性伝達














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】粘膜に発生する胃マルトリンパ腫は悪性度低い











 胃の悪性腫瘍の一つに、粘膜
に発生する「胃マルトリンパ腫」
があります。悪性度の低いリン
パ腫で、その発症には胃がんの
原因にもなっているヘリコバク
ター・ピロリ(ピロリ菌)が深
く関わることが知られています。
東京大学医学部付属病院(東京
都文京区)消化器内科の辻陽介
医師に聞きました。悪性リンパ
腫は、細菌やウイルスなどを攻
撃するリンパ球ががん化する血
液のがんです。しかし、その種
類は70種類以上に及び、がんの
性質はおのおの異なります。

 マルトリンパ腫は、リンパ節
以外に見られる悪性リンパ腫で
す。胃や大腸、肺、目の組織、
甲状腺などに発症し、中でも胃
に発生するマルトリンパ腫が多
いとされています。辻医師は「
悪性リンパ腫というと、がんが
全身に及ぶイメージを持つ人が
多いですが、胃マルトリンパ腫
は普通、胃の粘膜に関連するリ
ンパ組織にのみ起こります」と
説明しています。

 胃マルトリンパ腫は、感染症
やそれに伴う炎症が原因の一つ
といわれており、国内では患者
さんの90%でピロリ菌の感染が
あると報告されています。自覚
症状はほとんどなく、「胃炎や
胃潰瘍などの疑いで検査をした
り、検診で胃の内視鏡検査を受
けたりした際に偶然発見される
ことが多い」と辻医師は言って
います。リンパ腫としては悪性
度が低く、進行が緩やかなのが
特徴です。胃マルトリンパ腫が
胃にとどまり、ピロリ菌が陽性
の患者さんに、経口の抗生物質
を服用する除菌療法が第一選択
となります。除菌できた人の50
~80%は治癒するということで
す。一方、除菌できなかった人、
またピロリ菌陰性例でも、放射
線療法で90%以上が治療可能で
あり、その後の経過は良好です。

 辻医師は「胃以外にもマルト
リンパ腫が進展している進行例
に対しては、消化器内科と血液
内科が連携し、分子標的薬であ
るリツキシマブなどを用いてが
ん化学療法を行います。自覚症
状がない場合には経過観察とな
ることもあります」と話してい
ます。

 「悪性リンパ腫の一種と聞く
と、過度に心配する人も少なく
ありません。しかし、腫瘍が胃
にとどまっていることも多く、
高い治療効果が得られるので、
専門医と相談して治療をきちん
と受けましょう」とアドバイス
しています。

悪性リンパ腫について解説して

いる動画です。

 

 

 



 恵果阿闍梨が空海の経過観察
をした。         笑













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2】 再生医療、来年度から国の支援削減可能性伝達














 人工多能性幹細胞(iPS細
胞)の備蓄事業を進める京都大
に対し、内閣官房の担当者が来
年度から国による支援を打ち切
る可能性を伝えていたことが12
月1日、関係者への取材で分か
りました。国は2022年度までの
支援を予定していましたが、方
針が転換された形で、事業の責
任者を務める京大の山中伸弥教
授は支援の継続を訴えています。
 山中教授は、体のさまざまな
組織に変わるiPS細胞を開発
し、2012年のノーベル医学生理
学賞を受賞しました。政府は再
生医療の産業化を目指し、2022
年度までの10年間で1100億円以
上を研究開発に投じると決めま
した。文部科学省は山中教授が
所長を務める京大のiPS細胞
研究所に年27億円を支出し、う
ち10億円程度が備蓄事業に充て
られてきました。
 再生医療では、病気やけがで
失われた細胞をiPS細胞など
から作って移植します。患者さ
ん自身のiPS細胞を作ると巨
額の費用と時間がかかるため、
同研究所は拒絶反応が起きにく
い特殊な免疫の型を持った人か
らiPS細胞を作って備蓄し、
大学や企業に提供しています。
 関係者によると、方針転換が
示されたのは今年の夏ごろだと
されています。内閣官房の官僚
が予算打ち切りの可能性を山中
教授に伝えたということです。
 山中教授は突然の決定に反発
し、国会議員に支援を訴えまし
た。自民党調査会は11月、予算
の段階的な削減にとどめる方針
を決議しました。公明党も2020
年度は維持し、2021年度以降は
再検討する考えを示しました。
 再生医療をめぐっては、技術
革新が進んだことで、iPS細
胞の備蓄は意義が薄れていると
指摘する関係者もいます。
 山中教授は公的な備蓄事業の
必要性を訴え、「人生を医療応
用に懸けている」と強調してい
ます。国の支援について、「オ
ープンで科学的な議論をして決
めてほしい」と話しています。

iPS細胞の研究により、利益が

生じるかもしれない難病の男性

が、兵庫県議会に国への請願書

を依頼したという動画です。

こうした動きに対し、内閣官房

は、打ち切りではないと発表し

ているようです。

 

 

 

 

 



 2021年度以降は政府が意向を
変えた。         笑













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編集後記



 胃の悪性腫瘍の一つに、粘膜
に発生する「胃マルトリンパ腫」
があり、悪性度の低いリンパ腫
で、その発症には胃がんの原因
にもなっているヘリコバクター・
ピロリ(ピロリ菌)が深く関わ
ることが知られている事は以前
から知っていました。ヘリコバ
クター・ピロリがどのようにし
てマルトリンフォーマを起こす
かについても最近分かってきま
した。以前は、過形成と言われ
ていたもので、病理の先生方も
戸惑っておられる方が多いよう
です。私が血液内科で担当した
患者さんには、除菌療法後に、
抗がん剤治療と放射線治療が行
われていました。その頃は、ま
だ治療法が確立されておらず、
手探りで、念のため行うという
ことで、抗がん剤治療と放射線
治療が選択されていました。
 人工多能性幹細胞(iPS細
胞)の備蓄事業を進める京都大
に対し、内閣官房の担当者が来
年度から国による支援を打ち切
る可能性を伝えていたというの
は、一面残念なことであり、し
かし、当然のことなのかもしれ
ません。患者さん自身のiPS
細胞を作ると巨額の費用と時間
がかかるため、同研究所は拒絶
反応が起きにくい特殊な免疫の
型を持った人からiPS細胞を
作って備蓄し、大学や企業に提
供しているとのことですが実際
は、慶應病院で開発された血液
からiPS細胞を作る方法だと
費用も、時間もそれ程かからな
いと言われています。どんどん
技術革新は、進むので、いつま
でも古い情報に基づいて巨額の
研究費を得ることは難しいので
はないかと思います。国は東北
大学のミューズ細胞など、他の
再生医療に対する支援を行うべ
きではないかと考えます。

 技術革新を確信する。笑












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