診療マル秘裏話  号外Vol.1686 令和1年12月31日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)うつ病かどうかを9割近い確率で診断可の検査
2)放射線療法を、安全かつ効果的に行える新療法














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 うつ病かどうかを9割近い確率で診断可の検査











 うつ病では、気力や思考力、
集中力の減退、不眠や過眠など
の症状が続きます。通院患者さ
んは増えていますが、高血圧や
糖尿病のように数値で診断する
方法は、今のところ確立してい
ません。そうした中、川村総合
診療院(東京都港区)の川村則
行院長が開発したPEA検査が、
うつ病の補助診断として期待さ
れています。うつ病かどうかを
9割近い確率で診断できるとい
うPEA検査について話を聞き
ました。PEAとは、血液に含
まれるリン酸エタノールアミン
という物質のことです。 川村
院長らは、うつ病患者は健康な
人と比べてPEA濃度が低いこ
とを突き止めたということです。
うつ病患者でPEA濃度が低い
理由は、現在研究中ということ
です。

 PEA濃度は、わずか5cc
の採血で検査できます。濃度の
目安は、健康な人では1.50~3.
00μM(マイクロモーラー)で
すが、うつ病患者では1.5 μM
以下と低くなります。「0.50~
1.39μMと極端に低い人のうち、
約90%がうつ病と診断されます」
うつ病である人をうつ病と判定
する「感度」と、うつ病でない
人を、うつ病でないと判定する
「特異度」のいずれもが88%以
上であることが、川村院長らの
研究により示され、精度は高い
ということです。PEA濃度の
測定は、診断を補助するだけで
なく、治療効果を確認する上で
も判断材料になるという事です。
川村院長によると、PEA濃度
が1.54~1.79μMの範囲になれ
ば、症状はまだ残っている人も
いますが、症状が改善し安定し
た状態になり、患者さん本人も
元気を取り戻している自覚があ
るということです。同様に、1.
800 ~3.00μMの範囲まで上昇
すれば、抑うつ自体はほとんど
治っていると判断できます。

 ただし、自覚症状や医師の評
価とPEA濃度の変化には個人
差があるため、本人や周囲が改
善したと思っても、PEA濃度
が上昇するのは数カ月後になる
ケースもあるようです。 また、
PEA濃度の測定にはスキルが
必要で、ミスが出れば数値にも
誤差が生じてしまいます。その
ためPEA検査は現在、同院の
みで実施しています(2011年6
月より無料で実施中)。

 川村院長は、うつ病を5段階
に分けて緻密な治療を行ってい
ます。「本検査はこの各段階を
決定する目安として活用できま
す。将来的に保険診療が認めら
れ、検査法が統一されて測定の
誤差が生じにくくなれば、多く
の人がより正確なうつ病診断を
受けられるようになるでしょう」
と期待しています。

リン酸エタノールアミンではあ

りませんが、同じく血液検査で

うつ病を診断可能となる可能性

について解説している動画です。

 

 

 

 



 氷菓の味を評価する。笑















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2】 放射線療法を、安全かつ効果的に行える新療法














 前立腺がんは、高齢化や食生
活の欧米化を背景に患者数が急
増しています。手術支援ロボッ
トによる手術が注目される他、
2018年6月には、放射線療法を
より安全かつ効果的に行えるハ
イドロゲルスペーサーという新
たな方法が保険適用となる等、
治療の選択肢は増えています。
東京大学医学部付属病院放射線
治療部門の中川恵一部門長は「
新技法による放射線治療は副作
用の心配が少なく、外来で行え
ます。患者さんの負担は軽く、
仕事との両立も可能です。これ
からの時代、ますます重要な治
療選択肢になるでしょう」と話
しています。前立腺がんは、50
歳以上の男性に多く発生し、将
来的には男性で最も多いがんに
なると予測されています。治療
法は、進行の程度やリスク分類
によって異なり、転移がなけれ
ば手術、放射線治療、ホルモン
療法が選択肢となります。ごく
早期で低リスクの場合は、すぐ
に治療せず経過を見る場合もあ
ります。

 放射線治療は、局所麻酔と鎮
静薬の使用のみで行えるため、
外来での治療が可能です。ハイ
ドロゲルスペーサー法は、直腸
と前立腺との間に特殊なゲルを
注入し、放射線照射による直腸
へのダメージを防ぐ壁(スペー
ス)を作ってから行う放射線治
療です。

 前立腺のみに集中的に放射線
を照射するので、従来法で懸念
されていた周囲の組織へのダメ
ージを回避できます。そのため、
より強い線量の照射が可能とな
り、治療での通院回数が少なく
て済みます。現在、全国で80施
設、2800人以上に実施されてお
り、東大病院では2017年2月~
2018年7月に40人に行われた
ということです。

 「日本のがん治療は手術が主
流ですが、放射線治療でも副作
用がほとんどなく、安全に少な
い回数でがんを完治させる技術
が進んでいます」と中川部門長
は説明します。そもそも、放射
線でなぜがん細胞が死滅するの
でしょうか。中川部門長による
と、がん細胞は自分の細胞が変
化したもので、異物性が少ない
ため免疫機能が作動しにくいの
ですが、放射線を照射すると、
がん細胞の性質がわずかに変化
して、免疫細胞が異物と認識し
攻撃するようになるのだという
ことです。

 中川部門長は「新技法による
前立腺がんの放射線治療は、従
来の放射線治療で問題だった直
腸出血などの副作用が少なく、
性機能障害や排尿障害などの後
遺症の発生率も低い、人に優し
い治療法です。日本では放射線
腫瘍医の数が少ないこともあり、
患者さんに放射線治療の情報が
十分に伝わっていません。前立
腺がんと診断されたら、放射線
科の医師にも相談してみてくだ
さい」と呼び掛けています。

ハイドロゲルスペーサー注入の

実際の動画です。

 

 

 



 瀟洒な家にレーザーを照射す
る。           笑















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編集後記




 うつ病では、気力や思考力、
集中力の減退、不眠や過眠など
の症状が続きます。通院患者さ
んは増えていますが、高血圧や
糖尿病のように数値で診断する
方法は、今のところ確立してい
ない中、川村総合診療院(東京
都港区)の川村則行院長が開発
したPEA検査が、うつ病の補
助診断として期待されているの
は、素晴らしいことです。うつ
病かどうかを、9割近い確率で
客観的数値で診断できることも
驚異的な事だと思います。精神
神経科の医師が、丁寧な問診を
し、診断基準に基づいて診断を
下すしか、これまでは、診断が
できなかったことを思えば補助
診断と言えども、精神科医にと
っては、強い味方となると思わ
れます。検査は、緻密な治療の
各段階を決定する目安として活
用できる点も優れていると言え
るでしょう。
 前立腺がんは、高齢化や食生
活の欧米化を背景に患者数が急
増しています。手術支援ロボッ
トによる手術が注目される他、
2018年6月には、放射線療法を
より安全かつ効果的に行えるハ
イドロゲルスペーサーという新
たな方法が保険適用となる等、
治療の選択肢は増えているとい
うことは、喜ばしいことです。
高齢化は、すべてのガンのリス
クを引き上げることは、周知の
事実です。しかしながら、改善
方法がありません。 あるなら、
日本政府がとっくに対策は打っ
ているはずです。しかし高齢化
をとどめる術はないのです。そ
れに較べて、食生活の改善は、
容易に改善できます。 むしろ、
食生活の改善をしない方がおか
しいのに乳製品の摂取の禁止だ
け、後は、管理栄養士さんに丸
投げでは、お粗末過ぎます。
 
 周知の事実を知らなかったの
で、羞恥心を生じた。   笑













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