診療マル秘裏話  号外Vol.1692 令和2年1月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)テロメアが高齢男性の副腎では高齢女性に比べ短い
2)難聴や耳鳴りを伴い,めまいを繰り返すメニエール病














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 テロメアが高齢男性の副腎では高齢女性に比べ短い











 東京都健康長寿医療センター
は12月11日、高齢期(65歳以上)
の男性では生命維持に重要なホ
ルモンを合成・分泌する副腎の
重量が加齢に伴い減少し、高齢
女性では変化しないことを明ら
かにし、染色体末端のテロメア
が、高齢男性の副腎では高齢女
性に比べて短いことも示したと
発表しました。この研究は、同
センター研究所の老年病理学研
究チーム高齢者がん研究グルー
プが、東北大学、東京都保健医
療公社豊島病院の研究グループ
と共同で行ったものです。研究
成果は、内分泌および代謝分野
の国際医療機関ジャーナル「Th
e Journal of Clinical Endocr
inology & Metabolism」に掲載
されています。国や人種に関係
なく女性が男性よりも長命であ
ることが知られていますが、そ
の背景にある細胞学的・分子生
物学的なメカニズムは解明され
ていません。すべての細胞の染
色体末端にはテロメアという構
造が位置し、染色体を変性・消
失などから保護しています。こ
のテロメアがある一定レベルよ
り短くなると、細胞は壊れやす
くなります。血液細胞のテロメ
ア長は若い世代から女性の方が
長いため、このテロメア長の差
が男女の寿命差につながるとい
う説がこれまで有力でした。し
かし、高齢になると血液細胞テ
ロメア長の男女差が小さくなる
ため、これだけでは説明できま
せん。研究グループは、生命活
動に重要な、さまざまなホルモ
ンを合成・分泌する副腎のテロ
メア長の男女差に注目し研究し
てきました。特に、副腎の大半
の体積を占める束状層という領
域からは抗炎症作用・抗ストレ
ス作用など生命活動に極めて重
要なホルモンが合成・分泌され
ています。今回、研究グループ
は、乳児から超高齢者まで、病
理解剖から得られたヒト副腎の
テロメア長を解析し、その加齢
性変化や男女差を調べました。
その結果、65歳以上の高齢期で
は男性の副腎重量は減少する一
方、高齢女性の副腎重量には変
化がみられないことが判明しま
した。また、高齢期では女性に
比べて男性の方が束状層のテロ
メアが短いことが分かりました。

以上の結果から、高齢男性の副
腎では束状層細胞のテロメア減
少が細胞変性・脱落を引き起こ
し、副腎重量を減少させている
ことが考えられるということで
す。研究グループは、「束状層
細胞は生命活動に極めて重要な
ホルモンを分泌することから、
高齢男性における束状層細胞の
減少は、男女の寿命差に関係し
ている可能性がある」と、述べ
ています。

テロメアについて解説している

動画です。

 

 

 

 



 高齢男性の恒例のストレスの
解消法。         笑














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2】 難聴や耳鳴りを伴い,めまいを繰り返すメニエール病














 「メニエール病」では、難聴
や耳鳴りを伴ってめまいを繰り
返します。めまいの発作を繰り
返すため、患者さんの不安感は
強く、日常生活に支障を来しま
す。原因と治療法について、帝
京大学医学部付属溝口病院(川
崎市)耳鼻咽喉科の室伏利久教
授に聞きました。めまいは、脳
の病気が原因のものもあります
が、多くは耳の病気によって起
こります。耳の奥にある内耳に
は、体のバランスをつかさどる
三半規管と、音を感じ取る蝸牛
(かぎゅう)という器官があり、
これらは膜で区切られています。

 そして、それぞれ内リンパと
外リンパという2種類の液体で
満たされていますが、メニエー
ル病は内リンパ液が過剰にたま
り、水膨れ(内リンパ水腫)に
なることで発症すると考えられ
ています。

 内リンパ液が増え過ぎると、
蝸牛の圧が上がり難聴が起こり
ます。さらに、神経を刺激して
めまいや耳鳴りが生じます。内
リンパ液がたまる原因について、
室伏教授は「はっきりと分かっ
ていませんが、ストレスや疲労
がきっかけとなる例が多い」と
話しています。主な症状は、難
聴や耳鳴り、吐き気や嘔吐を伴
うめまい、聴力低下、耳の詰ま
り感など。めまいは20分間から
数時間持続するのが特徴です。
めまいの発作を繰り返すうちに
難聴が進行する例もあるため、
適切な治療を受けることが大切
だということです。

 治療法について、室伏教授は
「睡眠を十分取って疲れをため
ない、適度な運動をする、塩分
を控えるなどの生活習慣の改善
が第一です」と説明しています。
そして、めまいの発作と難聴の
進行を抑えるためには、利尿薬
やステロイド薬による薬物治療
が行われるということです。

 これらの治療で良くならない
患者さんに対しては、チューブ
の先端を耳に挿入して圧力を加
える「中耳加圧療法」や、鼓膜
に穴を開けてゲンタマイシンと
いう抗菌薬やステロイドを内耳
に注入し、めまい発作を抑える
「鼓室内注入療法」などがあり、
難治例に対する治療選択肢も増
えています。

 発作の頻度は、週に数回から
年に数回までと個人差が大きい
ことが知られています。しばら
く発作がなくても再発する例も
あり、完治したかどうかの判断
が難しい病気だということです。
室伏教授は「たとえ発作が起き
ても、薬で吐き気やめまいを抑
え、安静を保つようにすれば、
数時間のうちに治まります。症
状をコントロールして上手に付
き合っていくことが大事です」
とアドバイスしています。

メニエール病の定義と原因につ

いて解説している動画です。

 

 

 

 



 戦端は、陣形の先端から始ま
った。          笑













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編集後記




 東京都健康長寿医療センター
が12月11日、高齢期(65歳以上)
の男性では生命維持に重要なホ
ルモンを合成・分泌する副腎の
重量が加齢に伴い減少し、高齢
女性では変化しないことを明ら
かにし、染色体末端のテロメア
が、高齢男性の副腎では高齢女
性に比べて短いことも示したと
発表したのは、素晴らしい業績
です。しかしながら、これを持
って、男性の寿命が女性の寿命
より短いとするのは、異議があ
ります。 確かに、女性の方が、
生命寿命は、圧倒的に長いので
すが健康寿命は、女性の方が2
年ほど多いに過ぎないとされて
います。これは、何を意味する
かというと女性の方が、寝たき
り期間が長いということです。
どちらが満足の行く行き方かと
考える場合、副腎重量や、テロ
メアの長さはあまり関係しない
ように思われます。
 「メニエール病」では、難聴
や耳鳴りを伴ってめまいを繰り
返します。めまいの発作を繰り
返すため、患者さんの不安感は
強く、日常生活に支障を来すと
いうことは、以前から知られて
いました。ただし、「メニエー
ル病」は除外診断でつく病名と
され、他の耳の病気が全て否定
された時につく病名と考えられ
てきました。当然、除外診断で
なされる病気は、否定しきれて
いない病気が誤診されるという
ことが起こり得ます。内リンパ
液がたまる原因について、室伏
教授は「はっきりと分かってい
ませんが、ストレスや疲労がき
っかけとなる例が多い。」と言
っていますが、ストレスや疲労
というと副腎疲労を考えます。
副腎疲労を治療することで、か
なり症状は、改善するのではな
いかと私は考えています。

 副腎疲労の治療法を披露する。













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