診療マル秘裏話  号外Vol.1757 令和2年3月23日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)ゲーム依存症で学業や仕事等や健康に深刻な影響
2)モラハラは被害者-加害者ともに自覚ないケースが多い















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 ゲーム依存症で学業や仕事等や健康に深刻な影響











 スマートフォン(スマホ)や
パソコンのゲームにのめり込み、
学業や仕事など日常生活や健康
に深刻な影響が出る、そんな人
は、「ゲーム依存症」(ゲーム
障害)が疑われます。世界保健
機関(WHO)が昨年5月、治療が
必要な病気として位置づけまし
た。近年、中高生を中心に、イ
ンターネットにつないだ携帯端
末で、他のプレーヤーと通信し
ながら遊ぶ「オンラインゲーム」
などが広がっています。

 厚生労働省研究班の2017年度
調査では、ゲームやネットに依
存しているとみられる中高生は
推計約93万人。7人に1人に上り、
5年間でほぼ倍増しました。

 ゲーム依存症の主な症状は、
〈1〉ゲームをする時間を減ら
そうとしてもできない〈2〉家
族や仕事よりゲームを優先して
しまう――などです。この状態
が1年以上続くか、短期でも症
状が重い場合は、病気と診断さ
れます。

 病気そのものは精神疾患に分
類されますが、ゲームのしすぎ
で、目の潤いがなくなる「ドラ
イアイ」や、首の筋肉がこわば
って痛む「ストレートネック」
など、様々な体の病気を招く恐
れがあります。

 なぜ依存の状態が起きるかは
まだよく分かっていません。ヒ
ントになるのは、薬物による依
存の状態です。

 覚醒剤などの薬物では、脳の
中心にある「側坐核」から、神
経伝達物質ドーパミンが多量に
分泌されることで、高揚感が増
し、依存が深まります。

 ゲーム依存症患者さんの脳で
も、似た反応が起きていると考
えられています。過剰なドーパ
ミンにより、理性をつかさどる
「前頭前野」の働きが鈍り、感
情や欲望を抑えにくくなってし
まいます。

 脳は、気持ちよく感じる刺激
を繰り返し与えられると、その
刺激への依存を深めてしまいま
す。特にスマホは持ち運びやす
く、いつでもどこでもゲームを
始められるため、こうした刺激
を与えやすいとされています。

 もちろん、ゲーム好きの誰も
が患う病気ではありません。患
者さんがのめり込んでしまうの
は、「学校の授業についていけ
ない」「家庭内がばらばらで寂
しい」などの背景もあると指摘
されます。

 神戸大病院では、受診した人
に、「インターネット依存度テ
スト」(全20問)を受けてもら
う。「睡眠を削っているか」「
誰かと外出するよりネットを選
ぶか」などの設問に回答して点
数を出します。70点以上ならこ
の病気が疑われます。

 さらに、生活状況や他の精神
疾患の有無や、脳の磁気共鳴画
像(MRI)などを踏まえて診
断します。

 治療は、単にスマホを取り上
げることではありません。自分
でゲームの時間を制御できるよ
うにするのが目標です。患者さ
んには、1日の行動を記録して
もらう。まずは、自らの行動を
客観的に理解することが大切で
す。

 患者さん同士が体験談を語り
合う方法を行う医療機関もあり
ます。いったん改善しても、受
験などのストレスにさらされる
と再発しやすいとされています。
根気強い治療が必要です。

 神戸大精神医学分野教授の曽
良一郎さんは、「日本では、治
療が必要な病気だとは、あまり
知られていません。インターネ
ットの活用法の指導など教育現
場との連携が課題です」と話し
ています。

ゲーム依存についてのニュース

動画です。

 

 

 

 



 帯剣の体験を語る。笑












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2】 モラハラは被害者-加害者ともに自覚ないケースが多い











 配偶者に毎日のように叱責さ
れ家でも緊張を強いられる、職
場で日々ののしられ出勤が憂鬱
(ゆううつ)などと言う、言葉
や態度による度を超した精神的
暴力で相手にダメージを与える
モラルハラスメント(モラハラ)
は、被害者・加害者ともに自覚
のないケースが多いとされてい
ます。まきメンタルクリニック
(大阪市)の西崎真紀院長に聞
きました。モラハラは、家庭や
職場などさまざまな場所で起こ
り得ます。家庭では、家事につ
いて細かく指示を出し、守れな
いと長時間にわたり罵倒・説教
する、学歴や収入などをばかに
する、生活費を十分に渡さず経
済的に支配する、周囲とのつな
がりを絶って孤立させるなど。

 職場では、集団で嫌がらせを
する、人前で叱責する、などが
あり、上司から部下へのハラス
メントはパワハラと呼ばれます。

 モラハラの加害者には次のよ
うな特徴があると、西崎院長は
指摘しています。〔1〕最初は
優しいが、ある日豹変(ひょう
へん)する〔2〕気分によって
言うことが変わり、相手がそれ
に対応できないと叱責する。発
言の変遷を相手に責任転嫁する
〔3〕自分を正当化し、哀れな
自分をアピールする〔4〕自分
より強い相手には下手に出て、
弱い相手には強く出る〔5〕口
が達者で、被害者を言いくるめ
て「自分が悪いのだ」と思わせ
る〔6〕他人への共感性が乏し
いのに「相手を受け入れてやる
心の広い自分」として振る舞う
など。

 一方、被害者には自分に自信
がなく、相手に尽くしたがると
いう傾向があります。こうして
両者は、「加害―被害」の関係
であるのに、相互に必要とし合
う「共依存」と呼ばれる泥沼に
はまるということです。「モラ
ハラを受け続けていると、被害
者は自分がすべて悪く、駄目な
自分を愛してくれるのは加害者
だけなどと思うようになります。
そして次第に正常な思考ができ
なくなり、一種の洗脳状態に陥
ってしまうのです」と西崎院長
は言っています。

 しっかり考えることができず、
不眠や食欲不振など、うつに似
た症状が表れて精神科を受診し、
モラハラ被害を受けていると指
摘され、ようやく気付くケース
が多いということです。

 加害者にモラハラの自覚はな
いので、一緒にいる限りモラハ
ラの被害は続きます。職場であ
れば、精神科の診断書を持って
人事部に行き、休職や異動の相
談をします。家庭のモラハラで、
経済的に支配されている妻の場
合は夫と離れるのは難しいが、
市町村が開設する無料のDV相
談窓口や、基本的に有料だが日
本司法支援センター(法テラス)
などでも相談できるということ
です。

 「思い当たることがあり、一
緒にいるのがつらいと思ったら、
ためらわずに精神科や相談窓口
で話を聞いてもらいましょう」
と西崎院長は勧めています。

モラハラとの付き合い方につい

て解説している動画です。

 

 

 

 



 仕事を休職しているため給食
費が払えない。      笑















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編集後記


 スマートフォン(スマホ)や
パソコンのゲームにのめり込み、
学業や仕事など日常生活や健康
に深刻な影響が出る、そんな人
は、「ゲーム依存症」(ゲーム
障害)が疑われます。薬物依存
と較べて遜色ない依存度である
と聞いています。そのため、ゲ
ーム依存症患者さんの脳でも、
「側坐核」から、神経伝達物質
ドーパミンが多量に分泌される
ことで、高揚感が増し、依存が
深まると推測される訳です。治
療は自分でゲームの時間を制御
できるようにするのが目標と言
うことですが、中々、現実は、
甘くないようです。中国の場合、
山里離れた場所に、専門の治療
機関が存在して、徹底した文明
の利器の排除をするようです。
その上、ストレスで再発するの
は、薬物依存と何も変わりあり
ません。
 配偶者に毎日のように叱責さ
れ家でも緊張を強いられる、職
場で日々ののしられ出勤が憂鬱
(ゆううつ)などと言う、言葉
や態度による度を超した精神的
暴力で相手にダメージを与える
モラルハラスメント(モラハラ)
は、被害者・加害者ともに自覚
のないケースが多いとされてい
るのは、残念なことです。加害
者は、優越感に浸りたいという
欲望が見え隠れします。優越感
の元には、矜焦偏急の四誡が、
あるように思います。矜焦偏急
とは、矜とは、心のおごり、焦
とは、心の焦り、偏とは、心の
片寄り、急とは、急ぐことを示
しています。 いずれも相手を
思いやる気持ちがあれば、四誡
に陥ることは、ないと思われま
す。四誡は声聞縁覚という、中
途半端に道を極めた人が陥りや
すいと言われています。いつも
心に止めて、自分を戒めること
が必要だと感じました。

 課外活動で加害者となっては、
ならない。        笑














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