診療マル秘裏話  号外Vol.1807 令和2年5月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)駆虫薬イベルメクチンが,新型コロナウイルスに強い効果発揮
2)新型コロナウイルスについての,様々な疑問に回答する















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 駆虫薬イベルメクチンが,新型コロナウイルスに強い効果発揮












 抗寄生虫薬の「イベルメクチ
ン」が新型コロナウイルスに強
い効果を発揮したとの報告書が
発表されました。これはアメリ
カの研究チームがまとめた調査
報告から判明した情報です。複
数の医療機関が参加する形でイ
ベルメクチンの投与テストをし
た所、投与群と非投与群(704
例)での致死率は1.4%と8.5%
となり、数倍の差が見られたと
まとめられています。イベルメ
クチンはノーベル医学生理学賞
を受賞した大村智・北里大特別
栄誉教授が発見した物質を基に
作られた物で、主に寄生虫の感
染症などを防ぐために使われて
いました。ただ、イベルワクチ
ンの調査報告は数が少なく、効
果を確認するために引き続き臨
床試験が必要になりそうです。
新型コロナウイルスを巡っては
インフルエンザ治療薬のアビガ
ンも効果があると言われていま
すが、こちらは副作用もあるこ
とから、服用のリスクが指摘さ
れています。アビガンよりも副
作用が少ないことから、イベル
メクチンに新型コロナウイルス
を抑制する効果があるとすれば
非常に大きいと言えるでしょう。
一方で、国内のワクチン開発も
進み出しており、国立感染症研
究所と塩野義製薬、UMN ファー
マが共同開発を発表し、年内に
も国産ワクチンの臨床試験を行
うとしています。将来的には10
00万人規模のワクチン提供を目
指すとして、ワクチン開発と生
産準備も加速している所です。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 



 凄惨な生産現場を見て、精算
可能だとつぶやく。    笑














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2】 新型コロナウイルスについての,様々な疑問に回答する













 新型コロナウイルスに再び感
染する可能性は? なぜ重症化
する人とそうでない人がいるの
か? このウイルスは冬が来る
たびに流行する? 「免疫パス
ポート」があれば仕事に戻れる? 
どうやって長期的にウイルスを
制御していく?新型コロナウイ
ルスに関する、こうした最も重
要な疑問の中心にあるのが免疫
系です。問題は、今分かってい
ることは非常に少ないというこ
とです。新型ウイルスの免疫を
獲得するには、どうしたら良い
のでしょうか? 免疫系は感染
症から体を守るシステムのこと
で、2種類に分かれています。
ひとつは、いつでも出動の準備
ができてきて、体内に侵略者が
入った瞬間から動き出すもので
す。これは自然免疫と呼ばれて
おり、炎症を起こす化学物質を
放出する働きや、病原体に感染
した細胞を破壊する白血球など
が含まれます。しかし、この免
疫系はコロナウイルスに特化し
ているわけではありません。病
原体を学習する機能はなく、新
型ウイルスに対する免疫にはな
りません。ここで必要となるの
はもうひとつの免疫系、獲得免
疫です。これには、ウイルスを
標的とし動きを止める抗体を生
成する細胞や、ウイルスに感染
した細胞だけを攻撃するT細胞
などがあります。獲得免疫が動
き始めるには時間がかかります。
研究によると、新型ウイルスを
標的とした抗体が生成され、重
篤な患者さんに強力な免疫反応
が出るまでには10日ほどかかる
ということです。獲得免疫が十
分に強力だと、その病気の記憶
が残り、将来の感染から体を守
ってくれます。一方、無症状だ
ったり軽症だった人が、十分な
獲得免疫を得られるかどうかは
分かっていません。免疫はどれ
くらい続くのか免疫系の記憶は、
私たちの記憶と似ています。あ
る感染症についてははっきり覚
えていますが、別の感染症のこ
とは忘れてしまった、といった
具合です。はしかは非常に覚え
やすいとされています。1度か
かればその免疫は一生残るし、
弱体化したウイルスを使った3
種混合ワクチンも同様です。一
方で、忘れやすい感染症も数多
くあります。たとえば子どもは
一冬に何度もRSウイルス感染症
にかかることがあります。一般
に新型コロナウイルスと呼ばれ
ているSars-CoV-2について、免
疫がどれくらい続くのかを知る
にはまだ日が浅いとされていま
す。しかし、ヒトに感染する他
の6種類のコロナウイルスから
推測することはできます。この
うち4つは一般的なかぜを起こ
すもので、免疫の期間は短いと
されています。研究によると、
1年に同じウイルスに2回かか
る場合もあるということです。
しかし通常、かぜの症状は軽い
ものです。残りの2つのコロナ
ウイルスはよりやっかいで、片
方は重症急性呼吸器症候群(SA
RS)を、もう片方は中東呼吸器
症候群(MERS)を引き起こしま
す。どちらも、感染から数年後
も体内に抗体が残っています。
英イーストアングリア大学のポ
ール・ハンター医学教授は、「
免疫を持っているかどうかでは
なく、どれくらい持続するかが
問題だ」と説明しています。そ
の上で、「新型ウイルスの免疫
が一生続かないことはほぼ確実
だ」と話しました。「SARSの抗
体研究に基づくと、まだ確実で
はないものの、新型ウイルスの
免疫は1年か2年しか続かない可
能性がある」ということです。
しかし、完全に免疫を持ってい
ない場合でも、2度目の感染で
は症状が軽くなる可能性はある
ということです。新型ウイルス
に2度感染した人もいる?短期
間に何度も新型ウイルスに感染
しているとみられる人の報告が
出ています。純粋に2度感染し
たのだと指摘する人もいれば、
ウイルスが体内で一度、検知で
きない状態になり、再び活性化
したのだという説もあります。
しかし、検査に問題があり、ウ
イルスが消えたと誤って患者さ
んに伝えられているというのが、
科学者の一致した見解です。免
疫を調べるために、故意にウイ
ルスに再感染した人はいません。
しかし2頭のアカゲザルでこの
実験が行われました。2頭はま
ず免疫反応を獲得するために新
型ウイルスに感染させられ、3
週間後にまた感染させられまし
た。この非常に限られた実験に
よると、2頭には短期間での再
感染では症状が現れませんでし
た。抗体を持っていれば免疫が
あるのかこれはまだ確認されて
いない点で、ロックダウン(都
市封鎖)解除に向けた「免疫パ
スポート」を発行しようとして
いる各国の動きに、世界保健機
関(WHO )が神経をとがらせて
いる理由でもあります。免疫パ
スポートとは、検査で抗体があ
ると判明した人は経済活動を再
開できるという考えに基づきま
す。COVID-19が重症化する可能
性のある人たちと接触する病院
や介護施設の職員にとっては、
特に価値のあるシステムになる
とされています。しかし、感染
者のほぼ全員から何らかの抗体
が検出できるでしょうが、その
すべてが同じではありません。
新型コロナウイルスを標的にし、
他の細胞への感染を防ぐ抗体を
中和抗体と言います。中国でCO
VID-19から回復した175 人を対
象にした研究では、この中和抗
体のレベルが非常に低い人が30
%に上りました。WHO が「細胞
性免疫(獲得免疫の一部)も回
復には重要かもしれない」と言
っているのはそのためです。も
うひとつの問題は、あなたが抗
体を持っていて守られていても、
ウイルスを保有し他の人にうつ
してしまうことがないわけでは
ないという点です。なぜ免疫が
重要なのか免疫はまず個人の健
康面で重要です。あなたが何度
もCOVID-19にかかるのか、どれ
くらいの頻度でかかるのかとい
ったことにも関わってきます。
また、新型ウイルスの致死性に
も関わってきます。免疫によっ
て、完全ではないにせよある程
度の防御機能を備えられれば、
この病気の危険度は下がるでし
ょう。免疫を理解することで、
ウイルスの感染や拡散の危険の
ない人が明確になり、ロックダ
ウン緩和に役立つ可能性もあり
ます。長期間の免疫を作ること
が非常に難しいとなると、ワク
チン開発も難航するでしょう。
あるいはワクチンの使われ方も
変わってきます。一生に一度で
いいのか、インフルエンザワク
チンのように1年に1回必要なの
でしょうか。感染からにしろワ
クチンからにしろ、免疫の持続
期間が分かれば、ウイルスの流
行を止められるかどうかも分か
ってくるはずです。こうした大
きな疑問の答えは、まだ分かっ
ていません。

武漢熱についての疑問点に医師

が回答している動画です。

 

 

 

 



 楠公さんが、難攻不落の足利
尊氏との交渉に難航した。 笑
















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編集後記



 抗寄生虫薬の「イベルメクチ
ン」が新型コロナウイルスに強
い効果を発揮したとの報告書が
発表されたのは、喜ばしいこと
です。これはアメリカの研究チ
ームがまとめた調査報告から判
明した情報ということで、この
時点で、なぜ日本も、この調査
報告をもとに、即座に臨床試験
並びに、臨床研究を行わないの
か不思議です。アビガンよりも
副作用が少ないことから、イベ
ルメクチンに新型コロナウイル
スを抑制する効果があるとすれ
ば非常に大きいと言えるのは、
間違いありません。ワクチンに
ついては、ウイルスが突然変異
を繰り返し、病原性まで変える
となるとどの新型コロナウイル
スにも通用するワクチンや治療
法を開発するのは至難の業と言
われています。突然変異を考慮
しながら、ワクチンをスピーデ
ィーに開発して頂くことを切に
願う次第です。
 新型コロナウイルスに関する
最も重要な疑問の中心にあるの
が免疫系ということで、免疫に
ついての基本的な考え方が述べ
られています。こうした免疫の
働きを十分に知ったうえで免疫
の機能を上げる生活習慣を取り
入れなければなりません。いつ
も言っているように、西洋風の
食事をやめマイルドな糖質制限
を行うことが必要です。 スト
レスが多い場合は、副腎疲労を
考慮した方策を考えなければ、
なりません。免疫細胞は、生活
習慣の影響を受けやすい細胞で
す。きっちり生活習慣を改める
ことで、免疫細胞の機能を強化
し、新型コロナウイルスに立ち
向かうことが絶対に必要です。
まず、体温が35度代の人はこれ
を引き上げる努力が必要です。
それには、ココアや生姜やシナ
モンの摂取を行って下さい。し
かし、色々な注意事項があるの
で、栄養学に造詣の深い医師と
相談の上、行った方が良いと思
われます。

 生姜がないからしょうがない。















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