診療マル秘裏話  号外Vol.1906 令和2年9月13日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)CAR-T療法基礎研究商用化,地方大学起点に拡大
2)便秘薬の腸管バリア機能修復が,NAFLD治療に有効
















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 CAR-T療法基礎研究商用化,地方大学起点に拡大












 「閉塞性動脈硬化症(ASO)」
は、脚の動脈硬化が進み、血管
が詰まって血流が悪くなります。
重症になると脚の切断に至るケ
ースもあるほか、心臓や脳でも
動脈硬化を起こして脳梗塞や心
筋梗塞を発症する危険性が高く
なります。ASOに対し、2019
年9月に国内初の遺伝子治療薬
が保険適用となりました。山王
メディカルセンター(東京都港
区)血管病センターの宮田哲郎
センター長にこの薬の特徴や期
待を聞きました。ASOの典型
的な症状は、歩行中にふくらは
ぎ、尻にしびれや痛みが生じ、
少し休むとまた歩けるようにな
る「間欠性跛行(かんけつせい
はこう)」です。一定の距離を
歩くと表れる歩行障害です。進
行すると安静時にも症状が表れ
たり、足の甲や指に潰瘍や壊死
(えし)が生じたりして下肢切
断のリスクが高くなります。

 宮田センター長は「主に脚に
症状が出現しますが、たかが脚
の病気と侮ってはいけません。
全身の動脈硬化が進み、患者の
28%が心筋梗塞や狭心症といっ
た虚血性心疾患、22%が脳卒中
などの脳血管障害を合併してい
ます」と説明しています。

 手足の血圧を同時に測るAB
I検査で、血管が詰まっている
かどうかを確認できます。症状
が軽い場合は、抗血小板薬や血
管拡張薬などの薬物療法と運動
療法が有効です。それで効果が
なければ、血行を改善する血行
再建術を行います。

 その一つがカテーテル治療で
す。血管内にカテーテルという
細い管を通して、バルーン(風
船)やステント(網目状の筒)
で狭くなった血管を広げます。
体への負担は少ないのですが、
血管の詰まり方によっては効果
が期待できない人もいます。そ
うした人には「体の別の部分か
ら切り取った血管または人工血
管をつないで血流を回復させる
バイパス手術を行います」と宮
田センター長は言っています。
ところが、全身の状態が悪く、
血行再建術ができない重症患者
さんでは治療が難しくなります。
こうした患者さんに対して、遺
伝子治療薬「コラテジェン」(
一般名ベペルミノゲン・ペルプ
ラスミド)が使えるようになり
ました。

 ヒト肝細胞増殖因子(HGF)
という蛋白質をつくる遺伝子が
主成分で、下肢の筋肉に注射す
ると閉塞した血管の周囲に新し
い血管の形成を促します。臨床
試験では、潰瘍を改善する効果
が認められました。宮田センタ
ー長は「手術ができない重症患
者に対する有効な治療法として
期待されています」と話してい
ます。

 この薬は5年間の条件・期限
付きで承認され、保険適用とな
りました。期間中に200人の
データを集め、有効性が証明さ
れれば本承認を取得できる予定
です。

CAR-T療法について解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 基幹の機関を運営する期間中
に帰還する。       笑














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2】 便秘薬の腸管バリア機能修復が,NAFLD治療に有効













 日本メドトロニック(東京都
港区)は、冷凍アブレーション
カテーテル製品の適応について、
薬剤抵抗性を有する再発性症候
性の持続性心房細動の治療に広
げる承認を取得したと発表しま
した。今後は保険適用に向けた
手続きを進めます。冷凍アブレ
ーションカテーテルは心房細動
の原因である不規則な電気信号
の主要発生部位と考えられる肺
静脈を冷却剤を用いて冷凍焼灼
することにより、異常な電気伝
導の回路を遮断する治療法です。
心房細動は最も発症率の高い不
整脈の一つで、日本では現在1
00万人を超える患者がいると
いわれています。持続性心房細
動への適応拡大を通じ、より多
くの患者さんに同治療を届けて
いく予定です。

クライオアブレーション治療に

ついて解説している動画です。

 

 

 

 

 



 主要な腫瘍発生部位。笑
















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編集後記




 「閉塞性動脈硬化症(ASO)」
は、脚の動脈硬化が進み、血管
が詰まって血流が悪くなる病気
です。治療には、血管内にカテ
ーテルという細い管を通して、
バルーン(風船)やステント(
網目状の筒)で狭くなった血管
を広げる方法や、体の別の部分
から切り取った血管または人工
血管をつないで血流を回復させ
るバイパス手術を行う方法など
がありますが、いずれも身体の
負担が大きく、適応でない患者
さんは、その恩恵に預かること
ができませんでした。 全身の
状態が悪く、血行再建術ができ
ない重症患者さんには、遺伝子
治療薬「コラテジェン」(一般
名ベペルミノゲン・ペルプラス
ミド)が使えるようになったの
は喜ばしいことです。5年間の
条件・期限付きで承認され、保
険適用となっているので、5年
後に本承認が下りることを期待
したいと思います。
 日本メドトロニック(東京都
港区)が、冷凍アブレーション
カテーテル製品の適応について、
薬剤抵抗性を有する再発性症候
性の持続性心房細動の治療に広
げる承認を取得したと発表した
のは、喜ばしいことです。アブ
レーションには、不整脈を起こ
している部位を焼灼する方法と
冷凍する方法があります。冷凍
アブレーションカテーテルは心
房細動の原因である不規則な電
気信号の主要発生部位と考えら
れる肺静脈を冷却剤を用いて冷
凍焼灼することにより、異常な
電気伝導の回路を遮断する治療
ですので後者の方法になります。
心房細動は最も発症率の高い不
整脈の一つで、日本では現在1
00万人を超える患者がいると
いわれているため、この冷凍ア
ブレーションカテーテル治療は、
需要が、たくさん見込める治療
と言えるでしょう。持続性心房
細動への適応拡大を通じ、より
多くの患者さんに同治療を届け
て頂きたいものです。

 ホウホウのていで逃げる最中
に、反撃の方法を考えた。 笑



















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