診療マル秘裏話  号外Vol.1959 令和2年11月14日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★













目次
 
1)持続的電話カウンセリング+禁煙補助薬の有効性確認
2)ミニ肝臓分化・誘導し培養する製造法とサプリ開発













◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 持続的電話カウンセリング+禁煙補助薬の有効性確認












 米国の2施設で、30日以内に
たばこを1本以上吸い、ガンの
診断を受けて間もない患者さん
221 例を対象に、持続的な電話
カウンセリング+禁煙補助薬(
ニコチン代替療法、bupropion,
varenicline のいずれか)の提
供(強化治療)と短期の電話カ
ウンセリング+薬剤指導(標準
治療)の効果を非盲検無作為化
試験で比較しました。標準治療
では4週間にわたる週1回のカ
ウンセリングを実施し、強化治
療ではさらに隔週のカウンセリ
ング4回、月1回のカウンセリ
ング3回を追加しました。

 主要評価項目に規定した6カ
月時の7日間禁煙率(検査で確
認)は、強化治療群34.5%、標
準治療群21.5%でした(差13.0
%[95%CI 3.0%-23.3%]、オ
ッズ比1.92[95%CI 1.13-3.27]、
P<0.02)。強化治療群の77.0%
と標準治療群の59.1%が禁煙補
助薬を利用し(同17.9%[6.3%
-29.5%]、2.31[1.32-4.04]、
P=0.003)、主な有害事象はそ
れぞれ悪心(13例、6例)、発
疹(4例、1例)、吃逆(4例、1
例)、口内過敏(4例、0例)、
睡眠困難(3例、2例)、鮮明な
夢(3例、2例)でした。

肺年齢を若返らせる禁煙の大切

さについて解説している動画で

す。

 

 

 

 



 船名が鮮明に映っていた。笑













◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆














2】 ミニ肝臓分化・誘導し培養する製造法とサプリ開発












 横浜市立大学、味の素、東京
大学医科学研究所などの研究チ
ームは、ヒト由来の人工多能性
幹細胞(iPS細胞)からミニ
肝臓を分化・誘導し、培養する
製造法と、そこで必要となる成
分を盛り込んだサプリメントを
開発しました。動物由来原料を
用いず安全性も確保しました。
併せて血管や神経など肝臓以外
の細胞への分化誘導にも使える
としました。臨床試験で利用可
能な臓器の樹立などに役立ちそ
うです。

 再生医療の臨床応用を図る上
では、ヒト以外の動物由来の物
質を含まず、化学的に組成が明
らかな培地の使用が求められま
す。しかし、従来のミニ肝臓の
分化誘導用培地にはこの基準に
対応していない成分がありまし
た。研究チームは、既存の分化
誘導法とその各段階を再検討し
ました。最適化を図った結果、
新製法の確立とそこで使用する
サプリメントの開発にこぎ着け
ました。

 成果のうちサプリメントは味
の素が販売していきます。ミニ
肝臓だけでなく、ヒトiPS細
胞由来の細胞・組織・臓器の各
プロセスで有用性が見込めるた
め、研究チームは再生医療実用
化への後押しが期待できるとい
うことです。

 差異的な対応が最適の事案で
ある。          笑















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆














編集後記




 米国の2施設で、30日以内に
たばこを1本以上吸い、ガンの
診断を受けて間もない患者さん
221 例を対象に、持続的な電話
カウンセリング+禁煙補助薬(
ニコチン代替療法、bupropion,
varenicline のいずれか)の提
供(強化治療)と短期の電話カ
ウンセリング+薬剤指導(標準
治療)の効果を非盲検無作為化
試験で比較したのは素晴らしい
業績です。しかしながら、物凄
い労力が必要なカウンセリング
を強化治療で行っても、7日間
禁煙率が34.5%で標準治療の21
.5%よりは、有意に上回るもの
の低すぎると思いました。つま
り、禁煙治療は、依存症治療で
あり、一筋縄ではいかないもの
であることを痛感しました。
 横浜市立大学、味の素、東京
大学医科学研究所などの研究チ
ームが、ヒト由来の人工多能性
幹細胞(iPS細胞)からミニ
肝臓を分化・誘導し、培養する
製造法と、そこで必要となる成
分を盛り込んだサプリメントを
開発したのは、素晴らしい業績
です。加えて、動物由来原料を
用いず安全性も確保し、併せて
血管や神経など肝臓以外の細胞
への分化誘導にも使えるとした
のは、これからの発展性を見込
んだ研究と言えましょう。成果
のうちサプリメントは味の素が
販売して利益を産むこととミニ
肝臓だけでなく、ヒトiPS細
胞由来の細胞・組織・臓器の各
プロセスで有用性が見込めると
いうのは、再生医療実用化への
後押しとなる可能性が見えてき
たようです。

 八点の絵画の発展性を見込ん
だ画商がいた。      笑















************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
  解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」https://www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長 
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト http://eitokukaisalanuma.or.jp/
ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp
このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。