診療マル秘裏話  号外Vol.2005 令和3年1月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)様々なガン誘発蛋白質の標的蛋白質分解誘導薬
2)インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンは同時接種すべき













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 様々なガン誘発蛋白質の標的蛋白質分解誘導薬












 独・Boehringer Ingelheim社
とProxygen社は12月7日、さま
ざまなガン誘発蛋白質に対する
標的蛋白質分解誘導薬の特定を
目指し、提携・ライセンス契約
を締結したことを発表しました。
今回の提携により、Proxygenが
持つ独自の標的蛋白質分解誘導
薬の創薬プラットフォームと標
的蛋白質分解における専門技術
を、Boehringer Ingelheimの長
期戦略と融合させることで、フ
ァーストインクラスのブレーク
スルー治療薬をガン患者さんに
提供することが可能となる、と
いうことです。

性ホルモンについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 定型のやり方で提携した。笑















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2】 インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンは同時接種すべき













 日本では、2014年に23価肺炎
球菌ポリサッカライドワクチン
(PPV23) が高齢者を対象に定
期接種化されました。また、同
年に13価肺炎球菌結合型ワクチ
ン(PCV13) の接種が小児に加
えて65歳以上の高齢者を対象と
して承認されました。日本臨床
内科医会インフルエンザ研究班
リサーチディレクターの池松秀
之氏らは、両ワクチンの認識や
接種に関する意識を探るべく、
同会会員および高齢接種者を対
象にアンケートを実施しました。
インフルエンザワクチンとPCV1
3 の同時接種で安全性に懸念が
生じるような副反応は見られな
かったことなどが明らかになっ
たとし、同時接種を推奨すべき
であると第60回日本呼吸器学会
(9月20~22日、ウェブ開催)
で訴えました。

 日本臨床内科医会が会員の実
地臨床内科医647 人に実施した
アンケートでは、PPV23 の定期
接種、PPV23 およびPCV13 の任
意接種、PPV23接種後5年以上経
過時の高齢者への再接種につい
て、「積極的に勧奨する」とし
た割合はそれぞれ59%、35%、
38%にとどまっていました。
 
 任意接種するワクチンの種類
については、接種を積極的に勧
奨する医師および希望者のみに
接種する医師ともにPPV23 の割
合が高く(それぞれ59%、74%)、
PCV13 を接種する割合は低かっ
た(それぞれ12%、6.4%)。

 PCV13 の接種について、池松
氏は「PPV23 既接種の高齢者に
対して免疫学的に有用性がある
と思われるが、調査によりまだ
認知度が低く積極的に実施する
医師は少ないことが分かった」
と指摘しました。

 また、PPV23とPCV13いずれも
未接種もしくはPPV23接種後6カ
月以上経過した65歳以上の高齢
者60人を対象に、インフルエン
ザワクチンとPCV13 を同時期に
接種した際に生じた副反応に関
する調査結果を報告しました。
接種時期は2016年10月~17年4
月で、局所性副反応は疼痛(42
%)、発赤(28%)、腫脹(27
%)、動きの制限(12%)、全
身性副反応は筋肉痛(20%)、
全身倦怠感(17%)、頭痛(12
%)などでした。全例が治療ま
たは特別な治療を必要とせず、
短期間で消退、改善したという
ことです。  

 さらに、PPV23接種後5年経過
した65歳以上の高齢者127 人を
対象に、インフルエンザワクチ
ンとPCV13 を同時接種した際に
生じた副反応についての調査結
果も報告しました。接種時期は
2018年10~12月で、局所性副反
応は疼痛(23.6%)、発赤(15
.7%)、腫脹(15.7%)、動き
の制限(3.1%)。そのうちGra
de 3以上はそれぞれ0.8%、7.1
%、5.5%で見られたものの、全
例が治療を必要とせず自然消退
しました。全身性副反応は全身
倦怠感(11.8%)、筋肉痛(7.1
%)、頭痛(5.5%)、寒気(4.7
%)、関節痛(3.1%)などでし
たが、いずれも特別な治療は必
要とせず数日で改善しました。

 これらの調査結果を受け、池
松氏は「高齢のインフルエンザ
ワクチンとPCV13 の同時接種に
おいて、安全性に問題は見られ
なかった」と結論しました。 

 日本臨床内科医会の見解とし
て、同氏は「インフルエンザと
肺炎は死に直結するだけでなく
日常生活動作(ADL) の低下を
来すため、両ワクチンの接種に
よって高齢者の肺炎予防を図り、
健康寿命の延伸を実現すべきで
ある」と強調しました。「イン
フルエンザワクチン接種のため
に来院した65歳以上の高齢者に
肺炎球菌ワクチンの接種を勧奨
することは、接種率の向上に有
用である」と述べました。

肺炎球菌ワクチンについて解説

している動画です。

 

 

 

 



 工場での生産性の向上を図る。


 PPV23 ワクチンは商品名ニュ
ーモバックスで、23種類の肺炎
球菌の血清型抗原を含むもので
す。肺炎を起こしやすい肺炎球
菌の約80%をカバーします。

 PCV13 ワクチンは商品名プレ
ベナー13で、13種類の肺炎球菌
の血清型抗原を含みます。肺炎
を起こしやすい肺炎球菌の約60
~70%をカバーします。免疫誘
導能力が高いとされています。

 この二つのワクチンは、併用
する方が望ましいようです。併
用の仕方は、まだ一般的ではな
いので、割愛させて頂きます。













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編集後記




 独・Boehringer Ingelheim社
とProxygen社が12月7日、さま
ざまなガン誘発蛋白質に対する
標的蛋白質分解誘導薬の特定を
目指し、提携・ライセンス契約
を締結したことを発表したのは、
喜ばしいことです。ガン誘発蛋
白質に対する標的蛋白質分解誘
導薬を特定することは、新しい
試みだと思います。まだまだ、
製品化の道は、遠いのですが、
こうした新しい薬の創薬の準備
が進むのは、喜ぶべきことだと
思います。いつの日か、製品化
されて、その薬剤が副作用が少
ないことを期待したいと思いま
す。また標的蛋白質分解誘導薬
は、耐性ができにくいことが、
一番の利点だと思います。
 日本臨床内科医会インフルエ
ンザ研究班リサーチディレクタ
ーの池松秀之氏らは、両ワクチ
ンの認識や接種に関する意識を
探るべく、同会会員および高齢
接種者を対象にアンケートを実
施し、その結果、インフルエン
ザワクチンとPCV13 の同時接種
で安全性に懸念が生じるような
副反応は見られなかったことな
どが明らかになったとし、同時
接種を推奨すべきであると第60
回日本呼吸器学会(9月20~22
日、ウェブ開催)で訴えたのは、
素晴らしいことだと思います。
通常、不活化ワクチンの場合、
一週間空けることが必要とされ
ており、その一週間空けるとい
う作業が不要になったというこ
とだと思います。

 芙蓉の花が不要になった。笑















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