診療マル秘裏話  号外Vol.2007 令和3年1月9日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)第一三共が創製ADCで2つの臨床試験を開始
2)脂肪幹細胞由来エクソソーム使うCOPD治療研究に着手













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 第一三共が創製ADCで2つの臨床試験を開始












 第一三共は12月15日、自社創
製した抗ガン剤「DS-106
2」について、非小細胞肺ガン
を対象とする2つの臨床試験を
開始したと発表しました。特定
の遺伝子変異の有無で対象患者
さんを選び、既存薬が効かなく
なった場合の有効性などを検討
します。両試験とも日本や欧米
などで行います。

 EGFR遺伝子変異など、特
定の治療薬がある遺伝子変異(
アクショナブル遺伝子変異)が
ない非小細胞肺ガンを対象に、
第3相臨床試験を始めました。
化学療法や免疫チェックポイン
ト阻害剤が効かなかった患者さ
ん590例を登録し、有効性、
安全性について化学療法剤と直
接比較します。

 アクショナブル遺伝子変異が
ある肺ガンに対する第2相試験
も始めました。チロシンキナー
ゼ阻害剤と化学療法が効かなか
った患者さん150例を登録し、
有効性や安全性を評価します。

 DS-1062は、第一三共
が創製した抗体薬物複合体(A
DC)製剤です。

第一三共について解説している

動画です。

 

 

 



 政財界の人が、関わる製剤を
開発する。        笑















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2】 脂肪幹細胞由来エクソソーム使うCOPD治療研究に着手













 セルソースの裙本(つまもと)
理人社長はオンラインで開いた
2020年10月期の決算説明会で、
大学との共同研究を加速させる
考えを強調しました。大阪大学
と新たに脂肪幹細胞由来エクソ
ソームを用いた慢性閉塞性肺疾
患(COPD)治療に関する研
究の着手を決めました。細胞か
ら分泌される直径50~150
ナノメートルの小胞は、疾病治
療や診断のバイオマーカーとし
ての活用が世界的に注目されて
います。裙本社長は「基礎研究
からスタートさせるが臨床応用
に向けてしっかり進めていく」
と述べ、早期の技術開発に強い
意欲を示しました。

 COPDは喫煙や大気汚染が
原因で発症する慢性炎症性肺疾
患です。発症すると肺胞が少し
ずつ破壊されて肺気腫になり、
気管支が閉塞することで呼吸機
能の低下などを引き起こします。
裙本社長は「日本国内において
COPDに悩む患者は約530
万人と推計され、非常に大きな
市場であるものの、根本的な治
療法はまだ確立されていない」
と指摘しています。

 まずは脂肪組織に存在し、骨
や軟骨などに分化できる脂肪幹
細胞(ASC)から抽出した細
胞分泌物「セクレトーム」を用
いた治療による炎症などの症状
の進行抑制効果を検討します。
ASCセクレトームの成分解析
や肺をターゲットにした組織解
析によって治療の作用機序解明
も目指します。

 セルソースの2020年10月期の
売上高は前期比15%増の18億55
00万円、営業利益は同27%増の
4億1500万円でした。今期の売
上高は25億3900万円、営業利益
は5億7300万円を予想していま
す。提携医療機関の増加による
再生医療関連事業の成長を背景
に、2015年の創業以来5期連続
の増収増益を見込んでいます。

セルソースの創業者のインタビ

ューについて解説している動画

です。

 

 

 

 



 婚期を逸しても今期の売上高
にこだわる。       笑














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編集後記




 第一三共が12月15日、自社創
製した抗ガン剤「DS-106
2」について、非小細胞肺ガン
を対象とする2つの臨床試験を
開始したと発表したのは、喜ば
しいことです。抗体薬物複合体
(ADC)製剤は、ガン細胞の
抗原に対する、モノクローナル
抗体と低分子の抗ガン剤をリン
カーというものでつなぎ合わせ
たものです。リンカーの性質を
工夫すれば、ガン細胞にADC
が到達してから、低分子の抗ガ
ン剤の効果が発揮できるように、
設計できます。またドラッグデ
リバリーシステムの工夫により、
ADCは、ガン細胞にのみ到達
するように設計されています。
副作用が非常に出にくいように
考えられて作られているのです。
 セルソースの裙本理人社長が
オンラインで開いた2020年10月
期の決算説明会で、大学との共
同研究を加速させる考えを強調
したのは、喜ばしいことです。
大阪大学と新たに脂肪幹細胞由
来エクソソームを用いた慢性閉
塞性肺疾患(COPD)治療に
関する研究の着手を決めたと言
うことですから、これを皮切り
に、共同研究を加速する考えな
のでしょう。脂肪組織に存在し、
骨や軟骨などに分化できる脂肪
幹細胞(ASC)から抽出した
細胞分泌物「セクレトーム」を
用いた治療による炎症などの症
状の進行抑制効果を検討するの
は、何ともロマンがある研究だ
と感じました。

 最近の細菌が仮足を加速した。
















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