診療マル秘裏話  号外Vol.2319 令和4年1月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)高校ガン教育が12月16日、富山商業高校で開催
2)米国NFL選手はALSの有病率・死亡率一般の4倍














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 高校ガン教育が12月16日、富山商業高校で開催













 「ガン」の知識を身に着けよ
うと、来年度から高校でも始ま
る「ガン教育」が12月16日、富
山商業高校で開かれました。

 「ガン教育」は国民の2人に1
人が患う「ガン」の正しい知識
を身に着けようと、ガンの治療
法や患者さんの支援方法などを
学ぶというもので、今年度から
始まっている中学校に続き、来
年度からは高校でも保健体育の
授業に取り入れられます。

 ガン教育のモデル校に指定さ
れている富山商業高校では、ガ
ンの経験者による講演が行われ、
県ガン総合相談支援センターの
氷見三佐子さんが、20代で亡く
なった息子の闘病生活について
語りました。この中で氷見さん
は、息子が入院を繰り返しなが
らも医師を目指して独学で本を
読んでいたことを紹介し、命を
大切にして夢に向かって生きて
ほしいと生徒に呼びかけていま
した。

 ガン教育の中学校でのモデル

授業について解説している動画

です。

 

 

 



 姉弟で指定席に着席する。笑














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2】 神経幹細胞を遺伝子操作で活性化認知機能改善














 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
は不可逆的な神経変性疾患であ
り、ALS に関連する危険因子と
して、コンタクトスポーツなど
に伴う反復性頭部衝撃(RHI)
や外傷性脳損傷(TBI) などが
指摘されています。米・Boston
University's Chronic Trauma
tic Encephalopathy(CTE) Ce
nterのDaniel H. Daneshvar 氏
らが米国プロアメリカンフット
ボールリーグ(National Footb
all League;NFL) の選手を対
象に調査した所、ALS の有病率
および死亡率は同国一般男性の
約4倍であり、ALSを発症した選
手は非ALS選手よりもNFLでの現
役期間が長く、NFL でのプレー
期間とALS 発症の関連性が示唆
されたことをJAMA Net Open(2
021年12月15日オンライン版)
にて報告しました。

 Daneshvar氏らは、1960〜201
9年にプロデビューし1試合以上
に出場した引退後および現役の
NFL選手1万9,423人(年齢23〜7
8歳)を対象に、2020年10月3日
〜21年7月19日におけるALS有病
率および死亡率を算出しました。
さらに副次的評価として肥満度、
NFL での現役期間、人種、出生
地などとの関連を調査した。

 ALS 有病選手は38人(平均年
齢51.0±13.8歳)であり、死亡
したのは28人で、死因が明らか
な23人のうちALS が死因であっ
たのは22人でした。平均52.5±
13.8歳でALS と診断された後、
3.5±2.6年間生存していました。
年齢と人種を調整後の米国一般
男性人口に比べNFL 選手におけ
るALS 有病率は3.59倍(95%CI
2.48〜4.93),死亡率は3.94倍
(95%CI 2.62〜5.69) と有意
に高いと言う結果がでました。

 また、ALS 有病選手における
NFL での現役期間は平均7.0 年
であり、非ALS 選手の平均4.5
年より有意に長いと言う結果が
でました(オッズ比 1.2、95%
CI 1.1〜1.3、P<0.001)。ALS
を発症した選手と非ALS 選手に
おけるプロデビュー時のBMI 、
人種、試合出場回数、NFL 殿堂
入りの人数、ポジション、出生
地に違いは見られませんでした。
ロジスティック回帰分析を行っ
たところ、ALS 発症とNFL での
現役期間、デビュー年との間に
有意な関連が認められましたが、
人種やBMI との関連は認められ
ませんでした。

 同氏らは、本研究はNFL 選手
のALS 有病率およびNFL での現
役期間が長いほどALS 有病率が
高まることを示した初めての研
究であると述べています。

 ALS患者さんのiPS細胞を使い

発見した薬剤について解説して

いるニュース動画です。

 

 

 

 



 研究優位に立つために有意な
データを収集した。    笑














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編集後記




 「ガン」の知識を身に着けよ
うと、来年度から高校でも始ま
る「ガン教育」が12月16日、富
山商業高校で開かれたのは、喜
ばしいことです。国民の2人に1
人がガンになり、3人に1人が、
ガンで死ぬ時代ですから、ガン
に対する知識を高校生の内から
身に着けておくのは、本当に重
要なことだと私は考えます。20
代で亡くなった氷見さんの息子
さんは、さぞ無念だったことで
しょう。その無念な思いを誰よ
りも汲み取っていたからこそ、
「命を大切にして夢に向かって
生きてほしい」と生徒に呼びか
けたのだと思います。
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
が不可逆的な神経変性疾患であ
り、ALS に関連する危険因子と
して、コンタクトスポーツなど
に伴う反復性頭部衝撃(RHI)
や外傷性脳損傷(TBI) などが
指摘されている中、米国プロア
メリカンフットボールリーグ(
National Football League;NF
L) の選手を対象に調査した所、
ALS の有病率および死亡率は同
国一般男性の約4倍であり、ALS
を発症した選手は,非ALS選手よ
りもNFLでの現役期間が長く、N
FLでのプレー期間とALS 発症の
関連性が示唆されたことを報告
したのは、衝撃的としか言いよ
うがありません。頭部や頚部は
人間の急所ということを思い知
らされた気がします。

 笑劇が衝撃的な幕引きとなる。















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