診療マル秘裏話  号外Vol.2325 令和4年1月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)HER3ADCをFDAがNSCLC治療ブレイクスルーセラピーに指定
2)特定生活習慣にて、FGF21 血中濃度上昇を発見













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 HER3ADCをFDAがNSCLC治療ブレイクスルーセラピーに指定













 第一三共は本日(12月24日)
HER3に対する抗体薬物複合体(
ADC)であるpatritumab deruxt
ecan(U3-1402/HER3-DXd)が、
米食品医薬品局(FDA)より,第
3世代上皮成長因子受容体(EG
FR)チロシンキナーゼ阻害薬お
よびプラチナ製剤併用療法の治
療歴のあるEGFR変異を有する転
移性非小細胞肺ガン(NSCLC)
の治療を対象としてブレークス
ルーセラピー(画期的治療薬)
の指定を受けたと発表しました。

 今回の指定は、EGFR変異を有
する転移性または切除不能な非
小細胞肺ガン患者を対象とした
第1相臨床試験の結果に基づき
ます。同試験の成績は今年(20
21年)6月に開催された米国臨
床腫瘍学会(ASCO 2021) で発
表されました。

ADCについて分かりやすく解説

している動画です。10分58秒あ

たりからです。

 

 

 

 



 画期的治療薬で市場は活気に
満ちた。         笑














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2】 特定生活習慣にて、FGF21 血中濃度上昇を発見














 大阪大学は12月9日、「朝食
をあまり食べない」「毎日飲酒
する」「喫煙習慣がある」など
の生活習慣について、抗肥満作
用を有する因子の線維芽細胞増
殖因子(FGF)21 の血中濃度を
変化させることを発見したと発
表しました。この研究は、同大
キャンパスライフ健康支援・相
談センターの中西香織講師、瀧
原圭子教授らの研究グループに
よるものです。研究成果は、「
Scientific Reports」に掲載さ
れています。

 FGF21 は、糖脂質代謝を改善
するなどの抗肥満作用を有する
因子として知られており、2型
糖尿病や非アルコール性脂肪肝
炎(NASH)などの肥満関連疾患
の新しい治療戦略として期待さ
れています。一方、肥満症や2
型糖尿病患者では血清FGF21 値
が上昇していることも報告され
ています。この機序として、肥
満や2型糖尿病では「FGF21 抵
抗性」の状態となっており、FG
F21 の抗肥満作用が低下してい
ると考えられています。

 これまで、生活習慣と血清FG
F21 値の関連について報告がな
かったことから、今回研究グル
ープは、FGF21 血中濃度に影響
を与える生活習慣について調査
を実施しました。

 研究では、健康診断を受検し
た基礎疾患のない男性398 人を
対象とし、身体計測、血液検査、
問診による生活習慣調査と血清
FGF21 値との関連について解析
しました。

 その結果、血清FGF21 値は年
齢、肝機能に影響されるだけで
なく、朝食摂取頻度、飲酒頻度、
喫煙習慣などの生活習慣でも変
化することを発見しました。

 また、朝食を食べる頻度が「
週0~2日」、飲酒の頻度が「毎
日」と回答した群で、また、喫
煙者は非喫煙者と比較して血清
FGF21 値が有意に上昇していま
した。

 以上の結果より、これらの生
活習慣の下では、肥満症や2型
糖尿病と同様に、「FGF21 抵抗
性」状態となり、FGF21 の持つ
抗肥満作用が低下する可能性が
あることが示唆されました。

 今回、「朝食抜き、毎日飲酒、
喫煙などの生活習慣はFGF21 の
血中濃度を変化させており、FG
F21 のもつ抗肥満作用にも影響
を及ぼしている可能性が示唆さ
れた。これらの生活習慣改善が
肥満症の予防につながることが
期待される」と研究グループは
述べています。

 線維芽細胞増殖因子について

解説している動画です。

 

 

 



 血清検査を重視する会を結成
した。          笑














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編集後記




 第一三共が本日(12月24日)
HER3に対する抗体薬物複合体(
ADC)であるpatritumab deruxt
ecan(U3-1402/HER3-DXd)が、
米食品医薬品局(FDA)より,第
3世代上皮成長因子受容体(EG
FR)チロシンキナーゼ阻害薬お
よびプラチナ製剤併用療法の治
療歴のあるEGFR変異を有する転
移性非小細胞肺ガン(NSCLC)
の治療を対象としてブレークス
ルーセラピー(画期的治療薬)
の指定を受けたと発表したのは、
素晴らしい業績です。抗体薬物
複合体は、副作用が少ない上に
非小細胞肺ガンのような難治性
のガンにも画期的に効果が認め
られたということは、一気にた
くさんの医師が使用する可能性
があります。
 大阪大学が12月9日、「朝食
をあまり食べない」「毎日飲酒
する」「喫煙習慣がある」など
の生活習慣について、抗肥満作
用を有する因子の線維芽細胞増
殖因子(FGF)21 の血中濃度を
変化させることを発見したと発
表したのは素晴らしい業績です。
朝食を食べないではなく、食べ
られないのではないかと私は、
推測しています。それは、夜の
食事量が極端に多かったり、夜
遅くに食べたりすることによっ
て引き起こされるのではないか
と考えられるからです。飲酒や
喫煙などの嗜好品の習慣は依存
に陥りやすく、抗肥満効果を有
する線維芽細胞増殖因子(FGF)
21が効きにくくなることは容易
に予想できます。

 予想することを止そう。 笑













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