診療マル秘裏話  号外Vol.2539 令和4年9月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次

1)中外製薬の新ADC薬が未治療のDLBCLに適応追加
2)再生医療と遺伝子医療研究を一体的に推進する













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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 中外製薬の新ADC薬が未治療のDLBCLに適応追加











 中外製薬は、8月24日付で同
社の抗ガン剤「ポライビー」が、
未治療のびまん性大細胞型B細
胞リンパ腫(DLBCL)に対
する適応追加の承認を取得した
と発表しました。未治療のDL
BCLに対して新薬が承認され
るのは20年ぶりです。昨年承認
を取得した、再発または難治性
のDLBCLだけでなく、未治
療のDLBCLにも広がったこ
とで、2029年までにピーク時で
最大600億円の売り上げを見
込んでいます。

 ポライビーは、抗体と低分子
化合物を組み合わせた抗体薬物
複合体(ADC)です。今回、
国際共同第3相試験(P3)を
実施し、ポライビーと抗ガン剤
「リツキシマブ」など4種の薬
剤を組み合わせた「R-CHP」
との併用療法が、リツキシマブ
など5種類の薬物による標準療
法「R-CHOP」比べて有効
なことを確認したことで承認さ
れました。R-CHOPより優
越性があることから、「第一選
択薬となることを期待している」
(同社)とのことです。

 ガン治療とバイオ医薬品につ

いて解説している動画です。

 

 

 

 



 両方の併用療法が用いられる。
















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2】 再生医療と遺伝子医療研究を一体的に推進する















 文部科学省は来年度から、i
PS細胞(人工多能性幹細胞)
などを使う再生医療と、病気の
原因となる遺伝子を改変する「
遺伝子治療」の研究を一体的に
推進する方針を固めました。i
PS細胞を中心に10年間で約
1100億円を投じてきた現行
の計画の後継と位置づけ、先端
医療分野の国際競争力を高める
ことが狙いです。文科省は、計
画を5年かけて実施する予定で、
来年度当初予算の概算要求に、
関連事業費として120億円程
度を盛り込みます。

 新たな支援計画では、再生医
療と遺伝子治療の融合研究など
を進める中核拠点を設けます。
融合研究では、患者さんの皮膚
などからiPS細胞を作製、ゲ
ノム編集で病気の原因となる遺
伝子を修正したうえで細胞を増
やし、体内に戻す治療法の開発
などが想定されます。中核拠点
と他の研究機関、産業界との連
携を図り、若手研究者の育成も
強化します。

 iPS細胞研究をめぐっては、
開発者の山中伸弥・京都大教授
のノーベル賞受賞を機に、国が
集中的な支援を開始しました。
理化学研究所などが2014年、i
PS細胞から作った細胞を目の
難病患者さんに移植する世界初
の臨床研究を実施したほか、パ
ーキンソン病、虚血性心筋症な
どの治療への応用も進んでいま
す。ただ、一般医療として広く
利用されるには至っていません。
一方、遺伝子治療は、遺伝子を
効率的に改変するゲノム編集技
術などの登場で、実用化が今後
進展すると見込まれています。

 文科省が再生医療と遺伝子治
療の研究を一体的に推進するの
は、iPS細胞研究への偏重が
指摘されていることも背景にあ
ります。日本発のiPS細胞研
究はこれまでの手厚い支援で、
世界のトップクラスを維持して
います。質の高い学術誌に掲載
された論文数でも、米国に次い
で2位です。

 その一方、他分野の研究者か
らは、進展が著しい遺伝子治療
などへの投資も増やすべきだと
の批判もありました。実際、国
内の遺伝子治療の人材や研究基
盤は手薄で、実用化では、欧米
や中国に水をあけられています。
国際競争に遅れないためにも、
再生医療と遺伝子治療の垣根を
なくし、双方の利点をいかした
治療法などの研究開発が求めら
れます。

 遺伝子医療について解説して

いる動画です。ウイルスで起こ

るATLLは、感染症で起こる血液

のガンと言えます。

 

 

 

 



 基板の研究基盤を固める。笑














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編集後記



 中外製薬が、8月24日付で同
社の抗ガン剤「ポライビー」が、
未治療のびまん性大細胞型B細
胞リンパ腫(DLBCL)に対
する適応追加の承認を取得した
と発表したのは、喜ばしいこと
です。昨年承認を取得した、再
発または難治性のDLBCLに
適応というのが間違っていたと
思います。いつも申し上げてい
ますが、ADC は有効な治療です
が既存の治療の後の投与では、
成績が落ちることは明らかです。
ADC をファーストチョイスに用
いるように進めていくことこそ
患者さんのためになると私は考
えています。
 文部科学省は来年度から、i
PS細胞(人工多能性幹細胞)
などを使う再生医療と、病気の
原因となる遺伝子を改変する「
遺伝子治療」の研究を一体的に
推進する方針を固めたことは、
喜ばしいことです。今まで再生
医療に偏重し過ぎた所を元に戻
すという意味では良いと思いま
す。この動きは、昨年の菅政権
の時からありました。だだ遺伝
子医療は技術的に単独で効果を
発揮することは難しく、そこを
再生医療で補うという側面があ
るのではないかと私は考えてい
ます。

 八機の援軍が戦況を変える効
果を発揮した。      笑














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