診療マル秘裏話    Vol.748 平成30年4月11日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)iPS 細胞由来樹状細胞ががんの進行を遅らせる
2)慢性の腰痛は安静より動かした方が痛みが軽減
















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 iPS 細胞由来樹状細胞ががんの進行を遅らせる












 人のiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から免疫の司令塔役を
担う「樹状細胞」を作製し、が
んの進行を大幅に遅らせること
にマウスの実験で成功したと、
和歌山県立医大のチームが発表
しました。


 免疫反応を利用した効果的な
がん治療につながる成果で論文
が英電子版科学誌サイエンティ
フィック・リポーツに掲載され
ました。

 樹状細胞は、がんの特徴を他
の免疫細胞に知らせ、攻撃指令
を出します。同医大の山上裕機
教授(消化器外科)らは、健康
な人のiPS細胞を樹状細胞に
変化させ、大腸がんに強く反応
する遺伝子を加えて培養しまし
た。 大腸がんのマウス7匹に
注射すると、15日後の腫瘍の大
きさは、治療しなかったマウス
と比べて約4分の1に抑えられ
ました。

 がん患者さんの血液から樹状
細胞を取り出し、がんへの反応
を強めて体内に戻す治療は既に
ありますが、大量の血液が必要
な上、患者さんの樹状細胞は働
きが悪く、効果は限定的でした。

 山上教授は「医療応用には、
時間がかかるが、iPS細胞を
使えば治療効果の高い樹状細胞
を作ることができ、体への負担
も小さい。今後は安全性などを
慎重に検証したい」と話してい
ます。

体液性免疫について解説してい

る動画です。

 

 

 

細胞性免疫について解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 慎重に身長を測定する。笑












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2】 慢性の腰痛は安静より動かした方が痛みが軽減













 国民病とも言われている腰痛
は、はっきりとした原因が分か
らないことが多いそうです。骨
折やがんの骨転移、椎間板ヘル
ニアなどの明らかな原因が見つ
からない慢性の腰痛は、安静に
するよりも、腰と体を積極的に
動かした方が予防や痛みの軽減
につながる場合があることが分
かってきました。手軽にできる
体操を紹介します。 

 千葉県の四十代女性看護師は、
十数年前に受けた整体をきっか
けにぎっくり腰を発症し、慢性
的な腰痛を患いました。仕事中、
採血で中腰になったり、長時間
座ったりするとつらかったので
すが、忙しくて医師に診てもら
う事もできないまま症状は悪化
しました。 寝返りすらつらい
状態になりました。

 東京大病院22世紀医療セン
ター特任教授の松平浩(こう)
さん(整形外科)が診察すると、
女性は運動不足の状態でした。
腰をかばう行動が身につき、若
いころからしていた水泳もやめ
ていたということです。

 松平さんは磁気共鳴画像装置
(MRI)や触診などで原因と
なる病気がないことを確認しま
した。腰を動かさないでいた事
から、背骨や筋肉のスムーズな
動きが失われて硬直化してしま
ったと判断しました。「腰痛の
ときはできるだけ安静にしてい
る方が良いと多くの人が考えて
いるが、長期間腰を動かさない
でいると、血流が悪くなり、か
えって過敏に痛みを感じるよう
になってしまう」と説明してい
ます。

 指導したのは、自ら考案した
「これだけ体操」です。さまざ
まな体操がありますが、これだ
けは続けてもらいたいと考え名
付けました。基本は息を吐きな
がら、三秒間、腰を反らすだけ
です。

 足を肩幅より少し広めに平行
に開いて膝を曲げずに立ち、両
手を指先を下にしてお尻に当て
ます。肩甲骨を寄せ、胸を開い
てあごを引きます。両手はでき
るだけ近づけて骨盤を前に押し
込むイメージで腰を反らします。
「“イタ気持ちいい”ぐらいが
ちょうど良い。一、二回を一日
に数回やる」と松平さん。

 腰椎の骨の間には、クッショ
ンの役目をする椎間板がありま
す。いちばん負担がかかるのは、
四番目と五番目の腰椎の間です。
ちょうどベルトを着ける位置で
す。

 椎間板の真ん中にはゼリー状
の髄核という部分があり、猫背
の姿勢や、前かがみの状態での
作業が続くと、後ろにずれてし
まいます。後ろにずれた状態を
松平さんは「腰痛借金」と名付
けました。借金が重なると、ぎ
っくり腰になったり、椎間板か
ら髄核が出てしまうヘルニアに
なったりします。

 「中腰の作業や長時間のデス
クワークが続いたときは“腰痛
借金がたまっているな”と考え
ます。その都度、これだけ体操
をして借金を返済します。朝や
昼の時間を決めて体操すれば、
“貯金”もできる」と説いてい
ます。

 気を付けなければならないの
が、腰痛の原因が病気の場合で
す。これだけ体操をしたとき痛
みがお尻から太ももより下に響
くときは「整形外科医を受診し
てほしい」と注意しています。
横になってじっとしていてもう
ずく場合や足の脱力がある場合
も、がんや骨粗鬆症、椎間板ヘ
ルニアを疑います。

 「ぎっくり腰になっても安静
はせいぜい二日まで。慢性的な
腰痛の多くは心配の必要がない
もので、仕事にも早く復帰して
無理なく働く方が、腰痛が慢性
化しづらいとされています。適
度な運動や体操で腰痛が起きな
いよう自分でコントロールがで
きるようになるのが望ましい」
と語っています。

腰痛の本当の原因について解説

している動画です。

 

 

 

 



 運動不足で不測の事態が発生
する。笑












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編集後記




 人のiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から免疫の司令塔役を
担う「樹状細胞」を作製し、が
んの進行を大幅に遅らせること
にマウスの実験で成功したのは、
偉大な業績です。iPS細胞を
使えば治療効果の高い樹状細胞
を作ることができ、体への負担
も小さいというのは、この治療
法の大きな長所と言えましょう。
今後は安全性などを慎重に検証
して臨床応用できるように持っ
て行って頂きたいと思います。
 腰痛のときはできるだけ安静
にしている方が良いと多くの人
が考えているようですが、長期
間腰を動かさないでいると血流
が悪くなり、かえって過敏に痛
みを感じるようになってしまう
と共にその過敏な痛みが脳の中
のミクログリア細胞で発する様
になり、痛みの神経回路ができ
て、神経障害性疼痛となってし
まいます。これは、抗生物質の
ミノマイシンで治療するしか、
ありません。

 古紙でできた輿に乗って腰を
痛める。笑









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