診療マル秘裏話  Vol.800 平成31年4月10日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)肝硬変の進行を抑える細胞シートの作製に成功
2)高齢ドライバーの約27%の人に認知機能の衰え















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 肝硬変の進行を抑える細胞シートの作製に成功













 重い肝硬変の進行を抑える細
胞シートの作製に成功したとす
る研究成果を、鳥取大チームが
まとめました。マウスの実験で
効果が確認できたため、2019年
度にも臨床試験(治験)を始め
る計画です。神戸市で開かれる
日本再生医療学会で22日発表し
ます。

 ウイルス感染や大量飲酒など
で肝炎になると、組織が硬くな
る「線維化」が起こり、肝硬変
に至る場合があります。重い肝
硬変の国内患者数は約6万人と
推定されますが移植以外に有効
な治療法はなく、肝がんを発症
する人も多いとされています。

 チームの汐田 剛史教授(再
生医学)らは、人の骨髄などか
ら採取した間葉系幹細胞に特定
の化合物を加えて肝臓の細胞に
変化させ、厚さ1~2ミリのシー
ト状に加工する技術を開発しま
した。シートからは線維を溶か
す酵素が出る仕組みで、これを
3枚重ねて、肝硬変のマウスの
肝臓に貼って、1週間後、何も
しなかったマウスと比べると線
維化した部分が約4割少なかっ
たということです。

 治験では、患者さん本人の間
葉系幹細胞からシートを作製し
ます。汐田教授は「効果は少な
くとも数か月続くと期待できる」
と話しています。

 河田則文・大阪市立大教授(
肝胆膵内科 )の話「線維化を
直接抑える治療法として注目さ
れる。今後は効果が出るシート
の大きさなどを検証する必要が
ある」


【間葉系幹細胞】骨髄や脂肪の
中に存在し、骨や筋肉、脂肪等
に変化する能力を持つ細胞です。
傷ついた組織の修復を促す働き
もあるとされ、様々な再生医療
で応用が進んでいます。

他人の幹細胞で肝硬変を治療す

る治験について解説している

動画です。

 

 

 

 



 懸賞金を検証する。笑














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2】 高齢ドライバーの約27%の人に認知機能の衰え















 昨年1年間に認知機能検査を
受けた75歳以上の高齢ドライバ
ー216万5349人のうち、
2.5%にあたる5万4786人が
「認知症のおそれ」(第1分類)
と判定されたことが、警察庁の
まとめでわかりました。「認知
機能低下のおそれ」(第2分類)
を合わせると、約27%の人に認
知機能の衰えが認められました。

 警察庁によると、第2分類は
53万1057人(24.5%)、
「問題なし」(第3分類)は1
57万9506人(73%)でし
た。

 現行の認知機能検査は2017年
3月施行の改正道交法で導入さ
れ、今年で施行から3年目を迎
えます。75歳以上は、3年に1
度の免許更新時と信号無視など
特定の違反時に、判断力や記憶
力を測定します。第1分類だと
医師の診断を受けなければなら
ず、認知症と診断されれば免許
取り消し・停止の行政処分を受
けます。

 昨年、死亡事故を起こした75
歳以上の高齢ドライバーは46
0人でした。事故前に検査を受
けた414人のうち、第1分類
は20人(4.8%)、第2分類が1
84人(44.4%)、第3分類が
210人(50.7%)でした。

 死亡事故を起こした高齢ドラ
イバーの場合、約半数が第1、
2分類で、警察庁は、認知機能
の低下が影響している可能性が
あるとみています。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 



 高齢者の恒例の行事。笑















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編集後記




 重い肝硬変の進行を抑える細
胞シートの作製に成功したとす
る研究成果をまとめたのは素晴
らしい業績です。肝硬変に対す
る治療は、対症療法しかありま
せん。それを再生医療で、動物
実験に成功するというのは大変
な困難を伴った試みだったと、
推測致します。肝硬変は繊維化
が起こることで、肝臓が固くな
る状態のことを言います。一度
繊維化を起こして、固くなった
肝臓は、元に戻らないと言われ
ています。 人の骨髄などから
採取した、間葉系幹細胞に特定
の化合物を加えて肝臓の細胞に
変化させ、厚さ1~2ミリのシー
ト状に加工する技術を開発した
のは、慧眼と言えましょう。シ
ートからは線維を溶かす酵素が
出る仕組みで、これを3枚重ね
て、肝硬変のマウスの肝臓に貼
って、1週間後、何もしなかっ
たマウスと比べると線維化した
部分が約4割少なかったという
のは、画期的な発見と言っても
過言ではないでしょう。
 昨年1年間に認知機能検査を
受けた75歳以上の高齢ドライバ
ー216万5349人のうち、
2.5%にあたる5万4786人が
「認知症のおそれ」(第1分類)
と判定されたことが、警察庁の
まとめで分かったのは、喜ばし
いことです。人は誰でも衰える
というのは、自明の理ですが、
衰える能力を正確に測定して、
事故を起こす前に、免許を返納
するというのが、高齢者ドライ
バーのあるべき姿と言えましょ
う。現行の認知機能検査は2017
年3月施行の改正道交法で導入
され、今年で施行から3年目を
迎えるということで、認知症の
高齢者ドライバーの対策は少し
づつですが進みつつあります。
75歳以上は、3年に1度の免許
更新時と信号無視などの特定の
違反時に判断力や記憶力を測定
し、第1分類だと医師の診断を
受けなければならず、認知症と
診断されれば、免許取り消し・
停止の行政処分を受けるのは、
事故を減らすために、やむを得
ない行政処分と言えましょう。

 自己虫という虫が、信号無視
の違反を呼ぶ。笑











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