診療マル秘裏話  Vol.805 令和1年5月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)小児期夜型生活習慣は、虫歯のリスク を上昇する
2)ゲノム編集技術による人間の受精卵の遺伝子改変















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】小児期夜型生活習慣は、虫歯のリスク を上昇する












 北海道大学は4月18日、小児
期の夜型の生活習慣は虫歯のリ
スクを高めるという調査結果を
発表しました。この研究は、同
大大学院歯学研究院の八若保孝
教授と北海道医療大学リハビリ
テーション科学部の西出真也講
師らの研究グループによるもの
です。研究成果は、「Journal 
of Dental Sciences」に掲載さ
れています。

近年、テレビやインターネット
などの娯楽を1日中利用する事
ができるようになった一方で、
夜型の生活習慣は、肥満や生活
習慣病などに繋がることが報告
されています。 同様に、虫歯
発生のリスクも高まると予想さ
れますが、これまで科学的に示
した研究はありませんでした。
研究グループは北海道大学病院
歯科診療センター小児・障害者
歯科外来を受診した16歳以下の
全身疾患のない患者さん230 名
を被験者とし、患者さんに生活
習慣を記録する用紙を配布しま
した。長期休暇や、旅行、学校
行事のない時期に、就寝時刻、
起床時刻、食事時刻、間食時刻
とその内容、歯磨きの時刻・要
した時間を8日間、家庭で記録
するよう依頼しました。 また、
口腔内の虫歯の本数は、患者さ
んの担当医の診断により算出し
ました。なお、同研究は北海道
大学病院自主臨床研究審査委員
会の審査・承認のもとで行われ、
患者さんの保護者へは、同研究
の趣旨等を口頭で説明の上、同
意が得られた場合のみ調査を行
いました。

その結果、140名(1~16歳)の
被験者から有効な回答を得まし
た。被験者の内訳は年齢7.2±3
.5歳(平均値±標準偏差)、男
児77名、女児63名でした。すべ
ての回答項目において、年齢、
性別、回答時期による差は認め
られませんでしたが年齢と睡眠
時間帯(就寝時刻と起床時刻の
中央の時刻により算出)および
睡眠時間の間に相関が認められ、
高年齢になるにつれて夜型にな
り、睡眠時間が短くなる傾向が
ありました。

乳歯列期の被験者38名(2~7歳)
の生活習慣と虫歯の本数の関係
を解析した所、就寝時刻、夕食
時刻、夕食時刻のばらつき(標
準偏差)、間食回数は虫歯の本
数と統計的に有意な相関があり
ました。また、重回帰分析によ
り、就寝時刻・夕食時刻と間食
回数は互いに独立した因子であ
ることが分かり夜型の生活習慣
そのものが虫歯のリスクである
ことが明らかになりました。次
に、永久歯列期の小児33名(11
~16歳)について同様の解析を
行った所、夕食時刻のばらつき
のみ虫歯の本数と相関がありま
した。これらの結果から、年少
児ほど、夜型の生活習慣の影響
が大きいと考えられるという事
です。これは、年少児ほど睡眠
や食事などの生活習慣の乱れが、
体のサーカディアンリズム(血
圧や体温など、体の機能にみら
れる約24時間周期のリズム)に
及ぼす影響が大きいことが原因
と考えられます。虫歯(う蝕症)
は、ミュータンスレンサ球菌を
中心とする細菌が糖質を摂取し
て産生する酸により起こる疾患
ですが、永久歯における虫歯の
初発は多くの場合が小児期です。
夜型の生活習慣をもつ子は、夜
遅くに食事や間食をします。夜
間は唾液が減少し、防御機構が
弱まるため、細菌が増え、虫歯
発生・進行のリスクが高まると
考えられます。

従来から経験的には夜更かしを
することや、夜遅くに食べるこ
とが健康を害するとは言われて
きましたが、今回の研究により、
科学的に実証することができま
した。今後は、家庭や学校、歯
科医院などの場で、虫歯予防の
観点からも、早寝早起きが推奨
されることが期待されます。

このニュースのニュース動画で

す。

 

 

 

 

 



 水晶による占いの鑑定を推奨
する。笑














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2】 ゲノム編集技術による人間の受精卵の遺伝子改変















 政府の生命倫理専門調査会は
4月22日、ゲノム編集技術によ
る人間の受精卵の遺伝子改変に
ついて、遺伝性疾患を対象とし
た基礎研究についても、認める
方針を固めました。ゲノム編集
については、不妊治療など生殖
補助医療に役立つ基礎研究のみ
認めた指針が今月施行されまし
た。来春にもこの指針の改正案
をまとめる見通しです。


 遺伝性疾患の病態の解明や、
治療法の開発につながることが
期待されます。遺伝子を改変し
た受精卵を、人間や動物の子宮
に戻す事は引き続き認めません。

人受精卵のゲノム編集について

解説している動画です。

 

 

 

 

 

 



 今月施行された指針について
思考する。笑














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編集後記




 北海道大学が4月18日、小児
期の夜型の生活習慣は虫歯のリ
スクを高めるという調査結果を
発表したのは偉大な業績です。
近年、テレビやインターネット
などの娯楽を1日中利用する事
ができるようになった一方で、
夜型の生活習慣は、肥満や生活
習慣病などに繋がることが報告
されています。また同様に虫歯
発生のリスクも高まると予想さ
れますが、これまで科学的に示
した研究は皆無であったという
ことで灯台下暗しと言えるので
はないでしょうか? 大人でも
夜型の生活習慣が続くと肥満や
生活習慣病になることが分かっ
ていて、子どもは、早寝早起き
が容易にできる環境が多いので
すが、おとなになると付き合い
などで夜遅くに食事という場面
が多くなります。 ただ大人で、
早寝早起きをすると睡眠のコア
タイムを外すことが多いので、
できれば、11時頃まで起きてい
ることが望ましいと思われます。
政府の生命倫理専門調査会は
4月22日、ゲノム編集技術によ
る人間の受精卵の遺伝子改変に
ついて、遺伝性疾患を対象とし
た基礎研究についても、認める
方針を固めたのは喜ばしいこと
です。生殖医療の基礎研究以外
でも、遺伝性の疾患などの深刻
な病気の治療法開発は、急務で
あると言えるからです。遺伝性
疾患の病態の解明や、治療法の
開発に、ぜひ結び付けて頂きた
いものです。生命倫理に関わる
事柄については、神のみぞ知る
ということが多いので。神なら
ぬ身の人間では、どの治療法を
取捨選択するかに置いて過ちを
してしまうことは、あり得る事
だと思います。 しかしながら、
努力を最大限して、(人事を尽
くして天命を待つ)犯した過ち
は、やむを得ないと諦めも付き
ますが、たいした努力もせずに
天命だけをひたすら待ち続ける
というのは、甘えた態度である
と私は考えています。失敗する
ことを恐れず、チャレンジして
一歩踏み出す事が、良きチャレ
ンジ精神そのものと言えるでし
ょう。神様は、とことんそうし
たチャレンジ精神に対して良き
答えを出してくれると確信して
います。

 取捨選択して洗濯機に放り込
む。笑


















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