診療マル秘裏話  Vol.830 令和1年11月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★













目次
 
1)「黄斑」が、加齢により傷むのが加齢黄斑変性
2)超音波消化管ビデオスコープ国内と香港で発売















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】「黄斑」が、加齢により傷むのが加齢黄斑変性












 目の網膜の中心部にあり、物
を見るのに重要な役割を果たす
「黄斑」が、加齢により傷むの
が加齢黄斑変性(AMD)です。
2008年以降、注射薬による新た
な治療法が導入され、一部の患
者さんでは症状の改善が期待で
きるようになりました。日本大
学病院(東京都千代田区)アイ
センターの島田宏之客員教授に
聞きました。光は網膜で感知さ
れ、神経信号として脳に伝わり
ます。AMDでは網膜の中心部
にある黄斑に障害が起こるため
網膜の機能が果たせなくなりま
す。 50歳以上の1.3%にみられ、
国内患者数は推計69万人と言わ
れています。加齢、喫煙、遺伝
などが発症に関与するとされて
います。「片方の目がAMDに
かかると、もう片方の目が罹患
(りかん)するリスクが20倍に
高まります」と島田医師は言っ
ています。

 滲出(しんしゅつ)型と萎縮
型という二つのタイプがありま
す。全体の9割を占める滲出型
では網膜の後ろに異常な血管が
でき、むくみや出血が生じて、
物がゆがんで見えたり、視野の
中心部が欠けて暗く見えたり、
視力が低下したりといった症状
が表れます。

 視力は月単位の速さで低下し、
患者さんは「本や新聞の読みた
いところが見えない」「道で知
人と会っても相手の顔が分から
ない」といった悩みを抱えてい
るということです。進行すると
日常生活への影響は大きく、視
覚障害の原因の第4位となって
います。一方、萎縮型の進行は
緩やかです。滲出型AMDに対
して、約10年前に「抗VEGF(血
管内皮増殖因子)療法」という
治療法が登場し、症状の改善が
期待できるようになりました。
異常な血管をつくるVEGFの働き
を阻害する治療で、現在主に使
われているのはラニビズマブ、
アフリベルセプトという薬です。
ブロルシズマブという新薬が承
認申請段階にあります。ラニビ
ズマブ、アフリベルセプトは最
初は月1回の注射を3回行い、
その後は病状に応じて1カ月~
数カ月に1回の頻度で繰り返し
ます。

 病気の進行度にもよりますが、
「見え方のゆがみが減少した」
「視野の中心が明るくなった」
といった効果を実感できること
が多いということです。まれに、
注射した目に細菌が入って炎症
が起きたり(眼内炎)、別の副
作用として脳卒中を発症したり
することがあります。根本治療
ではないことや医療費の患者負
担が1回約5万円(3割負担の
場合)と高額であることも課題
です。将来的には、人工多能性
幹細胞(iPS細胞)を用いて
網膜細胞を再生する手法が、根
治につながる治療法として期待
されているということです。

加齢黄斑変性症を緩和する自然

療法について解説している動画

です。

 

 

 



 後学のため、高額の値段をお
尋ねする。        笑
















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆














2】 超音波消化管ビデオスコープ国内と香港で発売












 オリンパスは、胃や十二指腸
に挿入し、体腔内からの膵臓や
胆道の精密診断を目的に、操作
性や挿入性をはじめ、超音波画
質を向上させた「超音波消化管
ビデオスコープ GF-UE2
90」を、10月15日から国内と
香港で発売します。英国、アジ
アの一部地域においても各国の
法規制に対応でき次第、順次販
売を予定しています。

 同社は1982年、膵臓がんの早
期発見を目指して超音波内視鏡
を世界で初めて実用化しました。
通常の内視鏡では膵臓を直接観
察できないのですが、超音波内
視鏡では胃や十二指腸に挿入し
た内視鏡の先端部から超音波を
発し、その反射画像から体腔内
の検査が行えます。新製品は20
05年に導入した後継機種と位置
づけ、需要拡大を目指していま
す。

胆膵の内視鏡の扱い方について

の動画です。

 

 

 

 



 後継機種の光景を見て、エン
ジンの口径を測る気になった。

















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆















編集後記




 目の網膜の中心部にあり、物
を見るのに重要な役割を果たす
「黄斑」が、加齢により傷むの
が加齢黄斑変性(AMD)とい
う病気です。以前にもお話した
ことがありますが、私の父親が
滲出型の加齢黄斑変性症でした。
父親の訴えは、眼が良く見えな
いというものでした。父は緑内
障を既往症として持っていたの
で、またやも緑内障が悪化した
のかもしれないと想像していま
した。見えない、見えないとい
う割には、書類などで見えてい
る場合もあり、どうなっている
のか不思議でした。曲がった様
に見える所が特に見えないので、
それ以外の所に焦点を合わせる
ことで何とか物を見ていたとい
うことに気が付きました。緑内
障の増悪にしては、眼の痛みを
訴えず、眼圧も上がらなかった
ので、診断が付かず、本格的な
診断がついたのは、死の数日前
でした。もう少し早く気づいて
上げればよかったと反省しきり
です。
 オリンパスが、胃や十二指腸
に挿入し、体腔内からの膵臓や
胆道の精密診断を目的に、操作
性や挿入性をはじめ、超音波画
質を向上させた「超音波消化管
ビデオスコープ GF-UE2
90」を、10月15日から国内と
香港で発売するのは、画期的な
機器の販売になると私は確信し
ています。 通常の内視鏡では
膵臓を直接観察できないのです
が、超音波内視鏡では胃や十二
指腸に挿入した内視鏡の先端部
から超音波を発し、その反射画
像から体腔内の検査が行えると
言う事ですから、本当に素晴ら
しい医療機器が現れたものだと
感心しています。同社は1982年、
膵臓がんの早期発見を目指して
超音波内視鏡を世界で初めて実
用化したということですから、
37年経って、色あせない技術力
を肌で感じました。

 医療機器に災害で電力危機が
現れ、危機的状況となる。 笑
















************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
  解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」https://www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長 
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト https://www.eitokukaisalanuma.or.jp/
ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp
このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。