診療マル秘裏話  Vol.849 令和2年3月18日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
 
1)慢性腎臓病(CKD)をテーマにした,メデイアセミナー開催
2)心臓カテーテル治療で,新手技有用性を検証する治験















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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 慢性腎臓病(CKD)をテーマにした,メデイアセミナー開催











 協和キリンは3月12日の「世
界腎臓病デー」を前に、都内で
「慢性腎臓病(CKD)」をテ
ーマにしたメディアセミナーを
開きました。CKDの疾患啓発
や予防の活動に取り組む日本腎
臓病協会の理事長で川崎医科大
学の柏原直樹副学長をはじめ、
腎臓病に造詣の深い埼玉医科大
学の岡田浩一教授、東京慈恵会
医科大学の福井亮助教、杏林大
学の要伸也教授、横浜市立大学
の田村功一主任教授が登壇。C
KDの病態や認知度、対策の重
要性などについて講演しました。

 生活習慣の変化や高齢化を背
景に腎臓病は増加しています。
CKDは脳卒中、心臓病、認知
機能障害とも関係しており、健
康寿命を損なう要因となってい
ます。世界的にも透析患者さん
は増加傾向にあり、医療経済上
も大きな問題といえます。

 柏原理事長によれば、日本の
成人人口の10~13%、実に1200
万人がCKD患者ということで
す。糖尿病や高血圧などの生活
習慣病が背景因子となり発症す
ることが多いとされています。
CKDは腎不全、脳卒中、心血
管疾患のリスクが高いものの、
腎機能の低下は若い世代から対
策を取ることで防ぐことができ
る可能性があります。

 協和キリンと日本腎臓病協会
は2019年5月に締結した腎臓病
の疾患啓発活動に関する連携協
定に基づき、このほど20代から
50代の1727人を対象にCKDの
認知に関するインターネット調
査を実施しました。知っている
と答えたのは全体の50.7%で、
若年層では半数以下でした。

 定期健康診断を受けていない
回答者では認知度が低い傾向が
みられました。岡田教授は今後
の方針として「若年や健康意識
の低い集団に対して効率的な情
報発信を行うことによるCKD
の啓発が早期発見や治療に重要」
などと述べました。

慢性腎臓病について解説してい

る動画です。

 

 

 



 効率的情報発信を公立の施設
から行う。        笑  














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2】 心臓カテーテル治療で,新手技有用性を検証する治験











 テルモは2月20日、心臓カテ
ーテル治療において新たな手技
の有用性を検証する臨床試験に
乗り出すと発表しました。この
ほど欧州で1人目となる症例登
録が完了しました。患者さんの
手首にある橈骨(とうこつ)動
脈からカテーテルを挿入する手
技(TRIまたはTRA)と、
手の甲側の親指の付け根付近の
血管から穿刺してカテーテルを
挿入する手技(dTRA=遠位
橈骨動脈穿刺法)の2群に分け、
治療後の合併症発生率を比較し
ます。今後、欧州と日本で計13
00人を登録し、2021年の解析結
果公表を目指しています。

 欧州で新たに開発された手技
であるdTRAは、手首よりも
さらに心臓から遠い場所を穿刺
して橈骨動脈へとカテーテルを
進めます。手首から穿刺するT
RIで課題とされている術後に
橈骨動脈が閉塞する頻度の減少
が見込めるということです。こ
れを主要評価項目とする臨床試
験を日欧で開始します。国内外
13施設で計1300人を症例登録し、
2021年の解析結果公表を目指し
ます。従来より末梢の血管であ
るため、止血処置時間の短縮や
患者さんの負担軽減なども期待
できるということです。

 近年普及し始めた手技である
ため、大規模な臨床試験として
はこれが世界初の試みとなる見
込みです。臨床試験責任医師の
一人である湘南鎌倉総合病院の
齋藤滋総長は「dTRAの有効
性を証明し、患者のQOL(生
活の質)向上に努めたい」とコ
メントしています。

心臓カテーテル検査について、

分かりやすく解説している動画

です。

 

 

 



 不朽の名作の普及を目指す。













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編集後記


 協和キリンは3月12日の「世
界腎臓病デー」を前に、都内で
「慢性腎臓病(CKD)」をテ
ーマにしたメディアセミナーを
開いたのは、喜ばしいことです。
新型肺炎の蔓延が叫ばれる今日
この頃、セミナーを開く事自体
が困難となりつつあるからです。
柏原理事長によれば、日本の成
人人口の10~13%、実に1200万
人がCKD患者さんということ
は、初耳でした。糖尿病や高血
圧などの生活習慣病が背景因子
となり発症することが多いとさ
れているなら、まず生活習慣の
改善から取り組む必要がある様
です。具体的には、食品添加物
のリン酸塩の摂取を減らすこと
が必要です。
 テルモは2月20日、心臓カテ
ーテル治療において新たな手技
の有用性を検証する臨床試験に
乗り出すと発表したのは喜ばし
いことです。心臓カテーテルの
治療といえば、大腿動脈からと
教わった私からすると、そんな
細い遠位の動脈からカテーテル
が入れられるようになったとは、
にわかには、信じがたいニュー
スでした。 ただ、私の父親が、
まだ存命だった頃、橈骨動脈の
穿刺で、カテーテル治療を行っ
たあと、動静脈シャントができ
てしまい、手がグローブのよう
になってしまったのを忘れるこ
とができず、便利になれば、必
ず思わぬ副作用に悩まされるリ
スクを考える必要があると実感
しました。

 戦史に残る戦士として穿刺の
手技を受ける。      笑














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