診療マル秘裏話   号外Vol.986  平成29年10月6日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)免疫応答亢進で子宮内膜症炎症や増殖進展促進
2)河内晩柑に含まれる成分に、認知症の予防効果














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 免疫応答亢進で子宮内膜症炎症や増殖進展促進











 京都府立医科大学は9月11日、
子宮内膜症病巣局所では免疫抑
制能を有する制御性T細胞が、
有意に減少し、これにより免疫
応答が亢進することで病巣局所
の炎症や増殖進展をもたらすと
いう免疫制御機構を解明したと
発表しました。この研究は、同
大大学院医学研究科女性生涯医
科学の田中佑輝子病院助教、森
泰輔講師、北脇城教授ら研究グ
ループによるものです。 研究
成果は、科学雑誌「Journal of
Clinical Endocrinology and 
Metabolism」に掲載されていま
す。


子宮内膜症は、性成熟期女性の
約10%に発生し、月経痛や慢性
骨盤痛などの痛みのほか、不妊
などにより女性の健康を著しく
損ないます。しかし、その発症
および進展メカニズムは長らく
謎とされ、未だ根本的な治療法
は確立されていません。

制御性T細胞(Treg)は、免疫
応答を抑制するT細胞の一種で、
免疫自己寛容に必須の細胞です。
子宮内膜症患者の月経周期のう
ち分泌期でTregのkey markerで
あるFoxp3 の発現が増加する事
からTregの増加による免疫寛容
が子宮内膜の異所性着床を促す
のではないかと考えられていま
した。しかし、その一方で子宮
内膜症病巣局所ではeffectorT
細胞や、炎症性サイトカインの
増加により免疫応答が起こって
おり、この免疫寛容と応答が、
同時に同部位で生じている矛盾
は、これまで大きな謎とされて
いたということです。


今回、研究グループは、子宮内
膜症および非子宮内膜症患者、
子宮内膜症モデルマウスを用い
た検討により、子宮内膜症病巣
ではTregが有意に減少しており、
これにより免疫応答が亢進する
ことで、病巣局所の炎症や増殖
進展をもたらしていることを見
出しました。これは、これまで
免疫応答と免疫寛容が同部位で
生じると考えられてきた子宮内
膜症の発症・進展メカニズムに
おける矛盾点を一気に解決しう
る可能性があるということです。

今回の研究で明らかになった、
Tregが影響をおよぼす免疫機能
を活性化あるいは不活化は子宮
内膜症の新たな治療法や予防法
の確立につながる可能性があり
ます。研究グループは今後「子
宮内膜症における新規免疫療法
の開発を進めていく」、と述べ
ています。

子宮内膜症について解説してい

る動画です。

 

 



 至急、子宮内膜症の治療法の
開発を進める。笑















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2】 河内晩柑に含まれる成分に、認知症の予防効果













 かんきつ類収穫量日本一の、
愛媛県は9月14日、和製グレー
プフルーツと称されるかんきつ
「河内晩柑」に含まれる成分に、
認知症の予防効果があると発表
しました。ジュースにして商品
化を目指します。

 県が愛媛大や松山大と研究を
進めた結果、河内晩柑の果皮に
多く含まれるオーラプテンとい
う成分を摂取すると、認知機能
低下の原因となる脳内の炎症を
抑えることが分かりました。高
齢者を対象とした比較実験では
短期記憶力の維持、改善傾向が
みられました。

 県内の飲料メーカーと協力し、
ジュースにして発売する予定で
す。商品は河内晩柑特有の苦み
を抑え、さっぱりとした甘酸っ
ぱい味わいです。河内晩柑は、
約80年前に熊本県飽詫郡河内町
の西村徳三郎氏の宅地で発生し
た文旦の血を引く偶発実生で、
昭和10年に同町の鑢(金へんに
慮)一馬氏が発見した品種です。

 発祥の地である「河内」と遅
い時期に採れるみかんの総称で
ある「晩柑」を組み合わせて「
河内晩柑」と名付けられました。
果汁たっぷりの特徴が「ジュー
シーオレンジ」と呼ばれるゆえ
んです。「風味が良く、さっぱ
りとした食味で、「日本版グレ
ープフルーツ」と言えば、わか
りやすいかもしれません。

このニュースのニュース動画

です。

 

 



 河内晩柑の果皮に認知症予防
効果があるとは、万感の思い。














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編集後記



 子宮内膜症病巣局所では免疫
抑制能を有する制御性T細胞が、
有意に減少し、これにより免疫
応答が亢進することで病巣局所
の炎症や増殖進展をもたらすと
いう免疫制御機構を解明したと
発表したのは、偉大な業績です。
今回の研究で明らかになった、
Tregが影響をおよぼす免疫機能
を活性化あるいは不活化は子宮
内膜症の新たな治療法や予防法
の確立に全力を挙げて頂きたい
ものです。
 和製グレープフルーツと称さ
れるかんきつ「河内晩柑」に含
まれる成分に認知症の予防効果
があると発表したのは喜ぶべき
成果と言えましょう。あくまで
予防効果なので、認知症の治療
に直接結びつくものではないと
考えられますが、早期の認知症
の方々にとっては、リハビリ等
により改善が見込めますので、
大きな福音と、言えましょう。
河内晩柑の果皮に多く含まれる
オーラプテンという成分を摂取
すると、認知機能低下の原因と
なる脳内の炎症を抑えられ、高
齢者を対象とした比較実験では
短期記憶力の維持、改善傾向が
みられたというのは本当に驚く
べき成果と言えましょう。

 短気な人は短期記憶力が低い。












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