診療マル秘裏話   号外Vol.989  平成29年10月9日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次
  
1)デジタル機器の使用と疲れの関連について調査
2)軟部好酸球性肉芽腫症は、壮年期の男性に多い














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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 








  
1】 デジタル機器の使用と疲れの関連について調査











 アンケートは2017年8月
に実施しました。インターネッ
トを通じ会社員や公務員、専業
主婦など男女2万人を対象に、
予備調査した上で、930人を
対象にデジタル機器の使用と疲
れの関連について本調査を行い
ました。
 予備調査でまず、平日の疲労
の有無を尋ねたところ、87.
7%が疲労を感じていると回答
しました。疲労状態を10段階
に分けた場合、疲労レベルを7
以上としたのは65.8%に上
りました。デジタル機器の使用
時間については、4時間以上が
全体の半数近く(46.6%)、
8時間以上が6人に1人(15.
8%)を数えました。
 本調査でデジタル機器のうち
使用時間の長いものを聞いたと
ころ、スマホ(54.6%)が
パソコン(38.5%)を抜き
トップでした。専業主婦だけで
なく就業者も半数以上が、最も
使うデジタル機器はスマホと答
えました。デスクワーク中心の
職種でも、スマホ(48.5%)
がパソコン(47.3%)を上
回っており、古賀氏は「プライ
ベートだけでなく仕事でも、デ
ジタル機器の中心はスマホにな
っている実態が、判明した」と
説明しました。
 また、就寝直前までデジタル
機器を使用している人は67.
5%に上っており、スマホなど
デジタル機器が一日中、生活に
深く浸透している実態が改めて
明らかになりました。
 一方、「疲れがなかなか取れ
ない」「目の疲れをすぐ感じる」
と答えた人は6割超、「不安感
がある」は5割超でした。また
「人と電話することが面倒だ」
「何となく生きている感じがす
る」も5割を超え、古賀氏は「
現代人の日々の疲労は、身体、
精神だけでなく社会性にも影響
を及ぼしている」と指摘してい
ます。スマホとの関連について
は、4時間未満使用の人と8時
間以上の長時間の人を比較しま
した。「疲れがなかなか取れな
い」は67.5%と76.7%、
「気分が落ち込みやすい」は3
7.7%と51.6%、「どう
して良いか分からなくなる」は
32.5%と42.1%、「職
場の人とうまくコミュニケーシ
ョンが取れない」は20.9%
と35.2%。いずれも長時間
使用している人の方が割合が高
いという結果がでました。
 古賀氏は「スマホを中心とし
たデジタル機器の長時間使用が、
生活のあらゆる側面で疲労を感
じさせる」とした上で、疲労を
ためない方法として「レスト(
休養)」「リラックス(くつろ
ぎ)」「レクリエーション(楽
しみ)」の3点を挙げました。
この中でレスト、リラックスは
取りやすいが、積極的な活動を
伴うレクリエーションがうまく
行えない人が多いと説明しまし
た。 「料理や読書など趣味に
没頭したり、友人と一日中話し
たりするなどして、自分を作り
直していくことを心掛けよう」
と訴えました。
 レクリエーションのメニュー
は、少しずつ変えていくことも
重要で、こうした日々の積み重
ねが、ゆがんでしまった気持ち
や体の働き、コミュニケーショ
ン能力を取り戻すことへの手助
けになると強調しました。

寝ても疲れが取れない9つの理由

についての動画です。

 

 

 



 私用のデジタル機器の長時間
使用。笑














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2】 軟部好酸球性肉芽腫症は、壮年期の男性に多い













 病気には発見者の名前が付く
ことがあり、有名なところでは
「アルツハイマー型認知症」、
国内でも甲状腺に起こる慢性の
炎症疾患の「橋本病」などが知
られています。日本人の名前が
付いた病気にはこの他に幾つか
ありますが、1948年に木村
哲二医師が報告し、その名が付
いた「木村病」をご存じでしょ
うか。この病気の第一人者であ
る東都文京病院(東京都文京区)
の吉原俊雄医師に聞きました。
木村病は軟部好酸球性肉芽腫症
とも呼ばれ、耳の下や裏、頬、
額など頭頸(とうけい)部に腫
れものができる病気です。患者
さんは青年期から壮年期の男性
に多く、腫れの程度に個人差は
ありますが、顔と同じくらいの
大きさにまで至ることもあり、
見た目にもはっきり分かるため、
精神的苦痛も大きいとされてい
ます。
 日本でも決して多い病気では
ないが「世界的に見ると、患者
さんは日本をはじめアジア圏が
ほとんどで欧州ではまれな病気」
と、吉原医師は説明します。
 木村病は悪性腫瘍ではなく、
病気自体が生命に関わるもので
はありませんが、はっきりとし
た原因は分かっていません。
 「血液検査でアレルギー疾患
の指標となる抗体が陽性を示す
患者さんが多く、腫れた箇所の
組織には、アレルギーによって
増加する好酸球が集まっていま
す。 そのため、アレルギー性
鼻炎の原因で知られるハウスダ
ストなどのアレルギーが関与し
ているとみられます」と、吉原
医師は言います。ただし、アレ
ルギー患者さんすべてに発症す
るものではなく、「他にも何か
原因があるとみられますが、ま
だ分かっていません」という。
治療は薬物療法が第1選択で、
「ステロイドが効く患者さんが
多いことも、木村病の原因の一
つがアレルギーだと考えられて
いる理由です」と吉原医師は言
います。ステロイドは副作用の
問題から長期服用できないため、
抗アレルギー薬や非ステロイド
系消炎鎮痛薬も併用しますが、
ステロイドを減量すると再び腫
れることが多いそうです。
 ステロイドよりも非ステロイ
ド系消炎鎮痛薬で効果が見込め
る人もいるため、患者さんごと
に適切な方法を探しながらコン
トロールすることが重要となり
ます。また、薬物療法で効果が
見込めず、手術で腫れた箇所を
切除するケースもあります。吉
原医師は「がんのような腫瘤で
はないため、切除範囲の見極め
が難しいですが患部組織を減量
することで再発しないケースも
あります」と説明しています。
 木村病は、耳下腺腫瘍やがん
に伴うリンパ節転移との鑑別が
必要でいずれにしても早期受診
が大切です。「決してよくある
病気ではありませんが、日本人
の名前が付いた病気ですので、
耳鼻科の専門医であれば木村病
は知っています。できるだけ早
く耳鼻科医の診察を受けてくだ
さい」と吉原医師はアドバイス
しています。

慢性好酸球性肺炎のCT画像です。

 

 

 



 原料の割合を減量する。笑














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編集後記



 プライベートだけでなく仕事
でも、デジタル機器の中心はス
マホになっている実態が、判明
したのは衝撃的でした。スマホ
は、持ち運びが容易で、だから
モバイルの一種です。モバイル
機器がパソコンにとって代わる
時代が来たと予言していた人が
いました。その予言は的中した
わけですが、大きなデスクトッ
プ型のパソコンは、持ち運びに
難があるため、スマホ時代とな
ったと思われます。私はスマホ
よりパソコンを愛用している事
から、遅れてるのかもしれませ
ん。この文章もパソコンを使っ
て書いています。時代遅れの変
なおじさんといったところでし
ょうか?
 1948年に木村哲二医師が
報告し、その名が付いた「木村
病」は、最近まで知りませんで
した。しかし、好酸球性肉芽腫
症であることから、好酸球性の
肺炎と類似の病気であると思い
ます。好酸球性肺炎では、レン
トゲン写真で、華々しく陰影を
認めるのに、症状が軽微である
ことが知られています。木村病
もおそらく腫れがひどいだけで、
発熱などの症状に乏しい病気で
あると推測しています。しかし
外科的切除は、怖いと思いまし
た。ステロイドで治療するのは、
難しいと思いますが最近、炎症
を抑える骨粗鬆症の薬(海外で
のみ発売)が知られていてステ
ロイドと同等の抗炎症作用を示
すそうですから、こうした薬剤
を使った治療ができるようにし
て頂きたいものです。

 軽微な警備上のミス。笑








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