診療マル秘裏話  号外Vol.2463 令和4年6月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次

1)武田薬品工業ASCOとEHAで最新ガン研究データ報告
2)メガカリオン他人のiPS細胞から作った血小板を輸血












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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 武田薬品工業ASCOとEHAで最新ガン研究データ報告











 武田薬品工業は、今月開催さ
れる米国臨床腫瘍学会(ASCO)
と欧州血液学会(EHA )で最新
のガン研究データを報告すると
発表しました。日本人大腸ガン
患者さんを対象とする第3相PA
RADIGM試験については、米アム
ジェンと共同でASCOにて発表し
ます。未治療の進行性ホジキン
リンパ腫患者さんを対象とする
第3相ECHELON-1試験の全生存期
間データを、米シーゲンと共同
でASCOとEHA にて紹介します。
自然免疫系を活用した臨床プロ
グラムについても、早期段階の
結果を報告します。

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、
ガン患者をケアするすべての腫
瘍学サブスペシャリティの医師
を代表する専門組織です。1964
年にFredAnsfield、Harry Bise
l、Herman Freckman、Arnoldus
Goudsmit、Robert Robert Tall
ey、William Wilson、Jane C.
Wright によって設立され,世界
中に45,000人近くのメンバーが
います。

 European Hematology Associ
ation(EHA )は,血液学の患者
さんのケア、研究、教育の卓越
性を促進するという使命に導か
れている非政府の非営利会員組
織です。

 米国臨床腫瘍学会について解

説している動画です。

 

 

 



 使命を帯びた人の氏名を読み
上げて、指名した。    笑















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2】 メガカリオン他人のiPS細胞から作った血小板を輸血













 京都大の研究者らが設立した
新興企業「メガカリオン」(京
都市)は6月2日、止血作用のあ
る血液成分「血小板」が不足し
ている患者さんに対し、他人の
iPS 細胞(人工多能性幹細胞)
から作った血小板を輸血する治
験の1例目を実施したと発表し
ました。世界初の試みで、2025
年頃の実用化を目指すというこ
とです。

 同社によると、1例目は、体
内の血小板が慢性的に少なく血
が止まりにくい「血小板減少症」
の患者さん。備蓄されている健
康な他人のiPS 細胞から作った
血小板約600億個を今年4月に京
大病院で輸血しました。

 経過を1か月観察した結果、
安全上の問題はみられなかった
ということです。2023年までに、
今回を含めて計10人に輸血して、
安全性と有効性を確かめ、国に
製造販売の承認を申請します。

 血小板は血液細胞の「巨核球」
からできます。同社などはiPS
細胞から巨核球を作る技術を確
立しました。京大は2019~2020
年、血液難病の患者さん本人の
iPS 細胞を使う臨床研究を行い
ました。今回は実用化に向けて
製造コストや培養期間を削減す
るため、他人のiPS 細胞から作
って凍結保存していた巨核球を
使っています。

 既存の血小板製剤は献血事業
で賄われていますが、有効期間
が採血から4日間と短く、大量
に作り置きするのが難しいとさ
れています。少子高齢化の進展
などで将来的に供給が不安定に
なる恐れもあります。

 同社の赤松健一社長は「製造
コストは既存の製剤と比べてま
だかなり割高だが、生産性の向
上などで削減し、安定供給に貢
献したい」と述べました。

このニュースのニュース動画

です。

 

 

 



 血小板輸血が不足するという
不測の事態に直面した。  笑














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編集後記



 武田薬品工業が、今月開催さ
れる米国臨床腫瘍学会(ASCO)
と欧州血液学会(EHA )で最新
のガン研究データを報告すると
発表したのは、素晴らしい業績
です。欧米の有名学会で、日本
の製薬メーカーがデータを発表
するのは、珍しいのですが欧米
の臨床家を納得させることがで
きるデータがあるからこそこの
ような発表ができるのだと思い
ます。ただ、欧米人と日本人の
間には人種差があるので、日本
での臨床試験の結果が、そのま
ま欧米で通用するかというのは、
別問題だと思います。
 京都大の研究者らが設立した
新興企業「メガカリオン」(京
都市)が6月2日、止血作用のあ
る血液成分「血小板」が不足し
ている患者さんに対し、他人の
iPS 細胞(人工多能性幹細胞)
から作った血小板を輸血する治
験の1例目を実施したと発表し
たのは喜ばしいことです。血小
板輸血の問題点として、肝炎な
どの感染症が検査をすり抜ける
可能性があること、希少血液の
場合、供給がドナーの都合に左
右されるなどがあります。これ
ら課題を根本的に解決するのが、
iPS 細胞かから作った血小板だ
と思います。

 怪傑ゾロが問題を解決する。
















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