診療マル秘裏話  号外Vol.2646 令和5年1月24作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨




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目次

1)膵ガン患者のソトラシブの安全性および有効性を検討
2)自己免疫性脳炎の診断で、誤診とその原因を検討











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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 









 
1】 膵ガン患者のソトラシブの安全性および有効性を検討












 全身療法歴が1回以上あるKRA
S p.G12C変異陽性膵ガン患者さ
んを対象に、ソトラシブ投与の
安全性および有効性を単群第1
-2相試験で検討(CodeBreaK 1
00試験)。第1相の主目的は安
全性の評価と第2相推奨用量決
定としました。第2相では患者
さんにソトラシブ 960mgを1日1
回経口投与しました。第2相の
主要評価項目は客観的奏効(完
全奏効または部分奏効と定義)
とした。第1相と第2相を統合
した集団(38例)で有効性の評
価項目を評価しました。

 その結果、第1相と第2相の
参加者を統合した集団全38例に
ソトラシブを投与し、8例(21
%)が客観的奏効を得ました。
無増悪生存期間中央値は,4.0カ
月,総生存期間中央値は6.9カ月
でした。16例(42%)に治療関
連有害事象が報告され、6例(
16%)にグレード3の有害事象
が発現しました。治療に起因す
る有害事象に死亡や投与中止に
至るものはありませんでした。

 膵臓ガンについて解説してい

る動画です。

 

 

 

 



 有害事象が発現したことに発
言した。         笑











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2】 自己免疫性脳炎の診断で、誤診とその原因を検討











 自己免疫性脳炎の診断で6つ
の自己免疫性脳炎専門外来クリ
ニック6施設(米メイヨークリ
ニック、英オックスフォード大
学など)に紹介された成人患者
さん393 例を対象に、誤診とそ
の原因を後ろ向き研究で検討し
ました。

 その結果、107 例が誤診で、
そのうち77例(72%)が自己免
疫性脳炎の診断基準を満たして
いました。正しい診断は機能的
神経障害[27例(25%)]、神
経変性疾患[22例(20.5%)]、
原発性精神疾患[19例(18%)]、
併存疾患に起因する認知障害[
11例(10%)]、脳腫瘍[10例
(9.5%)]、その他[18例(1
7%)]でした。 考えられる誤
診の寄与因子に、血清抗体陽性
の過剰解釈[53例(50%)]、
機能的/精神医学的または非特
異的認知機能障害の誤解[41例
(38%)]がありました。

 脳炎の鑑別について解説して

いる動画です。

 

 

 

 



 過剰症を箇条書きにする。笑












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編集後記


 全身療法歴が1回以上あるKRA
S p.G12C変異陽性膵ガン患者さ
んを対象に、ソトラシブ投与の
安全性および有効性を単群第1
-2相試験で検討(CodeBreaK 1
00試験)したのは、素晴らしい
業績です。16例(42%)に治療
関連有害事象が報告され、6例(
16%)にグレード3の有害事象
が発現しました。治療に起因す
る有害事象に死亡や投与中止に
至るものはなかったということ
ですが、やや副作用が多いので
注意して使う必要があると思い
ます。
 自己免疫性脳炎の診断で6つ
の自己免疫性脳炎専門外来クリ
ニック6施設(米メイヨークリ
ニック、英オックスフォード大
学など)に紹介された成人患者
さん393 例を対象に、誤診とそ
の原因を後ろ向き研究で検討し
たのは、素晴らしい業績です。
その結果、107 例が誤診で、そ
のうち77例(72%)が自己免疫
性脳炎の診断基準を満たしてい
たことから、誤診が多い過ぎる
と思います。何でも、自己免疫
性脳炎に入れるのが間違いなの
だと思います。

 農園で、脳炎が発生した。笑














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